生揚げに変わる食品として、松山あげを作り続ける1882年(明治15年)から130年の伝統を守る老舗「程野商店」の大判(約140×200mm)と小判(約110×150cm)サイズ、あらかじめ刻んである、細切りにしてある松山あげ。江戸時代には油あげが精進料理に愛用され、生の油あげにかわる干油あげ(松山あげ)の製造は明治の初め頃から作られているとされる。程野商店では昔ながらの製法を守りながら、添加物は一切使わず、原料の大豆は遺伝子組み換えしない契約栽培した大豆で作った豆腐を3ミリほどにスライスし、ギリギリまで圧縮して水分を取り除き、菜種油で丁寧にあげている。風味を楽しむために、油抜きせずにそのまま食したい。常温で長期保存(90日)ができ、そのまま食べるとパリッとしたサクフワの食感。汁に入れて、たっぷり汁気を含むと餅のような弾力のあるモチモチ食感になる。味噌汁の具にしたり、煮物に最適で野菜や魚介類との相性も抜群だ。季節の野菜と炊き合わせれば、あげのコクが食材のうま味を引き立てて、深い味わいになる。