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下灘駅

(しもなだえき)

美しい海辺の駅

下灘駅は、愛媛県伊予市双海町大久保に位置する四国旅客鉄道(JR四国)の予讃線(愛ある伊予灘線)に属する駅です。駅番号はS09で、標高は11メートルです。この駅は、観光列車「伊予灘ものがたり」が運転停車することでも知られています。

概要

下灘駅は、ホームから広がる伊予灘の美しい海の景色を望むことができ、鉄道写真の撮影スポットとして鉄道ファンに人気があります。かつては、ホームの下に波が打ち寄せるほど海に近く、「日本一海に近い駅」として知られていました。現在でもその愛称で親しまれています。

駅の歴史

下灘駅は1935年(昭和10年)6月9日に、国鉄予讃本線の伊予上灘駅からの延伸によって開業しました。開業当初は終着駅として機能していましたが、同年10月6日に伊予長浜駅まで延伸されたことにより、途中駅となりました。

1986年(昭和61年)3月3日、向井原駅から内子駅までの新線開通により、当駅を含む区間は主要路線としての役割を失いました。その後、1987年(昭和62年)4月1日の国鉄分割民営化によりJR四国の駅となり、1988年(昭和63年)6月1日には予讃本線から予讃線に改称されました。

駅の構造

下灘駅は単式ホーム1面1線の地上駅で、元は島式ホーム1面2線でした。しかし、新線開通に伴い、現在の単式ホームに改修されました。ホームは4両分の有効長があり、観光列車「伊予灘ものがたり」も運転停車します。開業当初の木造駅舎が残っており、待合所や使われなくなった出札口などが保存されています。

利用状況

下灘駅の1日平均の乗降人員は2016年度で72人と、利用者は少ないですが、その美しい景観から訪問者が絶えません。

駅の周辺環境

駅は、下灘の集落から約1キロメートル東に位置し、周辺には伊予市役所下灘支所や下灘郵便局、伊予市立下灘小学校などがあります。また、国道378号が駅近くを通っており、道路からも伊予灘の美しい風景を楽しむことができます。

アクセスと駐車場

駅前には駐車場があり、5台程度の駐車が可能です。しかし、夏休みなどの観光シーズンには混雑することが多く、臨時駐車場や隣の伊予上灘駅近くの「道の駅ふたみ」の利用も案内されています。

文化とメディアでの登場

ポスターや映画の舞台

下灘駅は、その美しい風景から「青春18きっぷ」のポスターに3度採用されるなど、さまざまなメディアに登場しています。駅名標をひっくり返して撮影するなどの工夫がされ、観光客にも人気の撮影スポットとなっています。

映画やドラマのロケ地

映画『男はつらいよ』シリーズやテレビドラマ『HERO』など、多くの作品のロケ地としても使われており、下灘駅はその美しい景色と独特の雰囲気で観光客を惹きつけています。

バラエティ番組での紹介

バラエティ番組『ザ・ベストハウス123』や『鶴瓶の家族に乾杯』、ドキュメンタリー番組『ドキュメント72時間』など、数多くの番組で紹介され、「一度は訪れたい駅」として全国的な知名度を誇ります。

まとめ

下灘駅は、その美しい景観と歴史的背景から、鉄道ファンや観光客に愛され続けている駅です。駅から眺める伊予灘の絶景は、訪れる人々に感動を与え、訪れる価値のある場所として今後も人々に親しまれていくことでしょう。

Information

名称
下灘駅
(しもなだえき)

松山・道後温泉

愛媛県