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松山市考古館

(まつやまし こうこかん)

松山市考古館は、愛媛県松山市にある考古学博物館で、松山市立埋蔵文化財センターの出土品展示施設として1989年に開館しました。館内では、地域の歴史や文化を深く知ることができる様々な展示が行われており、松山市の歴史を伝える重要な役割を果たしています。

施設の概要

松山市考古館は、「見る」「聞く」「触れる」「考える」をコンセプトに、松山平野で発掘された約8,200点の考古資料を展示しています。訪れる人々は、古代からの生活様式や文化に触れ、歴史の流れを感じることができます。

展示施設の構成

松山市考古館は、1階と2階に分かれており、それぞれに様々な展示施設や研究施設が設けられています。

1階の施設

1階には、エントランスホール、常設展示室、特別展示室、管理事務室、学芸研究室、鉄器・木器処理室、整理室、洗浄室などが配置されています。ここでは、発掘調査の成果を活かした常設展示や特別展示が行われ、訪れる人々に考古学の魅力を伝えています。

2階の施設

2階には、講堂(視聴覚室)、調査研究室、スタジオ、写真管理室、図面資料室、収蔵庫、書庫などがあり、研究者や学生が歴史的な資料を活用しながら学ぶ場として利用されています。

松山市文化財情報館

松山市考古館に隣接する松山市文化財情報館も、歴史を学ぶための重要な施設です。1階には、公開準備室、歴史学習室、エントランスホール、事務所、整理室などがあり、2階には収蔵庫が設けられています。これらの施設を通じて、松山市の文化財保護活動や教育活動が行われています。

屋外展示について

松山市考古館の敷地内には、屋外展示も行われています。その中でも特に注目されるのが、古照遺跡から出土した部材を基に復元された高床建物です。この建物は、古代の建築技術や生活様式を学ぶための貴重な資料となっています。

高床建物の復元

市内の古照遺跡で発見された高床建物の部材を基にして復元されたこの建物は、古墳時代の住居の形態を忠実に再現しており、訪れる人々に古代の生活をより身近に感じさせてくれます。

文化財の展示

松山市考古館には、国の重要文化財や愛媛県指定有形文化財も展示されています。これらの貴重な資料は、地域の歴史や文化を理解する上で欠かせない存在です。

国の重要文化財

考古館では、愛媛県朝日谷二号墳出土品が国の重要文化財として展示されています。この遺物は、古代の人々の生活や文化を知るための重要な手がかりとなっています。

愛媛県指定有形文化財

また、大型器台や釜ノ口遺跡出土品も愛媛県指定有形文化財として展示されています。これらの遺物を通じて、古代の人々の生活や文化を垣間見ることができます。

松山市考古館へのアクセス

松山市考古館へのアクセス方法は、公共交通機関を利用することが一般的です。以下に、主なアクセス方法を紹介します。

伊予鉄道でのアクセス

伊予鉄道を利用する場合、最寄り駅は衣山駅または西衣山駅です。これらの駅から徒歩約15分で松山市考古館の北入口に到着します。

伊予鉄バスでのアクセス

伊予鉄バスを利用する場合、10番線の津田団地行きに乗り、松山総合公園前停留所で下車します。そこから徒歩約5分で公園東入口に到着し、公園内を通って松山市考古館に向かうことができます。また、丸山停留所で下車し、徒歩約10分で松山市考古館に直接行くことも可能です。

最後に

松山市考古館は、地域の歴史や文化を学ぶ貴重な場所です。訪れることで、松山市の古代から現代に至るまでの歴史の流れを感じることができるでしょう。出前講座や屋外展示など、さまざまな形で地域に根ざした活動を行っている松山市考古館を、ぜひ訪れてみてください。

Information

名称
松山市考古館
(まつやまし こうこかん)

松山・道後温泉

愛媛県