愛媛県のおすすめご当地情報をご紹介。愛媛県にはしまなみ海道、道後温泉、吉祥寺などの観光スポット、松山まつり、今治ジャズタウン、新居浜太鼓祭りなどの観光イベント、ポエム、ポンジュース、ゆべしなどのご当地グルメがあります。
夏目漱石の「坊ちゃん」の舞台として知られている愛媛県は四国地方の一県で瀬戸内海に面し、かつては伊予国と呼ばれていました。
愛媛県は、瀬戸内海側と内陸部などで気候などが異なり、東予、中予、南予といった3つエリアに分かれます。
愛媛県は平安時代中期頃、関東の平将門の起こした乱に併せて乱を起こした藤原純友や、瀬戸内海で活動した海賊衆であり水軍の村上水軍の大将である村上通康、朝鮮出兵で水軍の将であった加藤嘉明などが現れた土地で、関連する史跡などが観光スポットになっています。
加藤嘉明が築城した松山城は国の史跡であると同時に重要文化財となっており、日本100名城や美しい日本の歴史的風土100選にも選ばれています。21棟ある松山城は観光客用の城山索道が設置されて人気の観光スポットになっています。
また愛媛県には藤堂高虎によって築城されて伊達家10万石の居城となった宇和島城や河野氏の城跡である湯築城などの城があり、城廻をすることができます。
愛媛県には石灰岩でできた四国カルストがあり、なだらかな高原は夏には緑のじゅうたんがひかれたようになるため乳牛の放牧なども行われて人気の観光地になっています。
そのほか愛媛県には木造建築物の開明学校や国の名勝に指定されている天赦園、四万十川支流の目黒川の上流に広がる滑床渓谷、西日本最高峰の石鎚山など豊かな自然を楽しむことができるスポットが多数あり、リラックスすることができます。
愛媛県には温泉も点在しており、天然温泉で古くから親しまれている道後温泉の道後温泉本館は重要文化財になっています。様々な設備を備えた温泉があるため、自分の好みにあった温泉をセレクトし、観光スポットめぐりで疲れた体を癒やすことができます。
愛媛県は柑橘類の生産が盛んなことで知られており、いよかんの生産量は日本一、みかんの生産量は日本で2番といったように、みかんといよかんは特に有名です。
そのほかにもキウイフルーツ、ハッサク、栗、ネーブルオレンジなどについても生産量は全国のベスト5位内であり、まさに柑橘系フルーツの宝庫なのです。じゃこ天やかまぼこなど愛媛を代表する物産もあり、旅のお土産にはつい散財をしてしまいそうです。
日本国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つといわれる温泉で、古代の神話が伝わるが、史実上の記録に登場する温泉として見ても、道後温泉は日本最古級の歴史を持つ。 「伊予ノ湯」「熟田津ノ湯」と呼ばれ、日本書紀(伝720年)、万葉集(780年頃)、源氏物語(紫式部 1008年頃)などにも名湯として登場。 夏目漱石の小説「坊ちゃん」(1905年)の舞台として全国に知られ、夏目漱石は交友のあった正岡子規としばしば道後を訪れた。 スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」(2001年公開)において、道後温泉本館が本作に登場する「油屋」のモデルの一つになった。 道後温泉街はその中央にある道後...»
西日本第一の高峰。信仰の山として昔から多くの人が頂をめざして登った。石鎚登山ロ-プウェイ終点から約3時間。【標高】1、982m 石鎚山の概要 石鎚山(いしづちやま)は、四国地方の愛媛県に位置する山で、標高1,982メートルを誇ります。この山は四国山地の最高峰であり、日本百名山の一つとしても知られています。石鎚山は、その美しい自然景観と信仰の対象として、多くの登山者や参拝者に愛されています。 地理と自然環境 石鎚山は、四国山地の中央部に位置し、その頂上からは四国全体を見渡すことができます。山の斜面には豊かな森林が広がり、ブナやツガなどの樹木が生い茂っています。また、春にはシャクナゲ、秋に...»
松山城は、愛媛県松山市のほぼ中心に位置し、勝山山頂に建つ名城です。この城は標高153メートルの勝山の山頂にあり、市内のほとんどの場所から目にすることができます。 松山城は姫路城・和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つとして数えられています。 歴史と背景 慶長7年(1602年)、賤ケ岳七本槍の一人である加藤嘉明によって築城が開始され、寛永4年(1627年)に完成しました。松山城は日本を代表する連立式平山城であり、安政元年(1854年)に再建された天守が現存しています。 天守や櫓など計21棟が国の重要文化財に指定されており、「日本100名城」や「美しい日本の歴史的風土100選」にも選...»
1894年に建築された三層楼の道後温泉を象徴する建築物。近代的なホテルや商店街の中にあって、ひときわ風格ある姿を誇っている。 1994年に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された。2009年に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星を獲得。共同浴場番付においても、最高位の西の横綱に番付けされている。 通年、朝6時から太鼓の音とともに入浴できるのも名物となっている。毎朝一番風呂の開始を告げるのが、本館の振鷺閣から鳴り響く「刻太鼓」。朝をはじめ、正午、夕方、ドーンドーンと迫力ある音がこだまする。 地元客はもとより、周囲のホテル・旅館に泊っても、手ぬぐい片手に入...»
四国八十八箇所第51番札所であり聖武天皇の勅願によって創建された寺で、四国遍路のルーツとされる衛門三郎ゆかりの寺。 道後温泉から近く、国宝の二王門をはじめ立派な堂宇が立ち並ぶ境内は参拝の人が絶えない。「お大師さん」として崇敬されている。 創建寺伝によれば、728年に伊予国の太守が夢によってこの地を霊地と悟り、熊野十二社権現を祀った。729年に仏教僧の行基が薬師如来を刻んで本尊として安置して開基したという。 創建当時の寺名は安養寺、宗派は法相宗であったが、813年に空海(弘法大師)が訪れ、真言宗に改めたとされる。892年に石手寺と改められた。 仁王門(国宝)現在の門は1318年に河野通継...»
西日本最高峰石鎚山を神体山とする神社で、山麓に鎮座する本社(口之宮)、山腹の成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社の4社を総称して石鎚神社という。 7月1日からの大祭は特に有名。但し、7月1日のみ女人禁制。 石鎚山は古くから日本七霊山の一つとして名高く、日本霊異記には「石鎚山の名は石槌の神が坐すによる」とある。 伝説で紀元前63年のこと崇神天皇第35年石鎚の峯に神を勧請す(長寛勘文による)とある。 685年に役小角(神変大菩薩)が開山、引き続き、寂仙法師(上仙とも呼ばれていて石仙の弟子)が開山したと伝えられる。 その後、空海自作の『三教指帰』に「或ときには石峯に跨りて」と記されて...»
来島海峡大橋は、愛媛県今治市に位置し、瀬戸内海の来島海峡を跨いで大島と四国を結ぶ壮大な橋です。 世界初の3連吊橋としてその名を馳せ、革新的な技術と美しい景観で多くの人々を魅了しています。 しまなみ海道最大規模を誇るこの橋は、徒歩・自転車・バイクでも通行が可能で、四季折々の風景を楽しみながらのドライブやサイクリングに最適なスポットです。 ...»
標高80メートルの丘上に1601年に築かれた平山城で、築城の名手と名高い藤堂高虎が築城した。 天守は1666年頃に伊達氏2代藩主の宗利が大改修し現在の形となる。天守閣は貴重な現存12天守の一つで国指定の重要文化財。 宇和島城の歴史と特徴 宇和島城は、日本の愛媛県宇和島市に位置し、江戸時代には宇和島藩の中心地として栄えました。城跡は現在、国の史跡に指定されており、別名「鶴島城」とも呼ばれています。 この城は、藤堂高虎によって築かれた近世城郭であり、中世の板島丸串城の跡地を活用しています。城の構造は、標高74メートルの丘陵を利用し、本丸、二ノ丸、帯曲輪、そして北側の藤兵衛丸、西側の代右衛門...»
南楽園は、四国最大級の日本庭園で、甲子園球場の4倍以上の広さを誇ります。150種類20万本の樹木が育ち、「山、里、町、海」の4つのゾーンに分かれています。四季折々の自然美を満喫できる、日本の名庭園です。 2つの池を中心に歩いて鑑賞できる広大な池泉廻遊式庭園。広大な池を中心とした15万平方m以上の敷地に150種20万本もの樹木が植えられている。 園内は、深い樹木でおおわれ渓流と滝が目を引く山、江戸時代の農家のイメージの里、漁村風景と瀬戸内に浮かぶ島々・石垣の家を見せる海・花に埋もれた町の4つのゾーンで構成されている。 南楽園 南楽園は、四国最大級の日本庭園で、自然と調和した広大な池...»
天赦園は、愛媛県宇和島市に位置する日本庭園で、国の名勝に指定されています。もともとは、宇和島藩の七代藩主である伊達宗紀(だて むねとし)が、隠居所として文久2年(1862年)に着工し、慶応2年(1866年)に完成させた庭園です。総面積は11,240平方メートルあり、そのうち約3分の1が池で占められています。池泉回遊式の庭園として設計され、背景には鬼ヶ城連峰を借景として取り入れており、自然と調和した美しい風景が特徴です。 天赦園の歴史と命名の由来 天赦園という名称は、初代仙台藩主である伊達政宗(だて まさむね)の漢詩「酔余口号(すいよこうごう)」に由来しています。この詩には「馬上に少年過ぎ ...»
面河渓は、愛媛県西部の仁淀川上流、石鎚山の南麓にひっそりと佇む美しい渓谷です。深い山の間に刻まれたV字型の谷には、断崖絶壁、滝、奇岩など、圧巻の自然景観が次々と現れます。 名所と見どころ 国の名勝に指定されている面河渓には、以下のような名所があります。 * 関門: 断崖絶壁が迫り、まるで門のように見えるスポット。 * 相思渓: 川の流れが二股に分かれており、まるで愛し合う男女のように見えるスポット。 * 五色河原: 川床の石が赤、青、緑、黄色、白色など五色に見えることから名付けられたスポット。 * 亀腹: 大きな岩が亀の背中に見えるスポット。 * 蓬莱峡: 柱状...»
直径20mの土俵で1トンを超える巨大な牛が激突。荒々しい巨牛の息づかい、かん高い勢子の声、角と角がぶつかり合う鈍い音が場内にこだまし、白熱した戦いが繰り広げられます。...»
世界初のタオル文化を提案する施設。建坪は1万坪、併設のヨーロピアンガーデンが1万坪。 タオルを使って作られた目を見張るタオルアートの数々。綿花から糸になるまでの紡績工程に、タオルの製織工程を見学できるコットンロード。 西日本最大面積を誇る豊富な品揃えのタオルコレクションショップ。楽しい仕掛けがたくさんある。 3階のタオル工房では、購入したタオル製品に刺繍で名前を入れることができる。 1万坪の「ヨーロピアンガーデン」では、四季を通じて様々な植物が植えられ自然を満喫できる。館内のレストラン、カフェも好評。4F・5Fのギャラリー棟のみ有料。...»
明治の貿易商が京都や神戸の名工を呼び寄せ、城下町、大洲東端を流れる肱川の景勝地である臥龍の渕に臨み、神楽山を背景とした約3千坪(9,900平方メートル)の敷地に、構想10年、施工4年、延べ9000人の人手を要し、歳月をかけて建設し、1907年に完成した山荘。 肱川と冨士山を借景とした庭と茶室をもち、日本建築の伝統美が集約されている。 庭中の「てまり石」は、大阪淀屋辰五郎の庭にあったもの、「石臼」は、兵庫六甲溪谷の銘酒灘の米つき水車に用いたもの、「げんだ石」は、上灘より導入するなど粋を凝らしたものが多い。 山荘の自然の景勝は、四季に亘って、それぞれの風趣がある。臥龍院、不老庵、文庫の3棟が...»
萬翠荘は、愛媛県松山市中心部に位置する、優美なフランス風建築です。重要文化財に指定されており、松山城の城山南麓に佇むその姿は、まさに「時の流れを超えて愛される美しさ」といえるでしょう。 建築様式と特徴 1922年に松山藩主の子孫である久松定謨伯爵によって建築された萬翠荘は、木子七郎が設計を担当しました。フランス・ルネッサンス様式を取り入れた外観は、まるでフランスの古城に迷い込んだような錯覚を呼び起こします。 地下1階、地上2階建て、鉄筋コンクリート造りの萬翠荘は、建築面積428.78平方メートル。寄棟造りの屋根は、スレートと銅板で覆われています。マンサード屋根や尖塔などの外観装飾も見どころで...»
この地に初めて築城したのは、鎌倉時代末期に守護として国入りした伊予宇都宮氏の宇都宮豊房で、1331年と伝わる。 創建した当初は、肱川と久米川の合流点にあたる地蔵ヶ岳に築城したことから地蔵ヶ岳城と呼ばれた。 1888年に惜しくも天守が取り崩されてしまったが、4棟の櫓は解体をまぬがれ、いずれも国の重要文化財に指定されている。 4層4階の天守は、明治期の古写真や「天守雛形」と呼ばれる江戸期の木組模型などの史料を元に2004年に木造で復元した。 # 大洲城の概要 大洲城(おおずじょう)は、四国の伊予国喜多郡大洲(現在の愛媛県大洲市大洲)に位置する日本の城です。別名には地蔵ヶ嶽城、比志城...»
1604年に城づくりの名人・藤堂高虎が築いた城。全国的にもまれな三重の堀に海水を引き入れた海岸平城で、当時は海から堀へ直接船で入ることができるなど海上交通の要所今治らしく海を最大限に活用した城となっている。 日本三大水城の一つに、高松城(香川県高松市)、中津城(大分県中津市)と共に数えられている。 石垣と内堀がほぼ江戸時代の姿を残し、1980年に5層6階の天守が再建された。天守閣は展望台、展示室になっており、武具、甲冑、刀剣など2,500点を常設している。 最上階からは、しまなみ海道の来島海峡大橋が見えるなど、瀬戸内海を眺望することができる。 御金櫓として東隅櫓や、二の丸西隅に山里櫓...»
愛媛県大洲市菅田町大竹の梁瀬山に鎮座する少彦名神社は、古事記や日本書紀に登場する日本神話の神、少彦名命(すくなひこのみこと)を御祭神とする神社です。この神社は「神様終焉の地」として崇敬を集め、全国的にも珍しい存在として知られています。...»
春の訪れを感じる3月、「弥生月(3月)にふさわしく、艶やかでおいしい伊予柑を…」という思いを込めて名付けられた“弥生紅”。1月に収穫したものを、2ヶ月ほどかけてじっくりと熟成貯蔵し、紅く濃い色合いの糖度が高いものだけを厳選して出荷。時間をかけて作られたこだわりの熟成伊予柑だ。皮は薄くてむきやすく、実がぎっしりと詰まり、完熟ならではの濃厚な風味と、甘酸のバランスが絶妙。食べ終わった後の皮をお風呂に浮かべれば、とてもよい香りが広がり、心身ともにリラックスできる最高のバスタイムに。 旬 3月 ...»
宇和島でとれた新鮮なマダイの刺身を、だし汁、しょうゆ、酒、卵黄などで作ったタレと混ぜ、アツアツのご飯の上にのせ、薬味をかけて食す丼料理。発祥は伊予水軍が戦中に手軽に食べられる料理として考案されたのがはじまりとされ、その後漁師の間で船上料理として受け継がれてきた。現在では地元の郷土料理店が連携して「どんぶり王国宇和島」という企画を立ち上げ、鯛めしをはじめとした様々な丼料理のPRを全国に向けて発信している。...»
松山市に面する海「伊予灘」は、海底の砂地が小エビやカニ、貝類の絶好のすみかとなっており、それらをエサにするタコが多く生息している。豊富なエサがある環境で育ったタコは丸々と太っていて、弾力があり、味も濃厚。そのタコをぶつ切りにして、ご飯と一緒に炊き込んだのが”たこめし”。タコから染み出る潮の風味と旨みが、ご飯とマッチしていて、プリプリとした身がおいしいだけでなく、吸盤のコリコリとした食感も堪らない。松山市の今出漁港の近くにはたこめし専門店もあるので、ぜひ立ち寄って味わってみて欲しい。...»
「じゃこ天」とは愛媛県の近海でとれた小魚を磨り潰して形を整え、そのまま油で揚げた魚肉の練り製品である。宇和島では魚のすり身を揚げたものを「天ぷら」と呼んでいた事からその名が付いた。地方によっては、「じゃこてんぷら」や「皮てんぷら」、またはそのまま「てんぷら」と呼ばれることがある。魚が豊富にとれていた宇和島で、雑魚を美味しく食べるために1600年代にうまれた料理とされる特産品および、それを使用した郷土料理。愛媛県では現在も販売店が多く、店毎の特徴を「食べ歩き」で楽しむ観光客も多い。おやつとして大人気。 宇和海で豊富な魚が獲れる八幡浜市や宇和島市では、魚の加工品が盛んで、「じゃこ天」という代表的...»
松山市の港町「三津浜」発祥のB級グルメで、そばやうどんをはさんだお好み焼きだ。麺をはさむお好み焼きと聞くと、広島風が思い浮かぶが、三津浜焼きは、広島風よりも生地が薄く、クレープのような生地を折りたたむようにして、麺と具をはさんで仕上げるのが特徴。挟む具材はキャベツやちくわ、味つけをしたうどん、もしくはそば、魚のけずり粉、天かす、肉、魚、卵など。生地が薄いため、もっちりとしながらもあっさりとした食感で、野菜の甘みとソースが相成った絶妙の味わいが楽しめる。三津浜焼きをお店で注文するときは「そば(うどん)台(生地)付き」というのがお決まり。それを忘れると、ただの焼きそばや焼きうどんが出されるので注意...»
愛媛県松山市内には鍋焼きうどんを出す食堂が多く、レトロなアルミ鍋とアルミのレンゲを使って食べるのが松山風。昆布といりこから出汁をとった甘めの汁で、麺はやわらかめに仕上げられる。具には牛肉、刻み揚げ、ねぎなどを使うのが一般的だ。戦後すぐに営業をはじめた老舗「アサヒ」は、「甘い物がなかった創業時に、甘みを求める人達のためにできるだけ甘く作った」と当時を振り返り、現在もその頃から変わらない味を楽しめる。...»
五色そうめんは松山市に伝わる郷土料理のひとつ。そうめんに紅花や梅肉、抹茶などを練り込んで色を着けたもので、赤、黄、緑、濃紺にもともとの白を加えた5種類の色がそろうことから、見た目にも美しく食欲をそそる。また、色だけでなく精選された小麦粉を使用してじっくりと乾燥してつくりあげるそうめんは、強いコシと滑らかな舌ざわりを楽しめる逸品だ。その発祥ははるか江戸時代にまでさかのぼるといわれていて、徳川吉宗や朝廷にも献上されたという歴史を持つ。 1635年(寛永12年)、伊勢桑名より松山藩主、初代松平(久松)定行の松山赴任に従って移り住んだ長門屋市兵衛門から五色そうめんの歴史は始まった。1722年(享保7...»
愛媛県松山市の郷土料理で、古くは”松山鮓(まつやますし)”や”もぶり鮓(もぶりすし)”と呼ばれたもので、地元でとれた小魚をちりばめた”ちらし寿司”のことを”もぶり飯”と呼ぶ。松山市では、祝い事や訪問客をもてなす際に、ちらし寿司をふるまう風習があり、地元の味を詰め込んだ”もぶり飯”は、そのなかでも最高のもてなしだったようだ。エソやトラハゼなどでとった出汁と、あわせ酢で酢飯を作るのが特徴で、その上に錦糸卵や、好みの小魚がのせられるが、地域や家庭によって作り方が異なり、様々な味が楽しめる。 「もぶり」という名前の由来は、広島の方言で「混ぜる、混ぜ込む」を意味する「もぶる」から来ており、地域によって...»
“いもたき”とは、夏から秋にかけて主に河川敷などで鍋料理を食す、愛媛県下で広く行われている伝統行事。鍋に入れる具材は、里芋を中心に地域ごとの名産品を使用するのが特徴だ。大洲のいもたきは約350年以上前、加藤家の藩政時代に、お籠りと呼ばれる伝統行事でふるまう鍋に各自が地元名産の里芋を持ち寄ったことが始まりと言われている。河川敷で行われるイベントのほか、市内の料理店などで味わうことも可能。おいしくて楽しい中秋の風物詩に、一度参加してみるのはいかがだろう。 「いもたき」の起源は、大洲市にあります。この料理は、鶏肉、里芋、こんにゃく、しいたけなどの具材を煮込んだ鍋料理で、加藤家が藩主として統治してい...»
外はカリカリ、中はジューシー!新鮮な小魚で作る人気の味。宇和海に面した南予地方は、古くからかまぼこをはじめとする、様々な水産加工品が愛されてきた。その中でも「じゃこカツ」は、全国にも名を馳せるほどの人気。愛媛近海でとれた小魚を骨ごとすり身にした愛媛県の郷土料理「じゃこ天」の生地に、愛知県産のゴボウや玉ねぎ・人参などの野菜を混ぜ合わせ、パン粉をつけてカツ風に揚げた魚メンチカツ。宇和海から揚がった新鮮なホタルジャコを、頭・内臓を手作業で取り除いて水洗いした後、骨や皮ごとミンチしてすり身にしたものを小判型にして油で揚げてある。魚を丸ごと配合しているので、カルシウムなどの栄養価が高いのも特徴だ。揚げた...»
「伊予さつま」は、その名前のとおり薩摩(さつま)国、つまり鹿児島の郷土料理である冷や汁と作り方はほぼ同じ。新鮮な魚をすり鉢ですってから、麦味噌を加え軽く火であぶる。それをだし汁でとき、麦ご飯にかけて流し込むという夏の食事として愛されてきたものだ。冷や汁と違うのは豆腐を入れないことと、九州ではよく使われるアジではなく、愛媛を代表する食材でもある新鮮な鯛を使うところ。最近では具材やだし汁がセットになったものがお土産として店に並んでいるので、手軽に伊予さつまを食べられる。...»
手間ひまかけたサメの切り身をピリッときかせた酢みそで食べる郷土料理。ふかとは、西日本で大型のサメのことで、南予地方・宇和海でよく捕れるのは1メートル前後のあまり大きくないフカ、つまりサメ。その昔、漁師が釣れたフカを、刺身にも保存食にもならないホシザメを売り物にならないので酒の肴にしたのがこの「ふかのゆざらし」の始まりだ。皮つきのまま3枚におろして刺身にしてから、さっと湯どおしして辛い酢味噌で食す。フカの淡白な味に辛い酢味噌が合って食欲をそそる逸品で、今では冠婚葬祭に欠かせない料理になっている。豆腐、こんにゃく、きゅうり、わけぎなどを添えれば、色彩もあでやかな一皿に。フカの身は弾力があって、ヒレ...»
宇和島の伝統的な料理で、祝いの席などに欠かせない一品。宇和島の郷土料理だが、松山市をはじめとする愛媛県各地でも食べられている。酒、しょうゆ、みりん、砂糖などの煮汁で鯛を丸ごと一尾豪快に煮付け、その旨みがたっぷりと染み出た煮汁を出汁で薄めてそうめんにかけ、身をほぐした鯛と共にいただく。鯛の身のやわらかさと、喉ごしの良いそうめん、甘辛い汁が絶妙で、煮汁の香りが食欲をそそる。海の白波を表しているそうめんの上を鯛が泳ぐ姿をイメージしているという、華やかな盛り付けも魅力だ。 「鯛そうめん」とは、タイを丸ごと姿煮にした料理で、ゆでた素麺と一緒に大皿に盛り付け、タイの煮汁をつけて食べるものです。特に瀬戸内...»
今治市の名物料理の一つであり、「今治焼豚玉子飯」とも呼ばれるB級グルメ。今治焼豚玉子飯は約40年前、市内にあった中華料理店「五番閣」(閉店)のまかない料理として生まれた。その「五番閣」から独立した「白楽天」「重松飯店」がメニュー化した事で口コミとなり、ソウルフードとなった。2010年には市内約60店舗程でメニュー化され、人気を博している。 焼豚の厚さや部位、玉子、タレと各店舗特徴がある。 焼豚玉子飯の提供はとにかく早い。これは今治人の気質によるもの。今治人はイラチで(気が短い事)料理が早く提供されないと我慢できない。どんぶりにご飯をよそい、スライスした焼豚(店によって異なる)をのせ目玉焼きをト...»
耳なれない「せんざんき」という名前だが、愛媛県東部の今治市周辺の郷土料理で、今では全国的に定番のひと品となっている「鶏の唐揚げ」の原点といわれている。鶏のいろいろな部位の骨付き肉を使った揚げ物料理で、鶏肉に下味をつけてカラッと揚げ、口に含むとジューシーな味わいが広がる。名前の由来は、「鶏を丸ごと小さく、千に斬ることから」「千さんがはじめたキジの料理」などの説があり、江戸時代、近見山のキジを捕獲し揚げ物にしたことが始まりといわれ、今治藩の時代から食べられていたとも言われるが文献史料はなく定かではない。現在では鶏肉が用いられている。ちなみに北海道でも唐揚げを「ざんぎ」と呼ぶが、これは中国人の料理人...»
一般的に串刺しにされてることが多い焼き鳥とは違い、串に刺さず鉄板焼で焼くのが今治のスタイル。鉄板焼スタイルになった理由は、今治の人の気質にあるという。今治には商売人が多く、せっかちな人が多いため、より早く提供できる方法としてこのスタイルが考案されたそうだ。焼く際にも鉄板の上で転がすだけでなく、肉の上に数キロの重しをのせて、押えつけることで、より早く焼きあげるという徹底ぶり。鉄板に挟まれて焼いた肉は、中までよく火が通り、肉からしみ出た脂から揚げたような香ばしさが出る。手早く肉の旨味を引き出して味わうのが“今治焼き鳥”だ。 「今治焼き鳥」とは、串に刺さっていない鶏皮を鉄板で焼き、小さな板状の鉄の...»
東予の島嶼部のおもてなし料理、今治の郷土料理で、「宝楽焼」と表記する場合もある。もともとは海賊料理で、無敵を誇った村上水軍が戦勝の祝いの席で食べていたのが始まりと言われている。素焼きの俸禄の上に小石を並べて、その上でとれたての新鮮な魚介類を焼く豪快かつシンプルな料理で、ほっくりした焼き上がりはクセになる。今治市桜井産の車海老に、鯛や蛸、さざえ、海老、蛤など、日本三大潮流として知られる来島海峡の荒波で身をもまれた新鮮な魚介類に加えて、卵も一緒に蒸し焼きにするのが定番だ。市内の店のいくつかは年間を通して提供しており、季節ごとに旬の海の幸・山の幸を味わうことができる。鯛を中心とした盛りつけは料理人の...»
新鮮な鯛の刺身を、醤油だしの入った生卵に入れ、よくからめてからごま、刻みねぎなどの薬味と一緒に温かいご飯にかけて食べる豪勢な一品。この瀬戸内を代表する郷土料理は、南予地方(宇和島)が発祥で、海賊が敵に見つからないように岩陰や船の上で煙を出さずに料理したことが始まりだともいわれている。松山では、鯛をご飯と一緒に炊き込んだ“鯛めし”も古くから親しまれており、最近では“活き鯛飯”として市内でもこの郷土料理が食べられるようになった。...»
愛媛県八幡浜市は、人口4万人にあって40店以上のちゃんぽん店が存在するちゃんぽんの街である。八幡浜のちゃんぽんとは、長崎などの麺文化「ちゃんぽん」を、八幡浜風にアレンジして生まれた食べ物で、単なるご当地グルメを通り越して、八幡浜のソウルフードとして市民に愛され続けている。八幡浜ちゃんぽんの特徴は、長崎ちゃんぽんが豚骨ベースで白濁した濃厚なスープであるのに対し、鶏がら・鰹・昆布などでだしを取った黄金色のスープで、あっさり風味が特徴。麺は太目の中華麺を使用するお店が多く、たっぷりの野菜に豚バラ肉、それに八幡浜の特産品である蒲鉾・じゃこ天など水産練り製品が具材として使われている点であり、魚のまち八幡...»
愛媛県に関わりの深い魚といえば“真鯛”。愛媛県は、養殖鯛の生産量全国1位で、県の魚も真鯛になっている。県内の生産量の約30パーセントを生産している愛南町は、町内の飲食店などで、それぞれ特色のある鯛カツバーガーを提供している。日本三大急潮のひとつである来島海峡。大潮のときには直径10メートル以上にもなる巨大な渦ができる場所で、そこに生息する鯛を“来島鯛”と呼び、速い潮流に負けない筋肉持ち、身に弾力がある。 その鯛を皮ごとすり身にして作った鯛カツは、あっさりとした味で、コラーゲンがたっぷり。その鯛カツを地元産のトマトとレタス、玉ねぎと一緒に、特製バンズで挟んだ。大手バーガーチェーンにて真鯛カツバー...»
高知のお隣、愛媛でもぜひ食べたい”カツオのたたき”。高知から程近い南予地方を中心に県内で古くから親しまれている。戻りガツオが旬を迎える10~11月が一番美味しい時期。カツオを節に切り、串を打ってから表面をあぶって冷やしてから切り分け、青じそやしょうがなどの薬味とタレをたっぷりとかけ回して食べる豪快な料理だ。別名「土佐づくり」ともいわれている。強火、それも直火で焼き目をつけるのがポイントだ。このたたきの由来はさまざまで、土佐藩主の山内一豊が、食中毒を防止するためにカツオを刺身で食べることを禁止したことがあったが、地元の人々は表面のみを焼いて焼き魚だとして食べたという説が有力だ。 旬 10...»
薄く切った豆腐を油で揚げた料理で、スポンジのようにふんわりと軽く、パリッとした食感が特徴。通常の油揚げとは異なり、水分が非常に少ないため保存期間が長く、常温で3か月も保存できる。明治の頃に日持ちする油揚げとして考案された「干油あげ」は、添加物を一切使用せず、遺伝子組み替え大豆も使用しないで作られた自然食品。南極観測船「宗谷」のキッチンでも活躍した。その後、干したものと間違われることが多かったため、電車が松山に開通した頃に「松山あげ」と命名して今では愛媛の名産品のひとつになっている。パッケージに「風味を保つために、油抜きはしないでそのままお使いください」とあるように、そのまま食べるとサクサクと軽...»
愛媛県のブランド野菜「伊予緋かぶ」と、香味豊かな「ダイダイ酢」の組み合せから生まれる「緋のかぶ漬け」。パリッとした歯ざわり、甘酸っぱい香味が魅力で、松山ではおせち料理にかかせない漬物だ。「伊予緋かぶ」は、根の表面と茎が赤いのが特徴。アントシアニンという色素を多く含み、酢と反応して鮮やかな赤色となる。10月下旬から収穫される「伊予緋かぶ」を11月から漬け込む。かぶそのものが気温15度以下で育たないと色が定着しにくいため、季節が到来しなければ作れない、まさに「自然の恵み」の色と味だといえる。 愛媛県の民謡にも登場する伝統的な漬物、緋色のかぶ漬けは、ダイダイ酢の香りと甘酸っぱい味わい、そして風味が...»
愛媛県宇和島市周辺に伝わる郷土料理の一つで、めんといっても、そばやそうめんのことではない。この「ふくめん」の主役はコンニャクだ。千切りにしたコンニャクの上に魚そぼろ、陳皮、ネギなどを盛り、よく混ぜて食べる。コンニャクは空入りしてしょうゆや砂糖、みりんで甘辛く味がつけてあるのであとを引く味に仕上がっている。上に乗せる具はパッと見てもコンニャクが使われているとはわからないくらいたっぷり盛るのが特徴で、祝いの席にも欠かせない。この名前の由来も、コンニャクが見えなくなるくらい“覆面”をするからという説もある。「福面」などの縁起の良い字を当てる場合もある。 「ふくめん」は、宇和島藩の行事食として広まり...»
サクッとした食感と香ばしいコロッケと大洲の郷土料理“いもたき”を見事に融合させたのが、ご当地グルメ“大洲コロッケ”。“いもたき”とは大洲名物の里いもをはじめ、油揚げ、こんにゃく、鶏肉などをアユから取った出汁で炊いたもの。市内の飲食店で販売され、名産の里いもを使うというルールに則り、各店舗ごとオリジナルの具材と味を提供している。...»
宮窪の海苔、大三島のレモン、す巻きなど、とことん今治産のものにこだわったご当地ラーメン。 スープは昔から今治の庶民の魚として知られるエソをはじめ、鯛、イリコなど、来島海峡でとれる海の幸をふんだんに使用している。 さらに、今治産の鶏肉を使ったチャーシューもトッピングされており、この一杯で今治を存分に味わえるラーメンだ。 地元の名酒『山丹正宗』を使うことで食材の臭みを消し、味の決め手となる塩は、もちろん「伯方の塩」を使用する徹底ぶり。...»
愛媛県は、”温州みかん”をはじめとするみかんの栽培が盛んで、各地で様々な品種(40種類以上)が作られ、日本一の品種数と生産量を誇っている。その始まりは、江戸時代の終わり頃に「伊勢まわり」や「四国巡礼」で手に入れたみかんの苗木を植えたことからだといわれ、明治維新後の1900年頃から、地元農家に広まっていった。水はけが良く栄養分を多く含んだ土壌と、年を通して温暖な気候に加えて、「空からふりそそぐ光」、「海からの反射光」、「石垣からの輻射熱」の「3つの太陽」の恵みと、好条件で育ったみかんは、たっぷりの果汁と濃厚な甘さが堪らないおいしさだ。 愛媛県が日本有数のみかん産地となった背景には、江戸時代の終...»
松山市の北東部の標高250メートルにある伊台、五明地区は、昼夜の温暖差が激しい気候をいかして、80年以上にわたってぶどうの栽培がされている。栽培されているぶどうは”ニューピオーネ”という、大粒で種がなく、強い甘みとさわやかな酸味を持ち、かつ日持ちが良いという特長がある品種だ。2010年には、”伊台・五明こうげんぶどう(ニューピオーネ)”という銘柄で、「まつやま農林水産ブランド認定品目」にも指定され、松山市を代表する名産物のひとつとなった。 旬 7月 8月 9月 10月 ...»
夏の終わりから秋にかけて、大きくずっしりとした果実を実らせる“なし”。肥沃な土地ときれいな水に恵まれた大洲でも、収穫が盛んに行われる。品種は様々で、早なりの“長寿”をはじめ、“幸水”や“豊水”、“新高”などで、といった収穫時期の異なるもの。大きさは若干異なるものの、どれも糖度が高く、多汁なのが特徴。さっぱりとした甘みが後を引くおいしさだ。農家によってはなし狩りも受け付けているので、もぎたてのジューシーな味わいを楽しんでみるのもお薦め。 旬 8月 9月 10月 ...»
原産は北アメリカ産の温帯で成育する果実。耐寒性があり害虫にも強いので、国内のほとんどの地域で栽培可能な育てやすい果樹ではあるが、あまり生産されていないため、市場にはなかなか出回らない。熟した果実は薄いオレンジ色で、柔らかくなったバナナのようにねっとりとした食感。濃厚な甘みと独特の芳香が特徴的だ。カスタードクリームのような味わいだが、強い香りが著しく好き嫌いを分ける。栄養価も高く、ダイエット食品としての注目も集めている。皮にやや弾力が出てきて、濃い緑色から薄い黄緑色に変色する頃が食べ頃である。 旬 9月 10月 ...»
柑橘王国愛媛県で、2005年にうまれた新しい柑橘類が”紅まどんな”だ。高級感が感じられる赤みがかった外観で、外皮と実を包む内皮が薄く、たっぷりと実が詰まっているという特徴に加え、実がやわらかくて、果汁が多いので、まるでゼリーのような食感で楽しめる。味は、口の中に広がる強い甘さに加えて、柑橘類ならではの酸味も強いので、後味。皮を剥かずにそのまま半分に切ってスプーンで食べたり、櫛形に切りわけてカットフルーツとして食べるのがおすすめだ。 旬 11月 12月...»
伊予市の中山町で栽培される「中山くり」は、大粒でとても甘い高級栗として人気が高い。肥沃な土壌で降水量にも恵まれたこの土地は、古くから美味しい栗が育つ条件を満たしている恵まれた産地なのだ。愛媛における栗の栽培の歴史は古く、16世紀から17世紀ごろにはすでに栗が栽培されていたといわれている。また江戸時代には、この自慢の中山くりを参勤交代のときに当時の将軍である徳川家光に献上したところ、賞賛されたという言い伝えも残されている。 旬 9月 10月 ...»
”せとか”とは、2001年に品種登録された品種で、当時、濃厚な甘みを持つことで知られていた柑橘類”マーコット”の品種改良からうまれたという。その特性は、身が詰まっていて、外皮がむきやすく、なかの実を包む薄皮がやわらかく、種がなく、濃厚な甘さが味わえるという、いいことずくめの柑橘類だ。愛媛県松山市の沿岸部周辺では、地域の温暖な気候をいかして、せとかが栽培されており、市の特産品にも認定されている。 旬 2月 3月 ...»
愛媛県宇和島は温暖な気候は柑橘類の栽培に適しており、県内随一のみかん産地となっている。温州みかん、ポンカン、伊予柑など、様々な品種を栽培することで、現在では年を通してみかんの収穫、販売が行えるようになっている。化学農薬を一切使わないなど、各農家でこだわりのみかんを作り全国へ発送している。...»
温州みかんと同じように皮が剥きやすい「ポンカン」は、果肉を包んでいる中の袋も薄くやわらかいのでそのまま食べられることから子供にも人気だ。また甘さも強く、独特の香りも楽しめる。そんなポンカンは実はインドが発祥の地で、愛嬌あるその名前も、原産地であるインド西部の地名「Poona」が元になっているといわれている。 採りたてポンカンは酸味が強いので、収穫後に1ヵ月ほど貯蔵することで酸味を抜いてから売り出されるのが一般的だ。 旬 1月 2月 ...»
一般的に見られる“とよのか”より濃い赤色が鮮やかな真っ赤ないちご。平成5年に愛媛県の生産者が品種改良ののちに生み出した。瀬戸内の温暖な気候はいちご栽培に適しており、“レッドパール”が栽培されている西条市は日照時間も長く、「日本一おいしい水」ともいわれる良質な水源もある。この水は「うちぬき」と呼ばれ、名水百選のなかでも評価が高いことで有名だ。このことから、レッドパールは別名「名水いちご」とも呼ばれている。 旬 1月 2月 3月 4月 5月 ...»
松山市から車でおよそ2時間半。「愛媛の桃源郷」と呼ばれる県内有数の桃の産地、松野町では、およそ70件の農家が桃を栽培していて県内各地に出荷している。この桃の特徴は、果肉が薄いピンク色でとても柔らかく、したたるほどの果汁を含んでいることである。畑一面に真っ白なマルチシートを敷くことで水分を適度に遮断し、太陽の光を反射させることで、桃の甘味を増しているという。7月上旬から8月中旬にかけて収穫され、品種としては、主に「赤月(あかつき)」と「白鳳(はくほう)」が多い。赤月(あかつき)は果肉がしっかりとしているのに対して、白鳳(はくほう)は、甘味があり果肉が白くて適度な柔らかさが特徴だ。桃は自家熟成する...»
みかんに並ぶ愛媛の名産フルーツである「イヨカン」は、その名前から愛媛原産と思われがちだが、実は山口県の原産。古くから山口県で栽培され、当時は「穴門みかん」と呼ばれていたそうだ。それが明治時代中期に愛媛県に移植され、愛媛でも多く栽培されるようになり、やがて「伊予(愛媛)」で多く栽培されることから、伊予かんと名づけられた。厚い果実の皮は濃いオレンジ色で鮮やかさと光沢がすばらしく、香りが豊かで、果肉は口に入れると適度な甘みと酸味が広がる。選ぶときには、みずみずしくて香りがよいものや、実が柔らかいものが良い。 旬 2月 ...»
松山市の中島列島や興居島が主な産地で、”温州みかん”と”キングマンダリン”という品種を交配してうまれた”カラマンダリン”。うまれた当初は、「酸味が多く、食べられない」ものだったが、しばらく熟成させることで、驚くほどジューシーで甘くなっていたため、売り出されるようになったといわれる。熟成させる期間があるため、一般的なみかんよりも出荷時期が遅く、4~5月が最盛期となる。その時期は、国産の柑橘類の出荷が少ないため、市場からの需要が高く、重宝されているみかんだ。 旬 4月 5月...»
愛媛県の八幡浜湾を望む急傾斜地、石積みの段々畑で栽培されている“日の丸千両みかん”。太陽光、海からの照り返し、石段からの反射、この3つの太陽の光の恵みを受けて育ち、みかんの里、愛媛の中でもトップブランドといえる。味が濃く、強い甘みを持ち、糖度12度あれば、甘いみかんといわれる中で、日の丸千両の糖度は14度。その甘さの中にも、柑橘類特有の酸味も兼ね備えており、バランスがよく、果汁もたっぷりでジューシーなおいしさが味わえる。 旬 11月 12月 ...»
”とちおとめ”と”さがほのか”を掛け合わせて作られた新品種のイチゴ。愛媛県の独自品種である”あまおとめ”は、少ない酸味と高い糖度が特徴で甘みが強いため、小さな子どもから大人まで年齢を問わず人気が高い。温暖な気候である宇和島市の中でも、冷気が流れ込み昼夜の寒暖の差が生じる地域で栽培することから、甘くて美味しいいちごが育つ。比較的早く実る品種のため収穫量が多く、形良い大玉が揃いやすいので贈答品にもぴったり。通常の倍の60日をかけて収穫する極めて糖度の高い“寒じめあまおとめ”も是非試してほしい。 旬 11月 12月 1月 2月 3月 4月 5月...»
肥沃な土地に恵まれ、昼夜の温度差が大きい大洲は、野菜や果物の栽培が盛んな地域だ。中でも名産の“すいか”はその生産量とおいしさで知られている。大洲のすいかは、ルビーのような果肉の赤い色が美しく、そのシャリシャリとした歯ざわりとジューシーなさっぱりとした甘みは、夏の暑さを吹き飛ばしてくれるさわやかさ。じっくり冷やして、豪快にガブリ!そんな夏ならではの楽しみ方をしたくなる、大地の恵みがたっぷり詰まった果物だ。 旬 6月 7月 8月 ...»
小梅としては大粒で肉厚、種が小さいのが特徴の「七折小梅」は、砥部焼きで有名な愛媛県伊予郡砥部町の特産品。特に七折地区の気候が七折小梅の栽培に適していて、一粒一粒、丁寧に摘み取られた「七折小梅」は、透き通るような薄い黄色をしている。肉質が柔らかく、小梅としては大粒で肉厚、種が小さいのが特徴で、また糖度も高いことから、まろやかで柔らかい梅干しに仕上がる。1900年の初頭から栽培が始まったといわれ、その品質の高さから「青いダイヤ」と評され、高値で取り引きされた時期もあったという歴史ある梅だ。 旬 5月 6月 ...»
鮮やかな緑色と歯切れの良い肉質が特徴の“白いぼきゅうり”の栽培が盛んな大洲地域。ここは、肱川沿いにあるの水が豊富な地域のため、季節を問わず露地栽培とハウス栽培で年間を通して新鮮なきゅうりを育てることができる。また、各農家ごとに減農薬栽培にも積極的に取り組んでいるため、素材本来の味がしっかりと味わえるのが特徴だ。艶やかな見た目と瑞々しい口当たり、そんな滋味溢れる味わいを様々な料理で味わいたい。...»
愛媛県今治市を中心とした、瀬戸内海地方に伝わる郷土料理。海藻の一種いぎすを煮溶かして固めたもので、長寿の食品とも言われている。長寿の人が多いことで知られる尾道・向島では江戸時代から作っていたそうで、作り方は地域や家庭によって少しずつ違っている。このいぎす豆腐、だしの味がついているので、そのままでも十分美味しいが、好みで練り辛子やおろし生姜を薬味としてポン酢醤油で食べたり、辛子味噌で食べたりするのもいい。特に、食欲が落ちる夏場にツルっと食すのがおすすめだ。 いぎすは、浅い海の岩などに生える海藻で、枝状の細い紅藻の一種です。今治市周辺の海岸では、7・8月にたくさん見られます。そして、「いぎす豆腐...»
大洲では里芋のことを“夏芋”と呼び、旬の食材の一つとして親しまれている。その名の通り、「夏に育つ芋」ということからこの名前がついたと言われている。まが玉のような形で、ほんのりと甘く、ねっとりと柔らかい口当たりが特徴。長時間に込んでも崩れにくいことから、煮込み料理などにも重宝する。愛媛の伝統の鍋料理“いもたき”のメイン食材でもあり、毎年、初秋になると愛媛各地で盛大なイベントが行われ、初物の“夏芋”を使った“いもたき”を目当てに大勢の人々が訪れる。 旬 8月 9月 10月 ...»
特に瀬戸内沿岸で収穫されるものが良質とされ、特に日本一の生産量を誇る(平成21年現在)愛媛のはだか麦は、古くから麦みそや麦ごはんなどに使われてきた愛媛を代表する味だ。大麦の一種で、表皮が剥がれやすいことからこの名がついたといわれている。食物繊維も豊富な優れた主食品だ。もともとは 「麦のご飯」 として食用に栽培されたものだが、その風味豊かな味と香りを活かし、最近ではパンや焼酎、発泡酒などにも利用され、新しい製品も開発されている。 大麦は世界最古の栽培植物の一つで、紀元前7000年頃の西アジアで原種に近い皮麦の栽培が始まり、皮麦の変種であるはだか麦も紀元前6000年頃には始まったとされています。...»
愛媛の最南端、四国一暖かく、冬でも霜が降りない県下唯一の地と言われる場所で育った小さなタマネギ。甘く柔らかい果肉が特徴で、苦味がなく、皮むきをしても涙の出ないハートオニオンはフルーツ感覚で味わうことができる。スライスして生で食べるのにも適しているため「サラダタマネギ」と呼ばれることもある。青い葉の部分まで甘くて美味しいことも注目すべき点である。白ねぎや万能ねぎのように葉をきざみ、すき焼きや鍋物の具材としても使える。8月中旬~下旬に定植し、収穫が最盛期を迎えるのは11月中旬~1月下旬。時期をずらすことで4月まで鮮度の高い新タマネギが食べられる。その愛らしい形から、クリスマスの時期には引っ張りだこ...»
ひょろ長い形が特徴の「松山長なす」は、平均40cmにもなるという。愛媛だけで栽培されているもので、皮も実も柔らかくて甘みがあるので、煮てよし、漬けてよし、焼いてよし、揚げてよしとその食べ方はじつに豊富だ。なす特有の紫色は、抗酸化作用が注目されているアントシアニン系の色素で、また、夏野菜は体を冷やす作用があることから、暑さ負けしそうなときや体のほてりを鎮める食材として古くから重宝されている。 旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月...»
ごつごつしたその形から、金太郎の力こぶをイメージしてその名前がつけられたという「瀬戸の金太郎いも」。「紅あずま」という品種のサツマイモで、栽培歴は100年以上にものぼり、蒸すと甘みが強く、食感もいいことで人気だ。焼き芋や天ぷらにもぴったりだが、その味わいがもっとも感じられるのはなんといっても「ふかしいも」だという。四国最西端、寒暖差が大きく、日本で一番細いといわれている佐田岬半島で、さわやかな瀬戸の風と太陽と海で育てられた瀬戸の金太郎いもは、栗よりも甘いと言われるほど。焼き芋にすれば、繊維質も少なく中は綺麗な金色に焼き上がり、焼き立てのほくほくとした食感と甘さ。最近では、このいもを使った焼酎や...»
愛媛県の松山市の農林水産ブランドにも認定されている”松山一寸そらまめ”。江戸時代末期に京都から伝わって以来、松山周辺に栽培が広まり、地域に根付いたようだ。ひと粒が一寸(約3センチ)を超えるという大きさが特徴で、香り高く、やわらかな歯ごたえが格別な初夏の味覚。4~5月の旬の時期には首都圏にも多く出荷され、「大相撲夏場所」の名物食として夏の風物詩のひとつにもなっている。そのままゆでて食べたり、実をスープに入れて食べるのが一般的だが、さやがついたまま炭火で表面がこげるくらいまで焼くと、ホクホクした食感で、豆の甘みが味わえておいしいとのことだ。 旬 4月 5月 ...»
農作物の栽培が盛んな愛媛県内でも、豊富な日射量と清らかな水に恵まれた大洲地域はトマトの生産が盛んに行われている。ここで採れるトマトは、昼と夜の温度差に育まれ、真っ赤な色味と濃厚な甘みが特徴。ひと口ほおばれば、そのしまりのある果肉と瑞々しい果汁、甘みとさわやかな酸味が楽しめる。もぎたてのトマトを何もつけずにそのまま楽しむのはもちろん、様々な料理でその味を堪能したい。地元では、特製のトマトジェラートも販売。旅先のスイーツとして楽しんでみてはいかが。 旬 6月 7月 8月 9月 10月 11月 ...»
大洲市で無農薬、原木栽培されている乾しいたけ。大洲の恵まれた自然に育まれた大きく肉厚なかさが特徴。とはいっても、大味ではなく、濃厚なコクと旨みもしっかり味わえる。炊き込みご飯や味噌汁の具材としてはもちろんのこと、シンプルに焼き、しょうゆをかけて熱々のうちにいただくのもお薦めだ。ボリュームも芳醇な香りも主役級の原木乾しいたけは、まさに「ごちそう」と呼びたくなるほどの味を楽しませてくれる。 無農薬・無肥料の自然栽培。大洲の名産品 自然の恵み豊かな大洲を代表する名産品のひとつが“しいたけ”。県内1位の生産量を誇るだけあって、毎年「大洲しいたけフェスタ」というイベントが開催されるほど愛媛でも名高い...»
愛媛県大洲市は“たけのこ”の収穫が盛んだ。早朝に特に肘川沿い周辺では、豊富な水量を誇る肱川の水が霧となり、竹林に潤いを与え、たけのこが乾燥せず育つことで、やわらかなたけのこが採れるという。その肘皮の恵みを受けたたけのこを、地元では“朝霧たけのこ”と呼んでいるようだ。皮の色が白っぽく、先端の芽が黄色いといった特徴がある。たけのこの旬は3月下旬~5月までだが、夏~冬の間も草刈りや親竹の間引きなど、竹林の手入れが欠かせない。昔ながらの代々受け継いできた方法で守られた竹林から採れる、肱川の恵みを味わってみて欲しい。 旬 3月 4月 5月 ...»
宇和島市水荷浦(みずがうら)の30度を超える傾斜地に開墾された段々畑で栽培された馬鈴薯で、品種でいうと男爵に属する。冬(11~12月)に植えてたものを通常の収穫より早い4~5月に収穫する「早掘り」のため、皮が薄く柔らかで、水分を多く含んだじゃがいもができるのだという。ビタミンCや食物繊維が豊富で、さらに低カロリー。皮ごと食べられるのも魅力。水分を多く含んでいるため独特のみずみずしさがあり、蒸すとホクホクの食感が楽しめる。また、段々畑で育つことから水撒きをしなくても雨水だけで育てることができるそうだ。 旬 4月 5月 ...»
カラフルな愛南のヒオウギ貝は別名で長太郎貝、パタパタ貝とも言われ、ホタテ貝に似た形の2枚貝の一種で、まるでカラースプレーをしたかのような、色鮮やかな貝のこと。その色は、オレンジや黄色、赤、紫などで、大きさは、ホタテ貝よりやや小さめだが、海の香りや甘みが強く味は濃厚。貝柱はもちろんヒモ部分も刺身や焼き物、揚げ物、煮物など、さまざまな料理にしていただくことができる。愛媛県の愛南町は、このヒオウギ貝の全国有数の産地。黒潮が流れ込み、魚貝類にとってバランスのよい海域で、肉厚な天然物がとれる。100%天然色で見た目が綺麗なことから、食後は小物入れ、薬味入れやインテリアとして愛用されている。...»
高級魚として大変珍重されている魚。スズキ目ハタ科に分類される魚で、獲れる期間が夏の間だけと限られている上に、今治沖の海流の速いところを好み、夜行性で警戒心が強く釣るのが大変難しい。そのため「幻の魚」とも呼ばれている。体色はオレンジ色で、朱色の斑点が全身に見られる。目は緑色で、キジハタの語源となったキジ色をしている。 “あこう”の身はややピンク色をした白身で、とても締まっており、刺身ではさっぱりとしているが、熱を通すと弾力とうまみが出て、プリプリとした食感が病みつきになる味だ。造り、煮付けにして食べることが多いが、鍋料理にしてもおいしく食べられる。 メバル属に属する海水魚のアコウダイを単にアコ...»
愛媛県東部でカニといえば“ワタリガニ”のことを指す。別名はガザミ。足の先がヒレになっており、すばやく海中を泳ぐことからその名が付いたようだ。棲み家は瀬戸内海中央部の燧灘(ひうちなだ)。波が穏やかな内湾の水深30メートルの砂泥底に生息している。ここには好物であるタコが数多く生息していることから、ワタリガニの一大漁場となっている。食用とされるのは主にメスで、秋から冬にかけて生殖腺が発達した時期の内子(卵巣)が非常に美味である。 旬 11月 12月 1月 2月...»
サケ科に属する川魚“アマゴ”は“アメノウオ”(=天の魚)とも呼ばれ、本来の生息域は静岡県以南の太平洋・瀬戸内海沿岸の河川、四国の河川、大分県の瀬戸内海沿岸の河川。水温の低い山奥の清流にのみ生息している。渓流釣りの対象としての価値が高く、臭みもないアマゴの塩焼きは美味。淡白ながらもしっかりと旨みを感じられる味わいだ。さらに、甘露煮や伝統料理をアレンジした“アマゴのさつま”など様々な料理でその味を楽しめる。 旬 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 ...»
フグといえば山口県下関が有名だが、何を隠そう、愛媛県大洲市長浜町もフグの産地として草分け的存在だということをご存知だろうか?伊予灘に面する長浜では、下関ブランドとまったく同じフグが水揚げされ、しかもそれをリーズナブルに味わえるのである。中でもトラフグは「フグの王様」と呼ばれる高級品。天然物は身が肥え、刺身の透明感が抜群だ。猛毒のある内臓以外は全て食べられ、刺身・唐揚げ・白子・雑炊など、長浜の料理屋ではフルコースを楽しめる場所も。冬の贅沢をお手頃価格で是非! 旬 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月...»
愛媛県今治市大島産のわかめを乾燥させた“島わかめ”。朝採りした天然わかめを使用し、瀬戸内海の自然の風で完全乾燥。ミネラルやビタミンも豊富で、新鮮なおいしさをそのまま閉じ込めている。味噌汁はもちろん、水に戻してざく切りにし、ポン酢やわさび醤油、ドレッシングなどで味わうと、肉厚でコリコリした食感がよりいっそう楽しめる。...»
マダイは日本人にとって「魚の王様」。北海道以南の日本各地、特に温暖な西日本のリアス式海岸となった地域において、養殖が盛んに行われている。特に愛媛県は生産量が日本一で県の魚にも指定されている。最も脂がのっておいしい時期は1月~2月の産卵前、その体を桜色に染めることからこの時期のマダイは「桜鯛」とも呼ばれている。肉質は弾力があり、旨味成分であるイノシン酸が豊富に含まれ、ビタミンB1の量にいたっては天然のマダイよりも勝っているのが特徴である。 愛媛県の西側に広がる宇和海は複雑な入江を持つリアス式海岸で、太平洋から黒潮が流れ込むため栄養素やミネラルが豊富。 旬 1月 2月 ...»
養殖が難しいとされる“イワナ”だが、大洲では、その恵まれた自然と飼育者の技術で、1年を通してその味を楽しむことができる。渓谷から流れる清らかな水を使用し、自然の状態に近い養殖場を再現。夏でも摂氏15度以下の冷水を好むなど、繊細な“イワナ”が生活しやすい環境を作り上げている。地元の民宿や飲食店では、シンプルな塩焼きや刺身、山の幸と合わせた一品など、様々な味を堪能することができる。ほぐれやすい柔らかな身は淡白で飽きのこない味わいだ。...»
佐田岬半島沖の豊予海峡は、その激しい潮流と海底の複雑な地形から栄養豊富な好漁場といわれている。それと同時に、日本有数のあじ、さばの漁場としても知られているのだ。そんな豊予海峡で、昔ながらの一本釣りによって丁寧に水揚された天然モノのあじやさばは身が締まって歯ごたえがあり、しっとりと脂が乗ったその実は焼き物や刺身はもちろん、酢でしめても美味しくいただける。ちなみに、岬あじは300グラム以上のもの、岬さばは500グラム以上のものをいう。 旬 12月 1月 2月...»
車エビの養殖が盛んな愛媛県上島町の島、生名島(いきなじま)。ここで育てられた車エビは“いきな車えび”と呼ばれる。かつて生名島は、周囲に数多くの塩田があったことから製塩が賑わっていたが、製塩法が大幅に変更されたのに伴い、全ての塩田はその役目を終えることになってしまった。その跡地を何かに利用できないかと始められたのが、クルマエビの養殖である。天然もずくをブレンドしたエサで育てた車エビは、はちきれそうなプリっとした食感がたまらない。島では、いきたまま食べる踊り食いや塩ゆで、フライ、寄せ鍋、塩焼きなど様々な調理で食べられている。 旬 11月 12月 1月 2月...»
“ぼっちゃん島アワビ”は、愛媛県の怒和島、津和地島で養殖されている純国産”蝦夷アワビ”のこと。2007年には、松山農林水産物ブランドに認定され、松山を代表する水産物となった。アワビと同じ場所でエサにする昆布やわかめの養殖も行うことで、人工飼料や薬品を一切使用しない安心安全なアワビを、2年から3年をかけて育てている。肉厚でありながら身はやわらかくて食べやすい。まずは、素材の旨みを存分に楽しめる刺身やバター焼きで食べてみて欲しい。...»
瀬戸内海にある中島で養殖されているアナゴで、松山市の農林水産ブランドに認定されている”活媛アナゴ”。海ではなく、内陸部に水槽を作り、そのなかで養殖が行われているため、海での養殖には欠かせないといわれる抗生物質等を必要とせず、環境を管理することで病気の発生を抑えている。養殖により、まるまると太ってから出荷されるアナゴは、刺身で食べると、コリコリとした歯応えがありながらもやわらかい食感が楽しめ、臭みがなく、まろやかな味わい。白焼きやスモークに加工したおみやげも人気がある。...»
大洲市を縦断するように流れる清流・肱川。この肱川で獲れるアユは、江戸時代には焼きアユにして将軍へ献上されていたという歴史のある食材。最近では、市が“肱川あゆ”というブランド化に向けて力を入れているという特産品だ。また、肱川で行われる「大洲の鵜飼」は、岐阜県の長良川、大分県の三隅川とともに日本三大鵜飼に数えられている、夏の到来を告げる風物詩。もちろん、その獲物の代表格が“肱川あゆ”だ。風流な鵜飼を楽しんだ後、アユ料理でその余韻を楽しむのはいかがだろう。 旬 6月 7月 8月 9月 11月 12月...»
まるでその全身がトロのようだと讃えられる戸島ぶり。脂が乗った切り身は口の中でとろけるようで、一口食べればもうやみつきになる味だ。産地である「戸島」は愛媛県宇和島市沖合いの宇和海国立公園内に位置し、水深が深く、潮流も早く豊富な栄養塩が海底から湧き上がってくる好漁場。戸島ではぶり養殖を始めて以来、島ぐるみで美味しいぶりの生産に取り組んでいる。世界に通用する味をめざして一尾一尾手塩にかけて育てられた、まさに島民の愛情に育まれたぶりだ。 旬 12月 1月 2月...»
古くから日本の食卓に欠かせない食材となっている煮干し。愛媛県松山市では、瀬戸内海の流れの速い海域に生息する”カタクチイワシ”を使った煮干が作られており、地域の特産品にもなっている。漁獲後に、魚に傷をつけないようにと、網などを使わずに手ですくい、塩と冷風で干し上げられる。鍋や汁料理の際に下味をつけるのに用いれば、銀色に輝くウロコが旨味を封じ込めているので、みがありながらあっさりとした出汁がとれるほか、そのままで、酒の肴やおやつとしても食べても美味だ。...»
愛媛県内で育てられた黒毛和種で、「絹の味」と呼ばれるブランド牛。その名の通りまさに絹のようにきめの細かい繊細な味わい。なめらかな口当たりと、やわらかな食感、そして牛肉本来の確かな旨味が特徴。温暖でおだやかな気候風土のもとで、素牛づくり、飼料づくり、衛生管理など、徹底的に品質にこだわって育てられた伊予牛は、その柔らかな歯ごたえととろける食感が特徴。ステーキやロースト、すき焼など、肉本来の味わいを楽しむ料理で食すのがお薦めだ。日本食肉格付協会制定の牛枝肉取引規格の肉質等級によって、「黒ラベル」や「ゴールドラベル」などランク分けされる。 伊予麦酒牛 ビール工場の発酵ビール粕と、牧場が独自に厳選し...»
愛媛県の名産であるミカンの成分などを配合した独自の飼料で育てられた、まさにメイドイン愛媛の高品質なブランド豚が「ふれ愛・媛ポーク」。自然な環境の中で、肉質のすぐれた親豚を厳選、子豚の頃から徹底した飼育管理を行い、大切に育てられる。さらに、最新設備を備えた食肉センターで加工から物流までをチェックするなど、徹底したこだわり。その肉の舌ざわりはしっとりとしていて、噛むたびにほのかな甘みを感じさせる。旨みをシンプルに味わえる料理で食すのがお薦めだ。...»
1716年創業、愛媛県内子町の手作りの技が活かされた酒造りをしている亀岡酒造は、「千代の亀」で知られる老舗蔵元。地元の無農薬有機契約栽培米の「みそぎ米」で仕込んだ銘酒で知られる。酒米は土づくりからはじめ、収穫した稲は自然乾燥させるなど、こだわりをもって作っている。2008年には、カンヌ国際映画祭の公式レセプション酒として梨風を提供。その亀岡酒造から女性におすすめが微発砲純米酒で和製シャンパンをイメージして作られたGIORNO。甘めに仕込まれた微発砲のお酒は、軽やかで爽快な味わいで、そのままシャンパングラスで飲むのがよく似合う。スリムなブルーのボトルがおしゃれで、プレゼントにも最適だ。...»
柚子が香る餡をカステラ生地で挟んだ愛媛宇和島の代表的おみやげ。カステラ生地の周りについている白いゴマのようなものは山芋のそぼろで、ふわふわの生地にシャリシャリとした食感が良いアクセントとなっている。そこにやや固めのねっとりとした羊羹のような存在感のある餡がよくからみ合う。 昭和32年、作家の獅子文六(ししぶんろく)の実体験を題材にした小説「大番」が映画化となり、宇和島市内で撮影されたことをきっかけに、松山の“タルト”のように宇和島にも代名詞となるべく名物をと、当時の宇和島市長が発起人となり発案された。その菓子の名にも小説と映画のタイトルと同じ名がつけられ、「大番」は一躍、宇和島の代名詞的存在...»
卵で練った生地の中に国産小豆のこしあんがたっぷり入った上品な一口サイズ(直径約2cm)の饅頭。今から約四百年前、今治城の城下町で評判だった蒸饅頭で、藤堂高虎公の御愛顧を受け、城中の茶菓子として御用命を受けるようになった「大手饅頭」が始まりであったとされる。 約200年前に、水を使わない卵練りの饅頭として改良され、現在の味に至っている。この鶏卵饅頭を平たく蒸し、表面を巴形で焼いた「焼鶏卵饅頭」もあり、数多い今治銘菓の中で最も歴史のある一品で地元の方々を始めお土産品として親しまれている。...»
小麦粉をこねた生地を酵母で発酵させ、蒸し上げた、小ぶりで甘みのある蒸しパン状の和菓子。昭和初期に向上心を持った夜学生へ学資を与えるための事業として、松山夜学校奨学会によって作られ始めた。もとは中国の「饅頭(まんとう)」という和菓子で、「饅頭」を「まんとう」と読むのは、そこが由来になっているようだ。その後に昭和6年創業の「労研饅頭 たけうち」に引き継がれ、戦時中に小麦粉の調達が困難になり、一度は製造が潰えたが、戦後に復活し、昔から伝わり続ける酵母を使い、保存料などを一切使わない自然志向の和菓子であることから、松山市の名物として定着したようだ。現在は、味のバリエーションが増えて、14種類から選んで...»
今治市玉川町八幡地区に古くから伝わる饅頭、それが八幡饅頭である。廃藩置県で職を失った武士たちが、刀を調理道具に変えて作ったといういわれのある歴史的な和菓子だが、現在も製造をつづけているのは「武田屋(たけだや) 八幡饅頭」1店舗のみとなっている。 四国八十八ヵ所の57番栄福寺から58番仙遊寺へ向かうお遍路路の只中にそのお店はあり、昔から多くの歩き遍路が休憩に立ち寄ったらしい。現在も店頭にはお遍路さんが休憩できるスペースが用意されているので、散歩の途中にお饅頭をつまみながら一服したい。あんこには黒砂糖を100%使用、ふくらし粉以外添加物は一切使用しない自然の風味が特徴だ。...»
風味豊かな生地に白あんを包み焼き上げた焼きまんじゅうの長浜銘菓“残月”。大洲市に店を構える、大正11年創業の老舗「米田七宝堂」が作り上げる歴史ある一品だ。米田七宝堂は「残月」のみを販売している。その素朴な見た目と優しい上品な風味は、世代を問わずお薦めできる味。白あんのあっさりとした甘みと香ばしい皮の風味がとても良く合い、緑茶やほうじ茶はもちろん、コーヒーなどと合わせてもおいしい。気軽な手土産からご進物としても重宝する。大洲を訪れた際には、ぜひ味わっておきたい銘菓のひとつだ。...»
大洲銘菓“月窓餅”は、わらび餅にこしあんを包み、地元産の青大豆きな粉をまぶした和菓子。創業1624年の400年の歴史を持つ老舗和菓子屋「村田文福老舗(むらたぶんぷくしにせ)」の代々受け継ぐ銘菓で、やわらかく口の中でとろけるきめ細かい口ざわりが特徴。 製法は創業当初から変わらず、包装も1個1個手作業でおこなっている。旧大洲藩公の御用菓子司であった村田文福老舗が、藩の特産品であるわらび粉を使ったこの菓子を大洲藩二代藩主・加藤泰興に献上。大変気に入られたため、彼の号「月窓」をとって月窓餅と後に名付けられたという。その後も殿様から庶民にまで広く愛されたこの銘菓は今も尚地元に根付き、老若男女問わず根強い...»
「ひぎりやき」は、愛媛県松山市の名物焼き菓子で、あずきの粒あんが入った大判焼き(今川焼き)のようなものだ。大判焼きや今川焼きは、ふわっとしたやわらかい食感の生地をウリ文句とすることが多いが、ひぎりやきの生地は、ぎっしりと詰まった濃密さが特徴。焼き過程で生地から水分が蒸発するのを抑えているので、詰まっていてもやわらかい口当たりが楽しめる。日切地蔵(浄土宗善勝寺)の境内で売られていたことに由来して、「お日切さん」として松山の人に親しまれている。ひぎりやきを製造販売している「澤井本舗」では、1961年(昭和36年)頃から開始した店頭での実演販売を現在も続けている。中身は全部で9種類。あずきや白あん、...»
愛媛県松山市の郷土菓子で、米粉、しょうゆ、砂糖を練り上げたものを、適当な大きさに丸めて蒸して作る菓子。”しょうゆ餅”はおみやげの定番品である”ういろう”に似ているが、最大の特徴はしょうゆを入れること。ほのかな醤油と生姜の風味が広がるもっちりとした餅。江戸時代初期に松山藩祖 久松定勝が、家臣の繁栄を願って、桃の節句にしょうゆ餅をつくり、分け与えたのが始まりとされる。元禄年間(1680~1709年)には、松山城下の武家町家で、ひな祭り(桃の節句)に米粉としょうゆを使ったもちをお供えしていた。 その後、ひな祭りに各家庭で作られるようになり、松山のおふくろの味として伝えられてきた。松山市のおみやげとし...»
愛媛県にあるみかん専門青果問屋、田那部青果が作り上げた逸品。愛媛県産の柑橘のみを使用した完熟生果汁70パーセント以上で作ったこのちゅうちゅうゼリーは、とろっとした食べやすい食感で、味や香りが鼻に抜けて、果実をそのまま食べているよう。例えば温州みかんのゼリーであれば、果実約12玉分の果汁を使っており、果実そのものの味をギュッとゼリーにしている。原料となる果実は時期によっても変わり、甘さやすっぱさが銘柄で違ってくる。伊予柑、ポンカン、不知火(デコポン) 、清見タンゴール、はれひめ、あまくさ、せとか、カラマンダリンなど種類豊富。素材の果実は愛媛県産のものを厳選しており、もちろん保存料・香料など一切...»