愛媛県美術館は、愛媛県松山市堀之内に位置する美術館です。1998年に開館したこの美術館は、前身である1970年に開館した愛媛県立美術館の歴史を引き継ぎながら、より充実した施設と展示内容を誇ります。松山市の文化と芸術の発信拠点として、多くの人々に親しまれています。
本館は、1階と2階に分かれており、訪れる人々に多彩な芸術体験を提供しています。
南館は、1970年3月に開館した愛媛県立美術館の建物を改修し、現在の施設となっています。1階から3階までは県民ギャラリーがあり、一般市民の作品展示やアートイベントが開催されています。また、県民アトリエやふれあいアートセンターも併設されており、地域住民との交流を深める場となっています。
しかし、2016年6月からは一時休館となり、同年9月から改修工事が始まりました。工期は当初2017年3月末までとされていましたが、北側の地下1〜2メートルに水路の遺構が新たに発見されたため、これを保護する計画に変更されました。この影響で、工期が延長され、施設の利用に影響が出ました。
萬翠荘（ばんすいそう）は、1922年に旧松山藩主の子孫である久松定謨（ひさまつ さだこと）によって建てられた別邸です。1979年からは当時の愛媛県立美術館の分館である郷土美術館として利用され、多くの芸術作品の展示が行われていました。しかし、2009年4月から指定管理者制度が導入されたことにより、分館としての機能は廃止されました。
愛媛県美術館は、国内外の様々な美術作品を所蔵しており、西洋美術、日本画、日本洋画といった多彩なコレクションを誇ります。その中でも特に注目すべき作品を以下に紹介します。
愛媛県美術館は、毎日9:40から18:00まで開館しています。なお、入場は17:30までとなっていますので、訪問の際には時間に余裕を持ってお越しください。
毎週月曜日が休館日となりますが、祝日や振替休日の場合は翌平日が休館日となります。また、毎月第一月曜日は開館しており、翌火曜日が休館日となる特例があります。年末年始（12月29日〜1月3日）は休館となりますので、ご注意ください。
愛媛県美術館の所在地は、〒790-0007 愛媛県松山市堀之内です。周辺には愛媛県立図書館や城山公園、松山城などの観光名所もありますので、合わせて訪れることをおすすめします。
交通アクセスも便利で、JR松山駅からは市内電車で5分、「南堀端 愛媛県美術館前」停留所で下車し、徒歩1分で到着します。松山観光港からはリムジンバスで30分、「市駅」停留所で下車し、徒歩5分です。また、松山空港からは車で約15分の距離にあります。