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五色浜公園

(ごしきはま こうえん)

五色浜公園は、愛媛県伊予市に位置する都市公園(地区公園)です。公園の名前の由来となった隣接する五色浜には、平家の姫が身を投じて五色の石になったという伝説が伝わっています。美しい景観と歴史的な背景を持つこの公園は、観光地としても人気のスポットです。

概要

五色浜公園は、周辺の観光施設や歴史的建造物と共に、訪れる人々に多くの見所を提供しています。公園内およびその周辺には、萬安港の旧灯台、五色浜神社、彩浜館、さざえ掘、郡中巷衢創業原誌碑、五色浜グラウンド、五色浜プールなどがあり、家族連れや歴史愛好者に親しまれています。また、隣には五色姫海浜公園もあり、海浜エリアとしての魅力がさらに増しています。

公園の施設

五色浜公園は、以下の施設や建造物で構成されています。

萬安港の旧灯台

萬安港の旧灯台は、石造りの灯台で、伊予市指定文化財に登録されています。1869年に郡中港の防波堤修築にあわせて建設されたもので、それ以前は木造の灯台がありました。1911年には現在の場所に移転され、今日もその姿をとどめています。

五色浜神社

五色浜神社は、もともと住吉宮として知られていましたが、1871年に遷宮され、住吉神社と改称されました。その後、菅原道真を祀る天神社に合祀され、1909年に五色浜神社となりました。当初は「五彩濱神社」と表記されていましたが、現在は五色浜神社と呼ばれています。

彩浜館

彩浜館は、1894年に松山市の道後温泉本館の建築に倣い、洋風建築様式を取り入れて建てられた集会場です。現在の建物は1989年に改築されましたが、外観は当時のまま保たれています。日露戦争時には、松山に収容されたロシア人捕虜将校を接待した場所としても知られています。1909年には、伊藤博文がこの地を訪れました。彩浜館の裏庭には、江戸時代に萬安港の潮の干満を知るために作られたさざえ掘も残されています。

歴史的背景

五色浜公園周辺には、歴史的な建造物や文化財が数多く存在し、訪れる人々に地域の歴史を感じさせます。例えば、五色浜神社は、住吉神社や天神社としての歴史を持ち、地域の信仰の中心としての役割を果たしてきました。また、彩浜館は、日露戦争という日本の歴史の一時期を反映する建物としても重要です。これらの建物は、地域の歴史と文化を今に伝えています。

文化財と記念碑

五色浜公園およびその周辺には、いくつかの文化財と記念碑が存在します。これらは地域の歴史や文化を後世に伝える重要な遺産です。

郡中巷衢創業原誌碑

郡中巷衢創業原誌碑は、郡中の創業に関する歴史的な碑であり、当時の地域の発展や社会的背景を知る手がかりとなります。この碑は、公園内の他の歴史的建造物とともに、訪れる人々に地域の歴史を伝えています。

アクセス情報

五色浜公園へのアクセスは、公共交通機関や自家用車を利用することができます。伊予市内からは比較的近いため、観光の合間に立ち寄ることも容易です。

公共交通機関

公園へはJR予讃線の伊予市駅から徒歩で約20分の距離にあります。また、伊予鉄道の郡中港駅からも徒歩圏内でアクセス可能です。市内の主要な観光地からのアクセスも良好で、観光ルートの一部として訪れることができます。

自家用車

公園周辺には駐車場も整備されており、自家用車でのアクセスも便利です。国道56号線沿いに位置しており、伊予インターチェンジからも近いため、県内外からの観光客にも訪れやすい立地です。

周辺の観光スポット

五色浜公園の周辺には、観光スポットが数多くあります。隣接する五色姫海浜公園は、家族連れや観光客に人気のある海浜公園で、美しい砂浜と豊かな自然を楽しむことができます。また、えひめ森林公園など、自然と触れ合えるスポットも点在しており、訪れる人々に多彩な体験を提供します。

まとめ

五色浜公園は、歴史的な背景と美しい景観を持つ公園であり、地元住民だけでなく観光客にも親しまれています。歴史的な建造物や文化財を巡りながら、自然豊かな環境の中でゆったりとした時間を過ごすことができるこの公園は、訪れる人々に豊かな体験を提供します。伊予市を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。

Information

名称
五色浜公園
(ごしきはま こうえん)

松山・道後温泉

愛媛県