世界食文化博物館は、日本食研ホールディングスが運営する、世界の食文化に関する企業博物館です。この博物館は、日本全国で初めて食に焦点を当てた博物館として、多くの訪問者に世界各地の食文化を学ぶ機会を提供しています。
世界食文化博物館は、日本食研の創立30周年を記念して、2002年1月に愛媛県今治市にある日本食研愛媛本社の10階にオープンしました。この博物館は、世界各地の食文化を紹介する国内初の施設であり、約100か国の伝統料理や調理道具、61か国の調味料などを通じて、世界の食文化の多様性を学ぶことができます。
また、愛媛本社ビル内には、日本食研の歴史を紹介する「日本食研歴史館」や「商品展示館」も設置されています。さらに、本社ビルに隣接するハム研究工場内には「世界ハム・ソーセージ博物館」があり、KO工場内には「宮殿食文化工場」も開設されています。これらの施設は、見学ツアーの一環として年間2万人以上の訪問者を迎え、今治市の観光名所となっています。
日本食研歴史館では、同社の創業から現在に至るまでの歴史を紹介しています。また、商品展示館では、日本食研が手掛ける多彩な商品を展示しており、訪問者はその開発の背景や製造過程について学ぶことができます。
ハム研究工場内に設置された世界ハム・ソーセージ博物館では、世界中のハムやソーセージの歴史や製造方法を展示しています。これらの製品の多様性と伝統的な製法について学ぶことができる貴重な場所です。
KO工場内にある宮殿食文化工場は、世界各国の食文化をテーマにした展示や、宮殿を模した豪華な内装が特徴です。この施設は、食文化を通じて世界旅行をするかのような体験を提供しています。
世界食文化博物館の見学は、事前予約制となっており、土曜日、日曜日、祝日、そして夏季や年末年始の会社休業日は休館となっています。一方で、工場敷地内の庭園は事前予約不要で見学が可能です。ただし、一部の日程では見学ができない場合がありますので、訪問の際には事前に確認が必要です。
見学の所要時間は約90分です。工場見学の際には、工場内の安全と円滑な見学のため、必ず事前のご予約をお願いします。
庭園見学は、土曜日、日曜日、祝日に可能です。8月や12月には見学できない日があるため、事前に確認してください。庭園見学は事前予約不要で、9:00から16:00まで入場できます（入場料無料）。
JR予讃線「今治駅」よりタクシーで約15分、または瀬戸内運輸（せとうちバス）で「喜田村」停留所まで行き、そこから徒歩で約10分です。