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はだか麦

(むぎ)

風味豊かで香り高い。愛媛で古くから愛される優れた主食品

特に瀬戸内沿岸で収穫されるものが良質とされ、特に日本一の生産量を誇る(平成21年現在)愛媛のはだか麦は、古くから麦みそや麦ごはんなどに使われてきた愛媛を代表する味だ。大麦の一種で、表皮が剥がれやすいことからこの名がついたといわれている。食物繊維も豊富な優れた主食品だ。もともとは 「麦のご飯」 として食用に栽培されたものだが、その風味豊かな味と香りを活かし、最近ではパンや焼酎、発泡酒などにも利用され、新しい製品も開発されている。

大麦は世界最古の栽培植物の一つで、紀元前7000年頃の西アジアで原種に近い皮麦の栽培が始まり、皮麦の変種であるはだか麦も紀元前6000年頃には始まったとされています。ツタンカーメン王の墓(紀元前3000)から副葬品として納められた大麦が発見されたことからも、歴史の古さがわかります。

はだか麦は東アジア(日本・朝鮮半島)、ヒマラヤ地方(チベット・ネパール)、アフリカ東北部(エチピア)などで主要な食用穀物の一つとして栽培されてきました。麦ごはんとして食べられるようになったのは平安時代頃から。愛媛県内の主な産地は東予、中予地方です。

はだか麦は主に主食用(押し麦など)の他に味噌(麦味噌)、麦茶、焼酎、発泡酒などに加工されます。また、麦を炒って挽いた「はったい粉(麦こがし)」は、砂糖と湯を混ぜて練り菓子として食べたり、落雁など和菓子の材料やホットケーキなどにも利用されます。

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はだか麦
(むぎ)

今治

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