愛媛県 » 今治

加茂神社(今治市)

(かも じんじゃ)

加茂神社は、愛媛県今治市菊間町に位置する歴史ある神社です。この神社は、毎年秋に行われる「お供馬の走り込み」や「池原獅子舞」などの伝統的な祭事で知られており、これらの行事は地域の文化財としても重要な位置づけを持っています。

境内末社

加茂神社には、天神社という境内末社があります。この天神社には、学問の神様である菅原道真(すがわらのみちざね)と、天穂日命(あめのほひのみこと)を祀っています。多くの参拝者が訪れ、学業成就や試験合格を祈願する場として親しまれています。

加茂神社の秋祭り「菊間祭り」

加茂神社の秋祭り、通称「菊間祭り」は、毎年10月の第3日曜日に行われる大規模な神事です。この祭りでは、伝統的な行事として「お供馬の走り込み」や「池原獅子舞」、そして「お神輿」の行列が見られ、多くの観光客や地元住民で賑わいます。これらの行事は、愛媛県の無形民俗文化財にも指定されており、地域の伝統文化を今に伝える貴重な行事です。

お供馬の走り込み

「お供馬の走り込み」は、加茂神社の秋季大祭の中でも特に注目される神事です。この行事は、騎手として選ばれた1歳から15歳までの子どもたちが馬に乗り、約300メートルの参道を一気に駆け抜ける姿が見どころです。騎手たちは、練習を重ね、祭り当日には勇ましく参道を駆け上がります。この行事は、昭和40年に愛媛県の無形民俗文化財に指定され、地域の伝統として大切に守られています。

池原獅子舞

池原獅子舞は、菊間町の池原地区に伝わる伝統的な舞で、平成12年に愛媛県の無形民俗文化財「今治及び越智地方の獅子舞」として指定されました。保存会が組織され、伝統の技を次世代に伝えています。毎年の秋祭りでは、獅子舞が奉納され、その迫力ある舞が観客を魅了します。平成31年には、さらに加茂神社の秋祭りの一部として追加指定され、その価値を一層高めました。

神輿の行列

加茂神社の秋祭りでは、神輿の行列も見どころの一つです。神輿の数は41基にもおよび、それぞれの神社に由来する神輿が登場します。代表的な神輿としては、天神神輿、厳島神社の厳島神輿、八幡神社の八幡神輿、砥鹿神社の砥鹿神輿などがあります。これらの神輿が街を練り歩く姿は壮観で、地域住民や観光客を魅了します。

牛鬼

加茂神社の秋祭りでは、牛鬼も重要な役割を果たします。牛鬼は、悪霊や疫病を祓う神聖な存在とされ、その勇壮な姿が祭りのハイライトの一つです。大きな牛鬼の姿が練り歩く様子は迫力満点で、観客たちの視線を釘付けにします。

加茂神社周辺の見どころ

瓦のふるさと公園とかわら館

加茂神社の周辺には、瓦のふるさと公園やかわら館といった観光名所があります。瓦のふるさと公園では、菊間町が古くから瓦の生産で知られていることから、瓦作りの体験や展示を見ることができます。また、かわら館では瓦の歴史や製造過程を学ぶことができ、訪れる人々にとって貴重な体験が得られます。

菊間駅

加茂神社へのアクセスには、JR予讃線の菊間駅が最寄りです。駅から神社までは徒歩圏内で、周辺を散策しながら訪れることができます。菊間駅周辺には、地域の特色を生かしたお店や飲食店もあり、観光の合間に立ち寄ることができます。

まとめ

加茂神社は、愛媛県今治市菊間町の歴史と文化を象徴する神社であり、毎年秋に行われる「お供馬の走り込み」や「池原獅子舞」などの伝統行事は、地域の誇りとして大切に受け継がれています。これらの行事は、訪れる人々に深い感動を与えるとともに、地域の人々の絆を強く結びつける役割も果たしています。今治市を訪れた際には、ぜひ加茂神社を訪れて、その豊かな歴史と文化に触れてみてください。

Information

名称
加茂神社(今治市)
(かも じんじゃ)

今治

愛媛県