白滝公園は、愛媛県大洲市に位置し、肱川河口から約6km上流にある紅葉と滝の美しさで有名な公園です。詩人・野口雨情が「秋の白滝、木と木のもみじ、山に綿の幕をはる」と絶賛した美しい渓谷美と、四季折々の風景、特に秋の紅葉が目にしみるような美しさを誇り、多くの観光客を魅了します。高さ60mから垂直に滝つぼへ落下する雌滝は、白銀の瀑布として人々に親しまれています。
白滝公園の紅葉は、例年11月中旬から下旬にかけて見頃を迎えます。遊歩道沿いにはベンチなどの休憩場所がいくつか設置されており、訪れた人々は疲れた際に少し休憩しながら、頂上を目指すことができます。
白滝公園は、愛媛県を代表する紅葉の名所の一つであり、「日本の紅葉百選」にも選ばれています。公園内には7つの滝が点在しており、特に「落合の滝」は、上流にある雌滝と雄滝が合流することから、その名がつけられています。この縁起の良い滝は、一つの川へと結ばれる様子が特徴で、雌滝の高さ60mから垂直に滝つぼへ落下する景観は非常に美しく、多くの観光客の目を楽しませます。
公園の登り口には「まごころの杖」と呼ばれる杖が用意されており、訪れた人々は自由にこれを借りて登山道を進むことができます。登山道の至るところで、愛らしい表情をした「夢わらべ」たちに出会うことができ、訪れる人々を和ませてくれます。
白滝公園には「るり姫伝説」と呼ばれる悲しい物語が伝わっています。戦国時代の末期、この地方を治めていた城主の奥方であった瑠璃姫は、長宗我部氏の猛攻を受けて逃げ場を失い、白滝の滝つぼへと追い詰められました。彼女は、2歳の世継ぎであった尊雄丸を抱きながら、この滝壺へと身を投じたとされています。この滝壺は「女郎が渕」とも呼ばれ、滝の落ち口には「るり姫観音」、滝壺の近くには幼き子を抱えた「るり姫塚」が祀られています。
毎年11月23日には「るり姫まつり」が開催されます。この祭りでは、滝壺へ花御輿を投げ入れる行事が行われ、瑠璃姫の霊を供養します。祭りの時期には、公園全体が紅葉に彩られ、訪れた人々は美しい景色と伝説の余韻を楽しむことができます。
白滝公園では、春の新緑と秋の紅葉の両方が楽しめます。5月の新緑の季節には、若葉が芽吹き、眩しいほどの緑のもみじが広がります。また、秋には赤や黄色に色づいた鮮やかなもみじが、四季折々の自然の美しさを際立たせます。このように、四季を通じて変わる自然の表情が訪れた人々を癒してくれます。
公園内にある滝からは、豊富なマイナスイオンが放出されており、自然の癒しを体感することができます。特に紅葉の時期には、美しいもみじと滝の組み合わせが、訪れる人々に感動を与えるでしょう。
白滝公園には、7つの滝が点在しており、これらを巡りながら遊歩道を進むことができます。滝ごとに異なる景観や雰囲気があり、四季折々の自然とともに楽しむことができます。また、遊歩道の随所には「夢わらべ」と呼ばれる愛らしい人形が置かれており、彼らがさまざまな表情で訪れた人々を迎えてくれます。滝めぐりと夢わらべの出迎えは、白滝公園ならではの体験となるでしょう。
白滝公園へは、松山自動車道の大洲インターチェンジから約15分でアクセス可能です。国道を抜けた後は山道となりますが、駐車場も完備されており、車で訪れることができます。また、公共交通機関を利用する場合、JR予讃線伊予大洲駅からバスを利用し、最寄りのバス停で下車してから徒歩で向かうことも可能です。