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サンライズ糸山

(いとやま)

今治市サイクリングターミナル サンライズ糸山は、愛媛県今治市に位置するサイクリングターミナルで、しまなみ海道サイクリングロードの今治市側の主要な拠点となっています。今治市が開設し、指定管理者制度により市が60%出資する一般財団法人今治勤労福祉事業団が管理・運営を行っています。正式名称は「今治市サイクリングターミナル(サンライズ糸山)」です。

施設の概要

宿泊施設

サンライズ糸山は、最大70名まで宿泊可能な施設を備えています。全ての客室からは、来島海峡大橋を一望することができ、絶景を楽しむことができます。なお、バリアフリー対応の客室を除き、客室内に風呂の設備はありませんが、共同浴場からも来島海峡大橋を眺めることができるため、入浴中に景色を楽しむことができます。

レストラン「風のレストラン」・売店

レストラン「風のレストラン」では、今治市内の瀬戸内しまなみリーディングがテナントとして営業を行っています。地元の食材を活かしたダッチオーブン料理、パスタ、スイーツなど、食材の旨味を引き出した様々なメニューが提供されています。また、施設内には売店もあり、地元の特産品やサイクリングに関連したグッズを購入することができます。

研修室

サンライズ糸山には研修室もあり、セミナーや会議などのイベントに利用することができます。設備が整っているため、企業や団体の研修にも最適です。

レンタサイクル

サンライズ糸山では、レンタサイクルサービスも提供しています。自転車は大三島や因島などの島嶼部、尾道駅前のターミナルでの返却が可能で、しまなみ海道を自転車で走破することができます。自転車の利用料金は以下の通りです。

さらに、自転車の保証料として1台につき中学生以上1,000円、小学生以下500円が必要です。同一ターミナルに自転車を返却すると、保証料が返金されます。電動アシスト自転車は乗り捨てができないため、返却時には注意が必要です。

日本最古の腕木式昼間潮流信号機

サンライズ糸山には、かつて明治42年(1909年)に設置された「腕木式昼間潮流信号機」が展示されています。これは、世界で唯一の施設であり、来島海峡を航行する船舶に対して満潮や引潮の時期を示して一方通行を知らせる役割を担っていました。高さ4.2メートルのこの信号機は、81年間使用され続けました。

瀬戸内しまなみ海道開通記念碑と絶景ポイント

サンライズ糸山の館内からは、来島海峡大橋を間近に望むことができ、絶好の撮影スポットとなっています。また、施設内には瀬戸内しまなみ海道の開通を記念した碑も設置されています。館内や海岸沿いを散策しながら、瀬戸内海の美しい景色を楽しむことができます。

アクセス

サンライズ糸山は、以下の方法でアクセスすることができます。

周辺の観光スポット

来島海峡と来島海峡大橋

サンライズ糸山の周辺には、来島海峡と来島海峡大橋があります。来島海峡は潮流が激しく、船舶の航行には注意が必要な場所として知られています。来島海峡大橋は、しまなみ海道のシンボルであり、全長4,105メートルの吊り橋で、三つの橋から構成されています。壮大な景観を楽しむことができ、サイクリングやドライブに最適な場所です。

来島海峡展望館

来島海峡展望館は、来島海峡大橋を望む絶景の展望台です。館内には、来島海峡の歴史や海流についての展示があり、海峡の成り立ちや自然の美しさを学ぶことができます。展望館からの眺めは、サイクリストや観光客に人気で、四季折々の景色を楽しむことができます。

しまなみ海道サイクリングロード - 日本初の海峡横断自転車道

しまなみ海道サイクリングロードは、広島県尾道市から愛媛県今治市まで続く西瀬戸自動車道に併設された長距離サイクリングルートです。ナショナルサイクルルートにも指定されており、日本で初めて車道の左側にブルーラインが引かれた自転車道として、サイクリストに親しまれています。

概要

しまなみ海道サイクリングロードは、全長約70キロメートルにわたり、瀬戸内海に浮かぶ島々を結びながら、尾道市と今治市をつなぐルートです。この自転車道は、広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線と愛媛県道325号今治大三島自転車道線の2つの大規模自転車道から構成されています。かつては「瀬戸内海横断自転車道」という名称でしたが、2019年から現在の名称で統一されています。

沿革

本四架橋計画の背景

本州と四国を結ぶ架橋構想は、近代から進められ、戦後に多発した海難事故をきっかけに架橋運動が活発化しました。尾道・今治ルートは、1969年に神戸・鳴門ルート、児島・坂出ルートと共に閣議決定され、1973年に工事実施計画が認可されました。尾道・今治ルートは自動車道と自転車道を併設した道路として計画され、1999年に全線が開通しました。

サイクリングロードの誕生

1970年代のサイクリングブームを背景に、島内の一般道での自転車道整備が進められ、1980年に広島県道466号向島因島瀬戸田自転車道線、1989年に愛媛県道325号今治大三島自転車道線がそれぞれの県道路線として認定されました。しまなみ海道の開通により、これらの路線が接続され、日本で初めての海峡横断自転車道が誕生しました。

Information

名称
サンライズ糸山
(いとやま)

今治

愛媛県