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櫛玉比賣命神社

(くしたまひめのみこと じんじゃ)

櫛玉比賣命神社は、愛媛県松山市高田に鎮座する由緒ある神社です。この神社は、古くから伊予国の人々に崇敬されてきた式内社であり、旧社格は郷社に指定されています。

概要

櫛玉比賣命神社の境内には、歴史的に価値の高い古墳があります。拝殿の前方に位置する小山は、全長75メートルに及ぶ前方後円墳であり、これを「櫛玉比賣命神社古墳」と呼んでいます。この古墳は、神社の古代からの歴史を物語る重要な遺跡です。

この神社の起源は応神天皇の時代に遡ります。天皇の勅令に従い、物部阿佐理命が風早の国造としてこの地に着任し、天道日女命(あまのみちひめのみこと)と御炊屋姫命(みかしきやひめのみこと)を奉斎しました。これが櫛玉比賣命神社の始まりとされています。

祭神

櫛玉比賣命神社の祭神は以下の通りです。

また、別の説では祭神を天道日女命一座とする場合もありますが、いずれもこの地に根付く神々として祀られています。

國津比古命神社との関係

櫛玉比賣命神社は、対面する「國津比古命神社」と深い関係にあります。地元では、この両社をまとめて「風早宮大氏神(かざはやみやのおおうじがみ)」と呼び、長い歴史を通じて地域の守護神として篤く信仰されてきました。

境内社

櫛玉比賣命神社の境内には、いくつかの摂末社があります。特に以下の2社が重要です。

素戔嗚神社

素戔嗚神社(すさのおじんじゃ)は、櫛玉比賣命神社の境内にある摂社で、祭神は素戔嗚命(すさのおのみこと)です。この神社は、古くから風や嵐を鎮める神として信仰されており、天災から地域を守る重要な存在です。

和霊神社

和霊神社(われいじんじゃ)は、別法人として管理されている神社で、祭神は山家公頼(やまえのきんより)です。地元では別個の存在として扱われていますが、その歴史的意義は大きく、地域の文化の一部を成しています。

例祭

櫛玉比賣命神社の例祭は、毎年「体育の日」の前々日に開催されます。この例祭は「宵の明星」と呼ばれ、地元の住民にとっては非常に重要な行事です。神社の境内や周辺では、さまざまな神事や奉納行事が行われ、地域の伝統文化が色濃く残る祭りとして知られています。

Information

名称
櫛玉比賣命神社
(くしたまひめのみこと じんじゃ)

松山・道後温泉

愛媛県