東道後温泉郷は、愛媛県松山市(旧伊予国)に位置する温泉地です。温泉郷は松山市内の南久米町、北久米町、鷹ノ子町、星岡町、福音寺町の周辺に点在し、複数の温泉源泉が集まっています。
この温泉郷には、東道後温泉久米之癒、東道後のそらともり、鷹の子温泉、媛彦温泉、星乃岡温泉など、様々な温浴施設が含まれています。訪れる人々は、それぞれの施設で異なる趣の温泉を楽しむことができます。
この温泉郷の温泉守護神は東道後神社です。訪れた際には、温泉の恵みに感謝し、神社に参拝することもおすすめです。
泉質: アルカリ性単純温泉
源泉温度: 32.8℃から48.0℃まで(施設により数種類の源泉を使用し、浴槽の温度を調節)
効能: 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩などの症状に効果が期待されています。
※注意: 効能については、すべての人に同じ効果があることを保証するものではありません。
東道後温泉郷は、数軒の温浴施設や旅館、ホテルが点在し、温泉だけでなく、自然や歴史、地元の食文化も楽しむことができます。それぞれの施設が個性豊かで、日帰り温泉から宿泊まで、訪れる人々のニーズに応じた楽しみ方ができます。
1941年、松山市南久米町で温泉の掘削が始まりました。しかし、1942年9月に温泉の湧出が確認されたものの、戦時中のため工事は中断されました。その後、1946年12月の南海地震により、湧出していた温泉が完全に止まってしまいました。
戦後の1962年8月、再び温泉掘削が開始され、同年11月に久米の井温泉(第1源泉)の確保に成功しました。それに続き、1963年4月には東道後温泉第2源泉、1963年9月には第3源泉の掘削に成功し、次々と新たな源泉が発見されました。
また、1964年5月には第5源泉、1964年12月には第4源泉が掘削され、さらに1966年5月には第6源泉、1967年4月には第7源泉、1968年7月には第8源泉が発見されました。これにより、東道後温泉郷はますます発展し、多くの温浴施設が誕生することになりました。
鷹ノ子温泉については、開湯伝説では弘法大師が発見したとされていますが、現在の温泉は昭和39年に開発されました。その後、2008年にはオオノ開発株式会社が温泉施設を買収し、2012年11月11日に新たなホテルと温浴施設がオープンしました。
東道後温泉郷へは、伊予鉄道横河原線の各駅(福音寺駅、北久米駅、久米駅)が最寄りです。媛彦温泉へは、久米駅から伊予鉄バス10番線に乗り換え、繁多寺口停留所で下車してください。
一部の温浴施設では、団体での予約に応じて送迎バスを提供している施設もあります。事前に確認し、便利な送迎サービスを活用してみてください。
温泉守護神である東道後神社は、温泉郷に訪れた際には是非立ち寄りたいスポットです。温泉の恵みに感謝し、参拝することで心身ともに癒されることでしょう。
温泉郷の歴史と関連する日尾八幡神社も見どころの一つです。温泉で心と体を癒した後、地元の神社にも足を運んでみてください。
東道後温泉郷は、古くからの歴史を持つ温泉地であり、現代の多様なニーズに応える温浴施設や観光スポットが充実しています。静かな環境で温泉を楽しみ、地元の文化や自然を満喫できるこの温泉郷で、心身ともにリフレッシュしてみてはいかがでしょうか。