今治市玉川町八幡地区に古くから伝わる饅頭、それが八幡饅頭である。
廃藩置県で職を失った武士たちが、刀を調理道具に変えて作ったといういわれのある歴史的な和菓子だが、現在も製造をつづけているのは「武田屋(たけだや) 八幡饅頭」1店舗のみとなっている。
四国八十八ヵ所の57番栄福寺から58番仙遊寺へ向かうお遍路路の只中にそのお店はあり、昔から多くの歩き遍路が休憩に立ち寄ったらしい。現在も店頭にはお遍路さんが休憩できるスペースが用意されているので、散歩の途中にお饅頭をつまみながら一服したい。
あんこには黒砂糖を100%使用、ふくらし粉以外添加物は一切使用しない自然の風味が特徴だ。