松山・道後温泉エリアには道後温泉、白糸の滝、松山城などの観光スポット、松山まつり、観月祭、義士祭などの観光イベント、ポエム、タルト、鯛めしなどのご当地グルメがあります。
四国初、そして日本でも4番目の私鉄として古くから開業してきた伊予鉄道が走る松山。コンパクトな車体がキュートな路面電車が昔懐かしい「チンチン」という警笛を鳴らしながら市街を走っています。
一部区間では蒸気機関車をディーゼル機関車として復元した「坊っちゃん号」も運行されていて、鉄道ファンはもちろん小さな子どものいるファミリーにも人気の観光地です。
市街の中心にそびえる松山城は金亀城の愛称もあり、四半世紀をかけて築城されただけのことはある堂々たる眺めを誇ります。天守閣、城門など21棟が重要文化財に指定されていて細部にいたるまで見どころ満載です。ロープウェイでのぼる山頂にあり、街並みと瀬戸内海を一望することができます。
城探訪の後は文学散歩もおすすめです。夏目漱石『坊っちゃん』の舞台でもあり、正岡子規らたくさんの文学者、歌人を輩出したことでも知られています。
正岡子規が十代まで暮らした旧宅を復元した「子規堂」には愛用の文机が置かれ、3畳の勉強部屋を再現しています。写生帳や紀行文など貴重な資料を見学することもできます。また、司馬遼太郎『坂の上の雲』をテーマにした「坂の上の雲ミュージアム」などもあります。
一風変わったところでは、約180種類もの動物をできるだけオリを使用せずに飼育している「愛媛県立とべ動物園」もおすすめです。普通の動物園ともサファリーパークとも異なる、パノラマ展示でしか見ることのできない動物たちの生態を間近に観察することができます。
たっぷり遊んだ後には、三千年もの歴史がある道後温泉で旅の疲れを癒やしましょう。国の重要文化財に指定されている「道後温泉本館」は明治27年に造られた木造三階建てで一見の価値アリです。
10種類もの浴槽がある「見奈良天然温泉 利楽」や温泉プール併設の「竹庭 清正の湯」、瀬戸内海を眺めながら入浴できる庭園風呂がある「潮の香りの天然温泉 シーバMAKOTO」など、日帰りで楽しめる温泉も多彩に揃っています。
日本国内でもひときわ古い3000年もの歴史を持つといわれる温泉で、古代の神話が伝わるが、史実上の記録に登場する温泉として見ても、道後温泉は日本最古級の歴史を持つ。 「伊予ノ湯」「熟田津ノ湯」と呼ばれ、日本書紀(伝720年)、万葉集(780年頃)、源氏物語(紫式部 1008年頃)などにも名湯として登場。 夏目漱石の小説「坊ちゃん」(1905年)の舞台として全国に知られ、夏目漱石は交友のあった正岡子規としばしば道後を訪れた。 スタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」(2001年公開)において、道後温泉本館が本作に登場する「油屋」のモデルの一つになった。 道後温泉街はその中央にある道後...»
松山城は、愛媛県松山市のほぼ中心に位置し、勝山山頂に建つ名城です。この城は標高153メートルの勝山の山頂にあり、市内のほとんどの場所から目にすることができます。 松山城は姫路城・和歌山城とともに、日本三大連立式平山城の一つとして数えられています。 歴史と背景 慶長7年(1602年)、賤ケ岳七本槍の一人である加藤嘉明によって築城が開始され、寛永4年(1627年)に完成しました。松山城は日本を代表する連立式平山城であり、安政元年(1854年)に再建された天守が現存しています。 天守や櫓など計21棟が国の重要文化財に指定されており、「日本100名城」や「美しい日本の歴史的風土100選」にも選...»
1894年に建築された三層楼の道後温泉を象徴する建築物。近代的なホテルや商店街の中にあって、ひときわ風格ある姿を誇っている。 1994年に公衆浴場として初めて国の重要文化財に指定された。2009年に発行されたミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでは、最高位の三つ星を獲得。共同浴場番付においても、最高位の西の横綱に番付けされている。 通年、朝6時から太鼓の音とともに入浴できるのも名物となっている。毎朝一番風呂の開始を告げるのが、本館の振鷺閣から鳴り響く「刻太鼓」。朝をはじめ、正午、夕方、ドーンドーンと迫力ある音がこだまする。 地元客はもとより、周囲のホテル・旅館に泊っても、手ぬぐい片手に入...»
四国八十八箇所第51番札所であり聖武天皇の勅願によって創建された寺で、四国遍路のルーツとされる衛門三郎ゆかりの寺。 道後温泉から近く、国宝の二王門をはじめ立派な堂宇が立ち並ぶ境内は参拝の人が絶えない。「お大師さん」として崇敬されている。 創建寺伝によれば、728年に伊予国の太守が夢によってこの地を霊地と悟り、熊野十二社権現を祀った。729年に仏教僧の行基が薬師如来を刻んで本尊として安置して開基したという。 創建当時の寺名は安養寺、宗派は法相宗であったが、813年に空海(弘法大師)が訪れ、真言宗に改めたとされる。892年に石手寺と改められた。 仁王門(国宝)現在の門は1318年に河野通継...»
萬翠荘は、愛媛県松山市中心部に位置する、優美なフランス風建築です。重要文化財に指定されており、松山城の城山南麓に佇むその姿は、まさに「時の流れを超えて愛される美しさ」といえるでしょう。 建築様式と特徴 1922年に松山藩主の子孫である久松定謨伯爵によって建築された萬翠荘は、木子七郎が設計を担当しました。フランス・ルネッサンス様式を取り入れた外観は、まるでフランスの古城に迷い込んだような錯覚を呼び起こします。 地下1階、地上2階建て、鉄筋コンクリート造りの萬翠荘は、建築面積428.78平方メートル。寄棟造りの屋根は、スレートと銅板で覆われています。マンサード屋根や尖塔などの外観装飾も見どころで...»
春の訪れを感じる3月、「弥生月(3月)にふさわしく、艶やかでおいしい伊予柑を…」という思いを込めて名付けられた“弥生紅”。1月に収穫したものを、2ヶ月ほどかけてじっくりと熟成貯蔵し、紅く濃い色合いの糖度が高いものだけを厳選して出荷。時間をかけて作られたこだわりの熟成伊予柑だ。皮は薄くてむきやすく、実がぎっしりと詰まり、完熟ならではの濃厚な風味と、甘酸のバランスが絶妙。食べ終わった後の皮をお風呂に浮かべれば、とてもよい香りが広がり、心身ともにリラックスできる最高のバスタイムに。 旬 3月 ...»
松山市に面する海「伊予灘」は、海底の砂地が小エビやカニ、貝類の絶好のすみかとなっており、それらをエサにするタコが多く生息している。豊富なエサがある環境で育ったタコは丸々と太っていて、弾力があり、味も濃厚。そのタコをぶつ切りにして、ご飯と一緒に炊き込んだのが”たこめし”。タコから染み出る潮の風味と旨みが、ご飯とマッチしていて、プリプリとした身がおいしいだけでなく、吸盤のコリコリとした食感も堪らない。松山市の今出漁港の近くにはたこめし専門店もあるので、ぜひ立ち寄って味わってみて欲しい。...»
松山市の港町「三津浜」発祥のB級グルメで、そばやうどんをはさんだお好み焼きだ。麺をはさむお好み焼きと聞くと、広島風が思い浮かぶが、三津浜焼きは、広島風よりも生地が薄く、クレープのような生地を折りたたむようにして、麺と具をはさんで仕上げるのが特徴。挟む具材はキャベツやちくわ、味つけをしたうどん、もしくはそば、魚のけずり粉、天かす、肉、魚、卵など。生地が薄いため、もっちりとしながらもあっさりとした食感で、野菜の甘みとソースが相成った絶妙の味わいが楽しめる。三津浜焼きをお店で注文するときは「そば(うどん)台(生地)付き」というのがお決まり。それを忘れると、ただの焼きそばや焼きうどんが出されるので注意...»
愛媛県松山市内には鍋焼きうどんを出す食堂が多く、レトロなアルミ鍋とアルミのレンゲを使って食べるのが松山風。昆布といりこから出汁をとった甘めの汁で、麺はやわらかめに仕上げられる。具には牛肉、刻み揚げ、ねぎなどを使うのが一般的だ。戦後すぐに営業をはじめた老舗「アサヒ」は、「甘い物がなかった創業時に、甘みを求める人達のためにできるだけ甘く作った」と当時を振り返り、現在もその頃から変わらない味を楽しめる。...»
愛媛県松山市の郷土料理で、古くは”松山鮓(まつやますし)”や”もぶり鮓(もぶりすし)”と呼ばれたもので、地元でとれた小魚をちりばめた”ちらし寿司”のことを”もぶり飯”と呼ぶ。松山市では、祝い事や訪問客をもてなす際に、ちらし寿司をふるまう風習があり、地元の味を詰め込んだ”もぶり飯”は、そのなかでも最高のもてなしだったようだ。エソやトラハゼなどでとった出汁と、あわせ酢で酢飯を作るのが特徴で、その上に錦糸卵や、好みの小魚がのせられるが、地域や家庭によって作り方が異なり、様々な味が楽しめる。 「もぶり」という名前の由来は、広島の方言で「混ぜる、混ぜ込む」を意味する「もぶる」から来ており、地域によって...»
新鮮な鯛の刺身を、醤油だしの入った生卵に入れ、よくからめてからごま、刻みねぎなどの薬味と一緒に温かいご飯にかけて食べる豪勢な一品。この瀬戸内を代表する郷土料理は、南予地方(宇和島)が発祥で、海賊が敵に見つからないように岩陰や船の上で煙を出さずに料理したことが始まりだともいわれている。松山では、鯛をご飯と一緒に炊き込んだ“鯛めし”も古くから親しまれており、最近では“活き鯛飯”として市内でもこの郷土料理が食べられるようになった。...»
薄く切った豆腐を油で揚げた料理で、スポンジのようにふんわりと軽く、パリッとした食感が特徴。通常の油揚げとは異なり、水分が非常に少ないため保存期間が長く、常温で3か月も保存できる。明治の頃に日持ちする油揚げとして考案された「干油あげ」は、添加物を一切使用せず、遺伝子組み替え大豆も使用しないで作られた自然食品。南極観測船「宗谷」のキッチンでも活躍した。その後、干したものと間違われることが多かったため、電車が松山に開通した頃に「松山あげ」と命名して今では愛媛の名産品のひとつになっている。パッケージに「風味を保つために、油抜きはしないでそのままお使いください」とあるように、そのまま食べるとサクサクと軽...»
愛媛県のブランド野菜「伊予緋かぶ」と、香味豊かな「ダイダイ酢」の組み合せから生まれる「緋のかぶ漬け」。パリッとした歯ざわり、甘酸っぱい香味が魅力で、松山ではおせち料理にかかせない漬物だ。「伊予緋かぶ」は、根の表面と茎が赤いのが特徴。アントシアニンという色素を多く含み、酢と反応して鮮やかな赤色となる。10月下旬から収穫される「伊予緋かぶ」を11月から漬け込む。かぶそのものが気温15度以下で育たないと色が定着しにくいため、季節が到来しなければ作れない、まさに「自然の恵み」の色と味だといえる。 愛媛県の民謡にも登場する伝統的な漬物、緋色のかぶ漬けは、ダイダイ酢の香りと甘酸っぱい味わい、そして風味が...»
松山市の北東部の標高250メートルにある伊台、五明地区は、昼夜の温暖差が激しい気候をいかして、80年以上にわたってぶどうの栽培がされている。栽培されているぶどうは”ニューピオーネ”という、大粒で種がなく、強い甘みとさわやかな酸味を持ち、かつ日持ちが良いという特長がある品種だ。2010年には、”伊台・五明こうげんぶどう(ニューピオーネ)”という銘柄で、「まつやま農林水産ブランド認定品目」にも指定され、松山市を代表する名産物のひとつとなった。 旬 7月 8月 9月 10月 ...»
柑橘王国愛媛県で、2005年にうまれた新しい柑橘類が”紅まどんな”だ。高級感が感じられる赤みがかった外観で、外皮と実を包む内皮が薄く、たっぷりと実が詰まっているという特徴に加え、実がやわらかくて、果汁が多いので、まるでゼリーのような食感で楽しめる。味は、口の中に広がる強い甘さに加えて、柑橘類ならではの酸味も強いので、後味。皮を剥かずにそのまま半分に切ってスプーンで食べたり、櫛形に切りわけてカットフルーツとして食べるのがおすすめだ。 旬 11月 12月...»
”せとか”とは、2001年に品種登録された品種で、当時、濃厚な甘みを持つことで知られていた柑橘類”マーコット”の品種改良からうまれたという。その特性は、身が詰まっていて、外皮がむきやすく、なかの実を包む薄皮がやわらかく、種がなく、濃厚な甘さが味わえるという、いいことずくめの柑橘類だ。愛媛県松山市の沿岸部周辺では、地域の温暖な気候をいかして、せとかが栽培されており、市の特産品にも認定されている。 旬 2月 3月 ...»
みかんに並ぶ愛媛の名産フルーツである「イヨカン」は、その名前から愛媛原産と思われがちだが、実は山口県の原産。古くから山口県で栽培され、当時は「穴門みかん」と呼ばれていたそうだ。それが明治時代中期に愛媛県に移植され、愛媛でも多く栽培されるようになり、やがて「伊予(愛媛)」で多く栽培されることから、伊予かんと名づけられた。厚い果実の皮は濃いオレンジ色で鮮やかさと光沢がすばらしく、香りが豊かで、果肉は口に入れると適度な甘みと酸味が広がる。選ぶときには、みずみずしくて香りがよいものや、実が柔らかいものが良い。 旬 2月 ...»
松山市の中島列島や興居島が主な産地で、”温州みかん”と”キングマンダリン”という品種を交配してうまれた”カラマンダリン”。うまれた当初は、「酸味が多く、食べられない」ものだったが、しばらく熟成させることで、驚くほどジューシーで甘くなっていたため、売り出されるようになったといわれる。熟成させる期間があるため、一般的なみかんよりも出荷時期が遅く、4~5月が最盛期となる。その時期は、国産の柑橘類の出荷が少ないため、市場からの需要が高く、重宝されているみかんだ。 旬 4月 5月...»
ひょろ長い形が特徴の「松山長なす」は、平均40cmにもなるという。愛媛だけで栽培されているもので、皮も実も柔らかくて甘みがあるので、煮てよし、漬けてよし、焼いてよし、揚げてよしとその食べ方はじつに豊富だ。なす特有の紫色は、抗酸化作用が注目されているアントシアニン系の色素で、また、夏野菜は体を冷やす作用があることから、暑さ負けしそうなときや体のほてりを鎮める食材として古くから重宝されている。 旬 5月 6月 7月 8月 9月 10月...»
愛媛県の松山市の農林水産ブランドにも認定されている”松山一寸そらまめ”。江戸時代末期に京都から伝わって以来、松山周辺に栽培が広まり、地域に根付いたようだ。ひと粒が一寸(約3センチ)を超えるという大きさが特徴で、香り高く、やわらかな歯ごたえが格別な初夏の味覚。4~5月の旬の時期には首都圏にも多く出荷され、「大相撲夏場所」の名物食として夏の風物詩のひとつにもなっている。そのままゆでて食べたり、実をスープに入れて食べるのが一般的だが、さやがついたまま炭火で表面がこげるくらいまで焼くと、ホクホクした食感で、豆の甘みが味わえておいしいとのことだ。 旬 4月 5月 ...»
“ぼっちゃん島アワビ”は、愛媛県の怒和島、津和地島で養殖されている純国産”蝦夷アワビ”のこと。2007年には、松山農林水産物ブランドに認定され、松山を代表する水産物となった。アワビと同じ場所でエサにする昆布やわかめの養殖も行うことで、人工飼料や薬品を一切使用しない安心安全なアワビを、2年から3年をかけて育てている。肉厚でありながら身はやわらかくて食べやすい。まずは、素材の旨みを存分に楽しめる刺身やバター焼きで食べてみて欲しい。...»
瀬戸内海にある中島で養殖されているアナゴで、松山市の農林水産ブランドに認定されている”活媛アナゴ”。海ではなく、内陸部に水槽を作り、そのなかで養殖が行われているため、海での養殖には欠かせないといわれる抗生物質等を必要とせず、環境を管理することで病気の発生を抑えている。養殖により、まるまると太ってから出荷されるアナゴは、刺身で食べると、コリコリとした歯応えがありながらもやわらかい食感が楽しめ、臭みがなく、まろやかな味わい。白焼きやスモークに加工したおみやげも人気がある。...»
古くから日本の食卓に欠かせない食材となっている煮干し。愛媛県松山市では、瀬戸内海の流れの速い海域に生息する”カタクチイワシ”を使った煮干が作られており、地域の特産品にもなっている。漁獲後に、魚に傷をつけないようにと、網などを使わずに手ですくい、塩と冷風で干し上げられる。鍋や汁料理の際に下味をつけるのに用いれば、銀色に輝くウロコが旨味を封じ込めているので、みがありながらあっさりとした出汁がとれるほか、そのままで、酒の肴やおやつとしても食べても美味だ。...»
小麦粉をこねた生地を酵母で発酵させ、蒸し上げた、小ぶりで甘みのある蒸しパン状の和菓子。昭和初期に向上心を持った夜学生へ学資を与えるための事業として、松山夜学校奨学会によって作られ始めた。もとは中国の「饅頭(まんとう)」という和菓子で、「饅頭」を「まんとう」と読むのは、そこが由来になっているようだ。その後に昭和6年創業の「労研饅頭 たけうち」に引き継がれ、戦時中に小麦粉の調達が困難になり、一度は製造が潰えたが、戦後に復活し、昔から伝わり続ける酵母を使い、保存料などを一切使わない自然志向の和菓子であることから、松山市の名物として定着したようだ。現在は、味のバリエーションが増えて、14種類から選んで...»
「ひぎりやき」は、愛媛県松山市の名物焼き菓子で、あずきの粒あんが入った大判焼き(今川焼き)のようなものだ。大判焼きや今川焼きは、ふわっとしたやわらかい食感の生地をウリ文句とすることが多いが、ひぎりやきの生地は、ぎっしりと詰まった濃密さが特徴。焼き過程で生地から水分が蒸発するのを抑えているので、詰まっていてもやわらかい口当たりが楽しめる。日切地蔵(浄土宗善勝寺)の境内で売られていたことに由来して、「お日切さん」として松山の人に親しまれている。ひぎりやきを製造販売している「澤井本舗」では、1961年(昭和36年)頃から開始した店頭での実演販売を現在も続けている。中身は全部で9種類。あずきや白あん、...»
愛媛県松山市の郷土菓子で、米粉、しょうゆ、砂糖を練り上げたものを、適当な大きさに丸めて蒸して作る菓子。”しょうゆ餅”はおみやげの定番品である”ういろう”に似ているが、最大の特徴はしょうゆを入れること。ほのかな醤油と生姜の風味が広がるもっちりとした餅。江戸時代初期に松山藩祖 久松定勝が、家臣の繁栄を願って、桃の節句にしょうゆ餅をつくり、分け与えたのが始まりとされる。元禄年間(1680~1709年)には、松山城下の武家町家で、ひな祭り(桃の節句)に米粉としょうゆを使ったもちをお供えしていた。 その後、ひな祭りに各家庭で作られるようになり、松山のおふくろの味として伝えられてきた。松山市のおみやげとし...»
愛媛県にあるみかん専門青果問屋、田那部青果が作り上げた逸品。愛媛県産の柑橘のみを使用した完熟生果汁70パーセント以上で作ったこのちゅうちゅうゼリーは、とろっとした食べやすい食感で、味や香りが鼻に抜けて、果実をそのまま食べているよう。例えば温州みかんのゼリーであれば、果実約12玉分の果汁を使っており、果実そのものの味をギュッとゼリーにしている。原料となる果実は時期によっても変わり、甘さやすっぱさが銘柄で違ってくる。伊予柑、ポンカン、不知火(デコポン) 、清見タンゴール、はれひめ、あまくさ、せとか、カラマンダリンなど種類豊富。素材の果実は愛媛県産のものを厳選しており、もちろん保存料・香料など一切...»
爽やかな香りのオレンジ果汁と、酸味と甘味のバランスがよい国産うんしゅうみかん果汁を最適な割合でブレンドしたオレンジみかんジュース。愛媛のみかん産業を発展させるため、アメリカのジュース工場からヒントを得て造られたのがきっかけといわれている。今では、全国的にも有名な愛媛が誇るジュースへと成長。果汁100%でおいしさはもちろん体にもやさしいことから、子供から大人にまで大人気だ。ちなみに、1度耳にしたら忘れることができないこのポンという名前は、1952年(昭和27年)に当時の愛媛県知事が日本一(ニッポンイチ)のジュースになるようにという意味で名づけられたものだという。...»
愛媛といえばなんといってもみかんの里!みかんを原料にした加工品やスイーツも豊富だが、その中でも特に気候や自然条件、樹齢などに恵まれた土地で育ったおいしいみかんの風味がそのまま生きているジュースとゼリーは、お土産にもぴったり。100%ストレート、「いままでのジュースと全然違う!」と評判のみかんジュースもさることながら、みかんゼリーも大注目。...»
日本最古の温泉と言われる道後温泉生まれの地ビール。道後温泉本館が開業した翌年、1895年(明治28年)の創業で、道後にて日本酒(仁喜多津)の製造を開始した「水口酒造」が1996年より作っている。仕込みには清酒「仁喜多津」の水を用いて、熱処理をしない生きた酵母がモルトのうまみを引き立たせた贅沢なビール。フレーバーは、ローストした香ばしい香りと深みのある色合いのスタウト(通称 漱石ビール)、カラメル麦芽の深みのある色合いに、ほんのり甘さのあるアルト(通称 マドンナビール)、淡色麦芽が切れ味のよくマイルド、かつフルーティーな香りが魅力のケルシュ(通称 坊ちゃんビール)、苦みが 少なく、口当たりの良さ...»
愛媛県産の温州みかんを贅沢に100%使用し、余分なものを一切加えずに本格米焼酎に漬け込んだリキュール。ころんと見た目もかわいいみかん形のボトルに詰めたリキュールは、果実をそのまましぼって飲むようなフルーティーな味わい。温暖な気候に恵まれ、甘味と酸味のバランスのいい愛媛県産の温州みかんの中で、その年取れた糖度の高い物を選んで使用しており、濃縮還元ではなく、ぎゅぎゅっとミカンを搾った生果汁を原料にしているから、ミカンそのままのおいしさだ。しかもビタミンCや食物繊維などの栄養素を豊富に含んでいる。温州みかんだけで仕込むから、余分な苦味や雑味もなく、すっきりとして風味豊かなのど越しが楽しめる。みかんの...»
大麦の中でも栄養価の高い「はだか麦」は、温暖・少雨が栽培の条件であり、愛媛県や香川県など、ごく一部の地域でしか栽培されていない特に希少な大麦。温暖な気候に恵まれた瀬戸内沿岸で収穫されるものが良質とされている。日本有数の生産量を誇る愛媛県産のはだか麦を100%使用したのが本格麦焼酎「百点まんてん」だ。一般の麦焼酎の原料は、ほとんどが外国産の大麦だが、外国産の大麦を使用せず、まさに本物にこだわったまさに百点満点の仕上がり。はだか麦焼酎特有の香ばしい香りと深いコクが特徴。減圧蒸留方式ですっきりまろやかな味わいに仕上がっている。製造は明治4年(1871年)に創業の桜うづまき酒造。代表銘柄は日本酒「桜う...»
1900年初頭から栽培が始まった、愛媛県砥部町特産の七折小梅。その品質の高さから、「青いダイヤ」とも呼ばれる一品だが、その七折小梅を本格米焼酎と高縄山系の湧ヶ淵の名水で仕込んだ梅酒。焼酎は「媛囃子」を使用した。小梅自体は、透き通るような薄い黄色果実で、種が小さいので果肉が多い。酸味は少なめで香りがいいのが特徴だ。この七折小梅を100%使っている。着色料、香料、酸味料無添加の体にもやさしい梅酒だ。豊かな香りを楽しむなら、1時間ほど冷蔵庫で冷やしてストレートで飲むのがおすすめ。明治30年(1897年)に創業の「栄光酒造」は、代表銘柄「酒仙栄光」をはじめ、日本酒・リキュール・焼酎の製造をする蔵元で、...»
瀬戸内海の真ん中、「青いレモンの島」として知られる、愛媛県岩城島の特産品レモンがフルーティーなお酒になった。愛媛大学柑橘研究室のアドバイスのもと、松山市の桜うづまき酒造が製造したのは、四国カルストの天然水「ぞっこん四国」を割り水に使用したリキュール「レモンリカー」。やさしく包みこむレモンの香りとほのかな甘さが女性にぴったりな「フルーティー」(ピンクのラベル)と、若々しいレモンの香りとさっぱりとした爽快感のある飲み口の男性的な「ドライ」(グリーンのラベル)の2種類。よく冷やして、ロックや炭酸水で割って飲みたい。製造する桜うづまき酒造は明治4年(1871年)に創業の蔵元。代表銘柄は日本酒「桜うづま...»
愛媛県松山市民はもとより、全国にファンが多い「西岡菓子舗」の看板商品である和菓子“つるの子”。添加物、防腐剤、不使用の上質な生菓子。光沢のある高級な白ざら糖と、厳選した卵を原料にして、住宅街にひっそりとある小さな和菓子屋で、一つ一つ丁寧に手作りで生産されている。外側はマシュマロのようなメレンゲでふわふわで、一口食べるとなかから黄身のようにとろりとした美しい黄色い和風の濃厚カスタードクリームが広がる。その“ふわとろ”の不思議食感と和菓子らしい淡い甘みが口の中でほどける上品な味わいは、一度食べると忘れられない味。淡雪のような白と、かわいらしいピンク、2種類の外観があり、お祝いの席にもぴったりの和菓...»
和菓子の上品な味わいと、洋菓子素材の芳醇な風味を、独自の製法技術で調和させた創作菓子。丁寧に炊き上げた白あんに新鮮な卵黄を練り込んだホクッと柔らかな黄味餡を、フレッシュバターをふんだんに使用したしっとり軽いビスケット生地で包み、ほんのりバニラの香りがする銘菓である。お母さんの優しさを思わせる味わいから「母恵夢」と名付けられた、1950年(昭和25年)生まれの瀬戸内の温暖な風土に生まれ、詩情ゆたかに育った銘菓。...»
松山といえば、「親譲りの無鉄砲で・・・」の書き出しでもおなじみの夏目漱石の小説『坊っちゃん』。小説の中に、「大変うまいと云う評判だから、温泉に行った帰りがけに一寸食ってみた」と登場する団子。実際に若き日の夏目漱石が旧制松山中学に教論として赴任していた頃、毎日のように通ったという道後温泉に行った帰りに、好んで食べた団子にちなんで作られたのが「坊っちゃん団子」だ。当時の団子は、1883年(明治16年)に創業した遊郭の入口にあった老舗の茶屋が出していた湯ざらし団子で、赤餡と白餡の団子を三つ串に刺したものであった。現在も和菓子屋「つぼや菓子舗」にて、素朴な味わいの「湯晒団子」を販売している。「坊っちゃ...»
愛媛県産の食べやすいサイズの片口いわしの煮干(イリコ)にミルクパウダーをコーティングした、スイーツ感覚で食べられるいりこ。ほんのり甘さがあり、お茶請けに最適。魚嫌いのお子様のおやつに。小説「坂の上の雲」の主人公、秋山好古をイメージし色白の好古にちなんでミルクパウダーでコーティングした。1パックに390mgのカルシウムを含有し、カロリーは105kcalのヘルシー志向の健康食品だ。カルシウムの不足しがちな現代人のおやつにぴったり。1890年(明治23年)から海産物の加工・販売をしている「龍宮堂」の作る、瀬戸内で育まれたおいしいおつまみ。子供も食べやすいので、かわいい牛乳パックから出して楽しく栄養補...»
「タルト」というと全国的に、世界的にもお皿状のサクッとしたパイ生地の上にフルーツやクリームをのせた洋菓子のこと。でも愛媛県民が思い浮かべるタルトは、見た目はロールケーキ、食べれば柚子が香餡入りの和菓子の、やわらかなカステラ生地であんを巻き上げた松山名菓。 愛媛を代表する郷土菓子のひとつで、起源を辿るとなんと江戸時代にまで遡る。1647(正保4)年、久松家 初代 松山藩主・松平定行は、幕府からの命を受けて、長崎の監視や警護を行う長崎探題職を兼務していた。ポルトガル船が長崎へ入港したという知らせを聞いて、急遽長崎の海上警備へ赴いた定行公は、カステラの中にジャムが巻かれた南蛮菓子タルトに出合い、そ...»
明治時代の代表的文学者である正岡子規。彼が、晩年病におかされながらも記した病床日記「仰臥漫録(ぎょうがまんろく)」のなかに描かれたパンを再現したのが、松山市内に本店を構える地域密着ベーカリー「いろは屋」が作る「子規の愛した菓子パン」だ。当時は現代のようなイーストは出回っておらず、パンを発酵させるために、イーストの代わりに米と米麹を発酵させた酒種を使って発酵させたパンは、もっちりとした食感で素朴な味わいながらも、ほのかに漂うお酒の香りから気品が感じられる。種類は粒あん、こしあん、クリーム、温食・芋、温食・紫蘇の5種類。「第5回松山ブランド心製品コンテスト」で最優秀愛媛県知事賞を受賞した。...»
ドラマ化もされた司馬遼太郎(1923〜1996)の人気小説『坂の上の雲』にちなんだ蒸し菓子。松山出身の主人公が明治という激動の時代を懸命に駆け抜けた、大いなる志を同小説のタイトルにちなんで表現しており、大納言小豆を大地に、愛媛産のいよかんピールを入れたカステラ生地を空に浮かぶ夕焼け雲に見立てている。しっとりとしたた蒸し生地に上品な味わいが美味。高級感のある棹物菓子で土産物にも最適だ。夏目漱石の小説「坊っちゃん」にちなんで作られた、抹茶、黄、小豆、3色のあんの中に餅の入った「坊っちゃん団子」の製造・販売で知られている「うつぼ屋」の作る松山銘菓。...»
”松山みそ”は、全国でもトップクラスの生産量を誇る愛媛県の特産品”はだか麦”と国産の大豆、米を蒸して、塩と麦麹を混ぜ合わせて発酵させて作られたあわせ味噌で、はだか麦の芳醇な香りと甘みが堪らない仕上がりだ。愛媛県の伝統的な味噌・おかずみそ・味噌加工品・こうじ類の製造をおこなう「後藤商店」により、昔ながらの製法で作られているので、添加物は一切使っておらず、安心で安全なのも嬉しい。味噌汁にして、麦の香りを堪能するも良し、鍋物に入れてしっかりとした味を楽しむのも良し、その他、料理の隠し味に使っても、コク深い味が楽しめる。...»
杉樽で1年半~2年、じっくりと発酵させた伝統的な天然醸造醤油。国産の原料にこだわり、大豆は国内産丸大豆の自然な甘みの豊富な佐賀県産フクユタカのみを使用、小麦は愛媛県産、添加物を排除し、伝統的な天然醸造で醤油を作り続けている。 天然醸造とは、醤油の元となる「もろみ」の熟成を、蔵の季節変化と環境に合わせ、 自然の助けを借りてゆっくり時間をかける昔ながらの醸造方法。四季折々の温度や湿度により、長い歳月を経て蔵に住みついた天然の酵母や乳酸菌が、まろやかな旨みの醤油を作り出している。じっくりと発酵させた濃口醤油は、まろやかな風味でのびがよく、ほんの少し使うだけで料理の旨みが引き立つ。白身の魚がすっきりと...»
志を高く持ちひたむきに明治を生きた3人の若者と人々の気概溢れる姿を描いた、小説『坂の上の雲』をイメージして雲の形に焼き上げたまんじゅう。愛媛特産の爽やかな伊予柑とまろやかなミルクをたっぷり使った餡を、生地で包み焼き上げた。伊予柑果皮とクリームなど乳製品のハーモニーが絶妙で、しっとりとした食感と優しい味わいが口いっぱいに広がる。パッケージには小説に登場する3人を表現してぽっかりと浮かんだ三片の雲をデザイン。外箱には趣のある愛媛特産の伊予絣(いよかすり)をあしらっている。...»
四国・松山銘菓の銘菓である「タルト」は、四国特産のゆずの風味豊かなこしあんを、ふんわりしっとりと焼き上げたカステラ生地で「の」の字に巻いたロールケーキ状のお菓子。起源は江戸時代まで辿る愛媛を代表する郷土菓子のタルトに、愛媛県の特産である伊予柑を贅沢に使用したの羊羹を巻き込んだオリジナル商品。いよかん羊羹の爽やかな香りと甘酸っぱい風味、いよかんのジューシーな果肉が口いっぱいに広がり、なめらかなこしあんにマッチする。カステラ生地はふんわりと焼き上げて、こしあんを包み込むことでしっとりとした食感が楽しめる。こしあんにはゆずの香りを練り込み、伊予柑との相性も抜群だ。1本を11切れにスライスされているの...»
生揚げに変わる食品として、松山あげを作り続ける1882年(明治15年)から130年の伝統を守る老舗「程野商店」の大判(約140×200mm)と小判(約110×150cm)サイズ、あらかじめ刻んである、細切りにしてある松山あげ。江戸時代には油あげが精進料理に愛用され、生の油あげにかわる干油あげ(松山あげ)の製造は明治の初め頃から作られているとされる。程野商店では昔ながらの製法を守りながら、添加物は一切使わず、原料の大豆は遺伝子組み換えしない契約栽培した大豆で作った豆腐を3ミリほどにスライスし、ギリギリまで圧縮して水分を取り除き、菜種油で丁寧にあげている。風味を楽しむために、油抜きせずにそのまま食...»
梅の甘酸っぱさと乳菓とホワイトチョコの程よい甘さが美味しい焼きまんじゅう。近代日本の勃興期に、松山出身の3人の若者の生き様を描いた壮大な時代小説、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に因んだ、1963年創業の和菓子店で菓子メーカー「亀井製菓」の銘菓。まんじゅうには、国産の小梅を一つ丸ごと入れた。その梅を甘さ控えめの白あんと乳菓でくるんだまんじゅうに、ホワイトチョコレートをトッピングした。甘酸っぱくてみずみずしい梅と甘さ控えめの白餡、乳菓のなめらかさが絶妙なバランスを醸し出す。トッピングされたホワイトチョコレートは、若者たちが掴もうとする一片の雲をイメージしたもの。...»
1970年代、自然塩存続運動が始まったことから歴史はさかのぼる。当時、塩は「塩業近代化臨時措置法(塩専売法)」という法律のもと国が管理しており、1971年に「塩専売法」が施行されたことで、日本では「イオン交換膜製塩」以外の方法で海水から直接「塩」を採ることができなくなり、日本人が慣れ親しんできた塩田でつくった塩がなくなった。 1806年(文化3年)から続いていた伯方島(はかたじま)の塩田も1971年(昭和46年)に廃止となった。安全性が十分に確かめられていない塩ではなく、安心な自然塩の存続させたいと、自然塩存続運動がおこった。 この結果、日本専売公社の厳しい生産上の制約のもと、1973年に...»
浄土寺は、愛媛県東温市下林町に位置する真言宗醍醐派の寺院で、山号は護皇山、院号は天龍院(てんりゅういん)です。四国三十六不動霊場第18番札所、および伊予七福神まいりの福禄寿の札所として知られています。本尊は大日如来で、多くの信仰を集めています。 歴史 浄土寺の歴史は、文永11年(1274年)に遡ります。創建のきっかけは、一遍上人が伊予国守・越智通秀の寄進を受け、承久の乱(1221年)で戦死した武将たちの霊を慰めるために建立したことにあります。当初は時宗の寺院として開かれましたが、天正3年(1575年)に真言宗に改宗し、身代り不動明王を本尊として迎え、祈祷寺として現在に至っています。 昭和...»
愛媛県立とべ動物園は、愛媛県伊予郡砥部町に位置する愛媛県立の動物園です。この動物園は、愛媛県総合運動公園の中にあり、四国を代表する規模と内容を誇ります。無柵放養式展示の一種であるパノラマ展示を採用し、動物たちの自然な姿を楽しめるよう工夫されています。 園内の主要ゾーンと展示内容 愛媛県立とべ動物園の園内は、12の異なるゾーンに分かれており、それぞれのゾーンで世界各地の様々な動物たちが展示されています。各ゾーンは、動物たちの生息地や特性に応じて設計されており、訪れる人々にさまざまな動物の姿を見せてくれます。 スネークハウス スネークハウスでは、爬虫類や夜行性の動物たちが展示されています。...»
砥部焼伝統産業会館は、愛媛県伊予郡砥部町に位置する博物館で、地域の伝統工芸である砥部焼の魅力を伝える施設です。この博物館では、砥部焼の歴史や制作過程を学べるだけでなく、実際に砥部焼の美しい作品を鑑賞することができます。 施設の概要 砥部焼伝統産業会館は、1976年に国の伝統工芸品に指定されたことを契機として、砥部町の事業整備の一環として建設され、1989年4月に開館しました。館内には砥部焼に関する貴重な歴史的資料や作品が展示されており、砥部焼の伝統と技術を身近に感じることができます。 1階の展示室 1階には、砥部焼の歴史を紹介する常設展示室があり、古代から現代に至るまでの砥部焼の変遷を...»
砥部町は、愛媛県の伊予郡に位置する美しい町です。松山市の南に隣接しており、自然豊かな環境と伝統的な工芸品である「砥部焼(とべやき)」で広く知られています。砥部町は、住んでいる人々だけでなく、訪れる観光客にとっても魅力的な場所となっています。 名所・旧跡・観光スポット 陶街道五十三次(とうかいどうごじゅうさんつぎ) 「陶街道五十三次」は、砥部町内の砥部焼にちなむ地点を53か所選定し、それらを街道における宿場町のようにつなげた観光プロジェクトです。東海道五十三次を参考にしつつ、語呂合わせで名前が付けられました。「砥部陶街道」は商標登録もされており、砥部町を代表する観光資源として広く集客を目指...»
坂の上の雲ミュージアムは、愛媛県松山市に位置する博物館で、同市が進める「坂の上の雲」をテーマとした21世紀のまちづくりプロジェクトの中核を担う施設です。このミュージアムは、司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』を中心に、松山出身の秋山好古・秋山真之兄弟と正岡子規を通じて、明治時代の日本の姿や人々の生き様を伝えています。 施設の概要 坂の上の雲ミュージアムは、2007年4月28日に松山城の南裾に位置する市内中心部に開館しました。総工費は約30億円に及び、建物は地上4階、地下1階の鉄骨鉄筋コンクリート造で、総面積は約3100平方メートルです。館内の展示フロアは2階から4階にかけてあり、各階はスロープで...»
四国カルストは、愛媛県と高知県との県境に広がるカルスト台地で、日本三大カルストの一つに数えられています。標高は約1,400m、東西に約25kmの幅を持ち、広大な風景が広がります。このカルスト台地は、山口県の秋吉台、福岡県の平尾台と並んで日本を代表するカルスト地形で、最も高い標高からは石鎚山などの周辺の山々を一望することができます。 四国カルストの概要 四国カルストは西から「大野ヶ原」、「姫鶴平(めづるだいら)」、「五段高原」、「天狗高原」と続くなだらかな山肌が特徴です。夏には緑豊かな草原が広がり、秋には一面にススキが生い茂り、四季折々の自然を楽しむことができます。地表に露出した石灰岩が点在...»
岩屋寺は、愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥(ななとり)に位置する真言宗豊山派の寺院で、四国八十八箇所の第四十五番札所として知られています。山号は「海岸山」であり、本尊は不動明王です。この寺は四国霊場の中でも特に険しい山岳霊場として、多くの参拝者に神秘的な魅力を与えています。 本尊とご詠歌 岩屋寺の本尊である不動明王は、以下の真言で祈願されます。 本尊真言:「のうまく さんまんだ ばざらだん せんだ まかろしゃだ そわたや うんたらた かんまん」 また、岩屋寺のご詠歌には次のような一節があります。 ご詠歌:「大聖(だいしょう)のいのる力のげに岩屋 石のなかにも極楽ぞある」 寺の概要とアク...»
大寶寺は、愛媛県上浮穴郡久万高原町に位置する真言宗豊山派の寺院です。四国八十八箇所霊場の第四十四番札所であり、「中札所」として知られています。菅生山(すごうざん)、大覚院(だいかくいん)と号し、本尊は十一面観世音菩薩です。標高約560メートルに位置し、八十八箇所中で5番目に高い場所にある寺院です。 本尊とご詠歌 本尊は十一面観世音菩薩で、真言は「おん まか きゃろにきゃ そわか」と唱えられます。ご詠歌は「今の世は大悲(だいひ)のめぐみ菅生山 ついには弥陀の誓いをぞまつ」であり、観音菩薩の慈悲の力を感じさせる言葉が表現されています。 大寶寺の歴史 創建と起源 大寶寺の起源は、寺伝によれ...»
伊佐爾波神社は、愛媛県松山市にある由緒ある神社です。古くから人々に親しまれ、歴史と文化が息づくこの神社は、式内社であり、かつては県社として格付けされていました。神紋は「左三つ巴」で、別名として「湯月八幡」や「道後八幡」とも呼ばれています。 伊佐爾波神社の概要 所在地と歴史的背景 伊佐爾波神社は、松山市市街地の西部、道後温泉の近くに位置し、道後山の東南端に鎮座しています。もともとは現在の道後公園の場所にありましたが、建武年間に河野通盛によって湯築城の構築のため現在地に移されました。現存する社殿は寛文7年(1667年)に松山藩主の松平定長によって造営されたもので、国の重要文化財に指定されてい...»
久万高原ふるさと家族旅行村は、愛媛県上浮穴郡久万高原町に位置する家族連れ向けの旅行村です。豊かな自然環境に恵まれ、四季折々の美しい景観を楽しむことができるこの施設は、家族や友人、カップルでの旅行に最適な場所として、多くの観光客に親しまれています。 施設の概要 久万高原ふるさと家族旅行村は、1977年に久万町(当時)に開村され、1984年4月に家族旅行村として正式にオープンしました。施設内には、最大144人が宿泊可能なケビンや、32人を収容できる大型のケビンが設置されています。また、上浮穴郡に関する資料を展示している「山村資料館」や、昔の生活様式を再現した茶の間もあり、訪れる人々に郷土の歴史...»
古岩屋は、愛媛県上浮穴郡久万高原町直瀬に位置する、壮大な岩峰群が連なる名所です。その美しさから、昭和19年(1944年)には国の名勝に指定され、また昭和39年(1964年)には四国カルスト県立自然公園の一部として登録されました。ここでは、自然の造形美と季節ごとの風景を楽しむことができ、多くの観光客や自然愛好家が訪れます。 古岩屋の地形と成り立ち 古岩屋は、直瀬川の両岸に高さ60mから100mに及ぶ円錐状の岩峰が20以上も連なり、まるで自然の要塞のような風景を形成しています。これらの岩峰は、第三紀の礫岩から成り、結晶片岩を基盤としています。長い年月をかけて水の浸食作用により、岩の表面が削られ...»
面河山岳博物館は、愛媛県上浮穴郡久万高原町に位置する町立の博物館です。1991年に旧面河村(現在の久万高原町)に開館し、石鎚山系に関する貴重な資料や情報を展示しています。博物館は、面河渓の入り口や石鎚スカイラインの基点付近にあり、石鎚山系の自然や歴史について深く学ぶことができる施設です。 博物館の概要 面河山岳博物館では、石鎚山系に生息する動植物や岩石、自然の成り立ち、さらに登山の歴史について、多岐にわたる展示が行われています。常設展示では約3,000点の資料を通して、石鎚山系の自然と歴史を紹介しており、館蔵品は約50,000点にのぼります。また、年に3回企画展が開催され、季節に合わせた自...»
久万高原町は、愛媛県の中央部に位置し、愛媛県内で最大の面積を誇る町です。豊かな自然環境と冷涼な気候に恵まれ、「四国の軽井沢」とも称されるこの町は、観光やレクリエーションの目的地として多くの人々に親しまれています。 豊かな自然と歴史的な文化が調和し、多くの観光スポットや名所を有しています。四国八十八箇所の札所が点在し、巡礼者や観光客にとっても重要な場所となっています。また、美しい山岳地帯や渓谷、滝など、自然が織りなす絶景が多くの人々を魅了しています。 名所・旧跡・観光スポット 四国八十八箇所の札所 久万高原町には、四国八十八箇所霊場の44番札所と45番札所があります。巡礼の道として、多く...»
御来光の滝は、愛媛県上浮穴郡久万高原町に位置する、落差102メートルの壮大な滝です。この滝は、霊峰石鎚山のほぼ直下にある面河渓(おもごけい)の仁淀川最源流部に流れ落ちる、神秘的な美しさを持つ滝として知られています。周囲には豊かな自然が広がり、霊峰として知られる石鎚山のほぼ直下から流れ落ちる滝の景観は、「日本の滝百選」にも選ばれており、訪れる人々を魅了します。 御来光の滝の魅力と見どころ 壮大な落差と神秘的な雰囲気 御来光の滝は、石鎚山の豊かな水源を持つ仁淀川の最上流部に位置し、その名の通り、神聖な日の出を思わせるような荘厳な景観を楽しむことができます。滝は南向きで、晴れた日の午前中には滝...»
道後公園は、愛媛県松山市に位置する歴史的な公園で、湯築城跡とその周辺を整備して作られた総合公園です。愛媛県立の都市公園として、多くの観光客や地元の人々に親しまれており、特に桜の名所として有名です。公園内には武家屋敷の復元や展望台があり、訪れる人々に歴史と自然を楽しむことができる場所を提供しています。 道後公園の概要 道後公園は、かつて伊佐爾波神社が鎮座していた場所にありますが、建武年間に河野通盛によって湯築城が築かれた際、神社は道後山の東南端に移されました。湯築城跡は、現在も公園内の丘陵に展望台として残っており、松山市の美しい風景を一望することができます。春には公園内の桜が咲き誇り、花見の...»
「えひめこどもの城」は、愛媛県松山市西野町に位置する愛媛県立のテーマパークです。この施設は、児童福祉法に基づいて設置された児童厚生施設であり、子供たちが自由に遊び、学び、そして創造力を育むことができる場として、1998年に開園しました。広大な敷地にはさまざまな体験ゾーンが設けられ、自然と触れ合いながら、多彩なアクティビティを楽しむことができます。 施設の概要 広大な敷地と隣接施設 「えひめこどもの城」は、松山市西野町および砥部町宮内にまたがる広大な敷地を持ち、愛媛県立とべ動物園や愛媛県総合運動公園と隣接しています。これらの施設と連携しながら、地域全体で子供たちの成長をサポートする環境が整...»
奥道後温泉は、愛媛県松山市に位置する歴史ある温泉地です。四国地方では珍しい良質な硫黄泉として知られ、地元の人々や観光客に親しまれています。豊かな自然に囲まれたこの温泉は、心身のリフレッシュに最適な場所です。 泉質と効能 泉質 奥道後温泉の泉質は、アルカリ性単純硫黄温泉で、泉温は約38.4℃です。硫黄成分が含まれているため、ほのかに硫黄の香りが漂います。肌に優しいアルカリ性の湯は、入浴後に肌がすべすべになる「美肌の湯」としても人気です。 効能 奥道後温泉は、その泉質から多くの効能が期待されています。特に、関節痛、切り傷、肩こり、冷え性、くじき、運動器障害、皮膚病、婦人病、高血圧、糖尿病...»
湯築城は、愛媛県松山市の道後公園に位置する日本の城跡です。現在も堀や土塁が残っており、歴史的な価値から国の史跡に指定されています。 湯築城の概要 湯築城は、伊予国(現在の愛媛県)における歴史的な城跡で、別名として「道後城」とも呼ばれています。築城は伊予の守護であった河野通盛(かわのみちもり)によって行われ、その後、河野氏の本拠地として栄えました。1974年に撮影された航空写真などが残っており、当時の様子を伺い知ることができます。 内堀と外堀 湯築城の特徴的な構造の一つとして、内堀と外堀が挙げられます。これらの堀は現在もその姿をとどめており、当時の防御の様子を伝えています。特に内堀は、城...»
媛彦温泉は、愛媛県松山市に位置する天然温泉で、1997年に開業しました。地下1000メートルから湧き出すアルカリ性単純温泉は、お湯が肌に優しく、美肌効果が期待できるとされています。松山市の観光スポットとしても人気があり、日帰りで楽しめる温浴施設として多くの利用者に親しまれています。 温泉の泉質と効能 泉質について 媛彦温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉(低張性アルカリ性温泉)で、お湯に含まれる成分が肌を滑らかにし、入浴後はすべすべとした感触が残ります。そのため、美肌の湯として知られています。お湯の温度は34.2℃で、各浴槽では適温に加温されています。 効能 この温泉は、神経痛や筋肉痛、...»
伊丹十三記念館は、愛媛県松山市に位置する博物館で、映画監督や俳優、エッセイストとして多才な活動をしていた伊丹十三の業績やゆかりの品々を展示しています。1997年12月に亡くなった伊丹十三の功績を讃え、その多岐にわたる活動を紹介するために設立されました。博物館は、公益財団法人ITM伊丹記念財団によって運営されており、愛媛県の登録博物館として認定されています。 設立の経緯と背景 伊丹十三記念館は、2007年5月15日に松山市東石井に開館しました。この日は、伊丹十三の誕生日でもあります。設立にあたっては、十三の妻であり女優の宮本信子氏が「女房として最後の大仕事」として、愛情を込めて取り組みました...»
愛媛県美術館は、愛媛県松山市堀之内に位置する美術館です。1998年に開館したこの美術館は、前身である1970年に開館した愛媛県立美術館の歴史を引き継ぎながら、より充実した施設と展示内容を誇ります。松山市の文化と芸術の発信拠点として、多くの人々に親しまれています。 施設概要 本館 本館は、1階と2階に分かれており、訪れる人々に多彩な芸術体験を提供しています。 1階:企画展示室、講堂、ハイビジョンギャラリー、喫茶室、図書コーナーがあります。これらの施設は、芸術に触れながらリラックスできる空間を提供しています。 2階:常設展示室、特別展示室、研修室があり、愛媛県美術館ならではの特色ある...»
道後温泉駅は、愛媛県松山市道後町1丁目に位置する伊予鉄道城南線の停留場です。駅番号は24で、市内電車(松山市内線)の3号線および5号線が利用されています。この駅は、愛媛県を代表する観光地である道後温泉の最寄り駅として、多くの観光客に利用されています。 概要 道後温泉駅は、松山市の人気観光地である道後温泉に最も近い駅です。この駅は、坊っちゃん列車の終着駅でもあり、引き上げ線では機関車の方向転換を見ることができます。伊予鉄道の市内線停留場は通常「電停」と呼ばれますが、道後温泉駅に限っては「駅」という名称を用いています。 駅構造 道後温泉駅は、相対式ホーム2面2線の構造で、ホームの西側には引...»
北条鹿島は、愛媛県松山市北条地区(旧・北条市)の沖合に浮かぶ小さな島で、瀬戸内海国立公園に属しています。島は通称「鹿島(かしま)」とも呼ばれ、豊かな自然と歴史的な背景を持つ観光地として知られています。 概要 北条鹿島は、北条港から渡船でわずか約3分(ひとり往復210円)で訪れることができる便利な立地にあります。島には駐車場も完備されており、車で訪れる観光客にも優しい環境が整っています。かつて「伊予の江ノ島」とも呼ばれたこの島には、野生のキュウシュウジカが生息しており、自然愛好家にとっても魅力的なスポットです。 毎年5月3日には鹿島神社の祭礼として「櫂練り(かいねり)」が行われており、この...»
杖ノ淵公園は、愛媛県松山市南高井に位置する、湧水池と日本庭園を備えた美しい都市公園です。園内には豊かな自然と歴史的な背景が息づいており、市民の憩いの場として親しまれています。 概要 杖ノ淵公園は、自然と文化が調和した公園で、市民にとっての風情ある憩いの場となっています。この公園は、1985年(昭和60年)に環境庁から「名水百選」のひとつとして選定され、その清らかな湧水が特に評価されています。また、平成4年度には、手づくり郷土賞(くらしに根づく施設)を受賞し、地域社会との深い結びつきを誇っています。 湧水池と庭園 園内にある湧水池は、清らかな湧水で満たされ、訪れる人々の心を癒します。この...»
松山総合公園は、愛媛県松山市の大峰ヶ台に位置する広大な都市公園です。城山(勝山)の西方に位置し、1983年に着工され、1999年に全施設が完成しました。自然豊かな環境に恵まれ、都市の喧騒から離れてリラックスできる憩いの場として、多くの市民や観光客に親しまれています。 公園の概要 松山総合公園は、その多彩な施設と景観が特徴です。園内には、360度のパノラマビューを楽しめるヨーロッパの古城をイメージした展望台があり、ここからは瀬戸内海や松山平野、さらには松山城の美しい景色を一望することができます。また、都市環境学習センターや広場、遊具、花壇などが整備されており、幅広い年齢層の方々が楽しめる内容...»
鹿島神社は、愛媛県松山市の北条鹿島に鎮座する歴史ある神社です。この神社は、神功皇后が三韓征討の途中に立ち寄り、武甕槌神(たけみかづちのみこと)と経津主神(ふつぬしのかみ)を勧請し、戦勝と道中の安全を祈願したことに由来しています。その後、武家の尊崇を集め、安政5年(1858年)には松山藩主の松平隠岐守も参拝するなど、地域の信仰を集めてきました。明治9年(1876年)には村社に列し、明治44年(1911年)に事代主神(ことしろぬしのかみ)を合祀しています。 祭神 鹿島神社では、以下の三柱の神々をお祀りしています。 武甕槌命(たけみかづちのみこと) 武甕槌命は、雷神であり、武道の神として知ら...»
松山市考古館は、愛媛県松山市にある考古学博物館で、松山市立埋蔵文化財センターの出土品展示施設として1989年に開館しました。館内では、地域の歴史や文化を深く知ることができる様々な展示が行われており、松山市の歴史を伝える重要な役割を果たしています。 施設の概要 松山市考古館は、「見る」「聞く」「触れる」「考える」をコンセプトに、松山平野で発掘された約8,200点の考古資料を展示しています。訪れる人々は、古代からの生活様式や文化に触れ、歴史の流れを感じることができます。 展示施設の構成 松山市考古館は、1階と2階に分かれており、それぞれに様々な展示施設や研究施設が設けられています。 1階...»
東雲神社は、愛媛県松山市に位置する神社です。神紋は「星梅鉢」で、かつての社格は県社でした。江戸時代後期から明治時代初期にかけて、藩祖を祀る神社として建立されたものの一つです。 祭神 東雲神社の祭神は以下の通りです。 天照皇大神(あまてらすすめおおかみ) - 太陽神であり、日本神話の中心的な神。 豊受大神(とようけのおおかみ) - 穀物の神として知られ、伊勢神宮の外宮に祀られています。 天穂日命(あめのほひのみこと) - 久松松平家の家祖神で、伊勢神宮にゆかりのある神です。 菅原道真(すがわらのみちざね) - 学問の神、天満大自在天神として久松松平家の祖先とされています。 息長...»
日尾八幡神社は、愛媛県松山市に位置する由緒ある神社です。神紋は「左三つ巴」で、かつての社格は県社でした。歴史の深い神社で、地元の人々からの篤い信仰を集めてきました。 概要 日尾八幡神社の創建は、天平勝宝4年(752年)に宇佐より神霊を勧請して久米八幡宮として建立されたことに始まります。以後、数々の天皇の勅願所として社殿が造営され、源頼朝や河野通信、松山藩主である加藤嘉明によって幾度となく再建されました。 神紋 神紋:左三つ巴 祭神 日尾八幡神社には多くの神々が祀られています。 西玉殿 主祭神:品陀和気命(応神天皇)副祭神:帯仲日子命(仲哀天皇) 中玉殿 主祭神:多紀理毘命(...»
松山神社は、愛媛県松山市に位置する歴史的な神社で、徳川家康公や菅原道真公を祀っています。その豊かな歴史と文化財としての価値により、地元の人々や観光客から広く崇敬されています。 概要 松山神社は、愛媛県松山市の中でも歴史と伝統を誇る神社の一つであり、神紋は「丸に三つ葉葵」が使用されています。 祭神 松山神社の主祭神は、以下のように多岐にわたります。 徳川家康公(東照大権現) 菅原道真公(天満大自在天神) 大己貴命 少彦名命 由緒 松山神社の歴史は古く、元和4年(1618年)に松山藩主加藤嘉明によって湯月八幡宮(現伊佐爾波神社)の境内に徳川家康を祀る社が建立されたことに...»
雄郡神社は、愛媛県松山市小栗に位置する由緒ある神社です。神社の歴史は古く、国史見在社であり、旧県社にも指定されています。また、松山八社八幡の一社としても知られ、その中では「正八幡」として4番社にあたります。神紋は「左三つ巴」で、独特のデザインが特徴です。 祭神について 雄郡神社の主祭神は、天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。この神は、古事記や日本書紀にも登場し、芸能の神として知られています。また、雄郡神社では、以下の八幡三神も祀られています。 八幡三神 品陀和気尊(ほんだわけのみこと、応神天皇) 帯中日子尊(たらしなかつひこのみこと、仲哀天皇) 息長帯姫尊(おきながたらしひ...»
宝厳寺は、愛媛県松山市道後湯月町にある時宗の寺院です。山号は豊国山、院号は遍照院と称されます。この寺院の境内は「一遍上人の誕生地」として、愛媛県指定の史跡にもなっており、多くの参拝者や観光客が訪れる場所です。 寺院の歴史 創建の由来 宝厳寺の創建は、寺伝によると天智天皇4年(665年)に遡ります。この時、斉明天皇の勅願により、国司であった越智守興(おちもりおき)が建立したと伝えられています。当初は法相宗の寺院として存在していましたが、平安時代中期に天台宗に改宗され、長い歴史の中でその宗派が変遷してきました。 時宗への改宗と再興 正応5年(1292年)、時宗の祖である一遍の弟・仙阿によ...»
浄瑠璃寺は、愛媛県松山市浄瑠璃町に位置する真言宗豊山派の寺院です。寺の正式な号は「医王山 養珠院」。本尊には薬師如来を祀っており、四国八十八箇所霊場の第四十六番札所に数えられています。この寺院は四季折々の美しい花々が咲き誇ることで知られ、桜、蓮の花、牡丹、紫陽花、アカンサスなどが訪れる人々を楽しませます。 ご詠歌と本尊真言 本尊真言: おん ころころ せんだりまとうぎ そわかご詠歌: 極楽の浄瑠璃世界たくらえば 受くる苦楽は報いならまし 浄瑠璃寺の歴史 行基による開創 浄瑠璃寺の歴史は古く、寺伝によれば和銅元年(708年)、大仏開眼を前にして布教に訪れた行基がこの地に堂宇を建立し、薬...»
八坂寺は、愛媛県松山市に位置する、四国八十八箇所霊場の第四十七番札所です。この寺院は真言宗醍醐派に属し、熊野山、妙見院(みょうけんいん)の号を持ちます。本尊は阿弥陀如来で、伊予十三仏霊場の第10番札所としても知られています。参拝者は、八坂寺で本尊の阿弥陀如来に祈りを捧げ、心の平安を求めます。 八坂寺の本尊とご詠歌 本尊真言:おん あみりた ていぜい からうん ご詠歌:花を見て歌詠む人は八坂寺 三仏(さんぶつ)じょうの縁(えん)とこそきけ 八坂寺の歴史と概要 八坂寺の起源は、大宝元年(701年)に遡ります。伝説によれば、役行者によって開基され、文武天皇の勅願を受けた伊予の国司、越智玉興...»
浄土寺は、愛媛県松山市にある真言宗豊山派の寺院です。山号は西林山、三蔵院(さんぞういん)と号され、本尊は釈迦如来が祀られています。四国八十八箇所霊場の第四十九番札所であり、また伊予十三仏霊場の第二番札所でもあります。 寺院の基本情報 本尊真言:のうまくさんまんだ ぼだなん ばく ご詠歌:十悪のわが身を棄てずそのままに 浄土の寺へまいりこそすれ 納経印:本尊、奥之院地蔵尊 浄土寺の歴史 浄土寺の創建は、天平勝宝年間(749年 - 757年)に遡り、孝謙天皇の勅願により恵明(えみょう)上人が開創したと伝えられています。本尊の釈迦如来像は、行基が刻んだとされています。当初は法相宗に属して...»
繁多寺は、愛媛県松山市畑寺町に位置する真言宗豊山派の寺院です。寺の号は「東山(ひがしやま)」「瑠璃光院(るりこういん)」で、本尊として薬師如来を祀っています。四国八十八箇所霊場の第五十番札所として多くの参拝者に親しまれています。 本尊のご真言とご詠歌 本尊真言:おん ころころ せんだりまとうぎ そわか ご詠歌:よろずこそ繁多なりとも怠らず 諸病なかれと望み祈れよ 繁多寺の概要 豊かな自然と景観 繁多寺は、松山市を一望できる淡路ヶ峠の中腹に位置しています。寺の周囲には桜や藤、秋の紅葉などが彩る景観が広がり、境内西側には溜め池があり、松山城や瀬戸内海まで見渡せる絶好の展望スポットです。...»
圓明寺は、愛媛県松山市和気町に位置する真言宗智山派の寺院で、四国八十八箇所霊場の第五十三番札所です。山号は須賀山(すがざん)、院号は正智院(しょうちいん)で、本尊は阿弥陀如来です。近年では、円明寺と表記されることが多くなっています。 本尊とご詠歌 本尊真言:おん あみりた ていぜい からうん ご詠歌:来迎の弥陀の光の圓明寺 照りそふ影は夜な夜なの月 納経印 圓明寺では、以下の納経印が授与されます。 当寺本尊 奥之院十一面観音 四国十三仏霊場の勢至菩薩 歴史 圓明寺の創建は、寺伝によれば天平勝宝元年(749年)、聖武天皇の勅願により行基が本尊阿弥陀如来を刻んだことに始...»
文殊院は、愛媛県松山市にある真言宗醍醐派の寺院です。「大法山(だいほうざん)」、「文殊院」、「徳盛寺」とも称されており、本尊は地蔵菩薩と文殊菩薩です。文殊院は、四国八十八箇所の番外札所、四国別格二十霊場の第九番札所、伊予巡錫二十一霊場の第十五番札所、さらに伊予七福神の毘沙門天を祀る寺院でもあります。 本尊と真言 文殊院では、本尊として地蔵菩薩と文殊菩薩を祀っています。それぞれの本尊に対する真言は以下の通りです。 地蔵菩薩の真言 おん かかかびさんまえい そわか 文殊菩薩の真言 おん あらはしゃのう また、文殊院の御詠歌は「われ人を すくわんための 先だつに みちびきたまう 衛門三...»
蓮生寺は、愛媛県松山市猿川原に位置する真言宗醍醐派の寺院です。山号は青龍山、「ぼて茶寺」とも呼ばれています。本尊は十一面観音菩薩であり、新四国曼荼羅霊場第四十三番札所として知られています。参拝者が多く訪れるこの寺は、その歴史と文化的価値から、地域の人々に愛され続けています。 蓮生寺の概要 蓮生寺は、延長元年(923年)に第60代醍醐天皇の時代に創建されたと伝えられています。この寺は、真如親王が当地に浴し、「花垣の里」に一堂を建立したことに始まり、当初は「善弘寺」と称していました。その後、河野通信によって再興され、現在の蓮生寺となりました。寺の記録には『伊予温故録』という史料があり、延長年間...»
港山城は、かつて伊予国(現在の愛媛県松山市港山)に築かれた山城です。この城は河野氏が率いる河野水軍の拠点として築かれました。湊山城とも呼ばれ、海に面した小丘陵に位置し、港の監視や警護を担っていた城です。 城の構造と役割 港山城は三津の港を見下ろす丘の上にあり、軍事的にも戦略的な位置にありました。特に港の警護や監視に最適な場所で、戦時には河野水軍がここから出撃していました。東西に細長く、本丸と二の丸が連なっていた城で、現在は整備が進み、往時の面影はほとんど残っていませんが、かつては海岸線が複雑に入り組み、まるで島のような地形であったと言われています。 港山城は、東西に細長く伸びた本丸と二の...»
西林寺は、愛媛県松山市南高井に位置する真言宗豊山派の寺院です。この寺は清滝山、安養院(あんよういん)という号を持ち、本尊として十一面観世音菩薩を祀っています。西林寺は、四国八十八箇所霊場の第四十八番札所であり、また伊予十三仏霊場の第8番札所としても知られています。 本尊とご詠歌 本尊真言:おん まか きゃろにきゃ そわか ご詠歌:弥陀仏の世界を尋ね行きたくば 西の林の寺に詣れよ 納経印 納経印:西林寺の納経印は、当寺本尊のほか、奥の院である杖ノ淵大師、そして伊予十三仏の観世音菩薩を納経印として受けることができます。 西林寺の歴史 西林寺は、愛媛県の地に深く根付いた歴史を持つ寺院で...»
湯神社は、愛媛県松山市冠山にある由緒ある神社で、道後温泉の守護神として知られています。式内社であり、旧社格は県社です。神紋は「亀甲に花菱」を使用しています。 この神社は相殿に出雲崗神社(いずものおかじんじゃ)を祀っており、別名として「湯月大明神」や「四社大明神」とも呼ばれます。また、伊佐爾波神社の西側に位置することから「西宮」とも称されています。 湯神社の歴史 湯神社の歴史は古く、景行天皇が皇后・八坂入姫命とともに当地に行幸した際に、道後温泉の守護神として創建されたと伝えられています。最初は道後温泉の起源地である鷺谷(現 松山市道後鷺谷町)に鎮座していましたが、その後、現在の冠山に遷座さ...»
冠山は、愛媛県松山市の道後温泉に位置する標高約70メートルの小高い山です。この山は、道後温泉のシンボル的な存在であり、周辺には多くの観光スポットが点在しています。冠山の山頂は平坦に整備されており、市営の有料駐車場として利用されています。道後温泉本館や椿の湯の利用者にとって便利な駐車場であり、1時間まで無料で利用することができます。 冠山の北側には車道が通っており、駐車場を利用する車はこの車道を通って出入りします。また、山腹には深い緑が広がり、自然豊かな憩いの空間となっています。道後温泉に訪れた際には、冠山の周辺を散策しながらその美しい風景を楽しむことができます。 冠山の歴史と役割 道後温...»
松山市立子規記念博物館は、愛媛県松山市にある俳人正岡子規を記念した博物館です。1981年4月2日に開館し、松山市立の文化施設として広く知られています。この博物館は、正岡子規の生涯や業績を紹介するだけでなく、松山の歴史や文化に触れることができる貴重な場所です。 博物館の概要 設立の背景 1970年代後半、高度経済成長が終焉を迎え、松山市は文化的な成熟期を迎えました。こうした中で、当時の市長であった中村時雄氏は、工業化から文化振興へと政策の軸足を移し、文化施設の建設を推進しました。子規記念博物館もこのような文化政策の一環として設立されました。 博物館の特徴 博物館は地下1階から地上4階ま...»
栄養寺は、愛媛県伊予市に所在する浄土宗の寺院であり、京都市にある知恩院の末寺です。山号は泰昌山安楽院(たいしょうざんあんらくいん)で、伊予市の歴史と深く関わりながら、宮内家の菩提寺としても重要な役割を果たしています。 栄養寺の概要 栄養寺は、1637年(寛永14年)に開山されました。寺の開山を行ったのは、豊臣秀頼の子とされる苦厭上人(くえんしょうにん)で、彼は大阪の陣後、難を逃れて伊予国にたどり着いたと伝えられています。寺の開基は、伊予国灘町の開拓者である宮内清兵衛正重(みやうちせいべえまさしげ)で、彼とその家族の菩提寺として建立されました。 苦厭上人と宮内家の歴史 苦厭上人の由来 ...»
子規堂は、愛媛県松山市に位置する、俳聖・正岡子規にちなむ観光施設です。この施設は、子規が生涯のうちで17歳まで過ごした住居を再現し、彼の業績を後世に伝えるための文学資料館となっています。正岡子規に関連するさまざまな資料や展示物が見られるため、文学愛好家にとっては必見のスポットです。 施設の歴史と背景 子規堂の建設は、正岡家の菩提寺である正宗寺(しょうじゅうじ、臨済宗妙心寺派)の住職であった仏海禅師によって発起されました。彼は、正岡子規の功績を記念するために、子規が過ごした家を寺の境内に復元しようと考えました。初代の建物は1933年(昭和8年)の火災で焼失し、再建された2代目の建物も1945...»
興居島は、愛媛県松山港の沖合いに位置する忽那諸島の一部を成す有人島です。「みかんの島」として広く知られ、豊かな自然と穏やかな気候に恵まれています。歴史や文化、豊富な観光名所、そして美しい海岸線を持つこの島は、訪れる人々に癒しと感動を与えてくれます。 島の概要と地理 位置と地形 興居島は松山港の高浜港から西方約2kmに位置し、面積は9.27平方キロメートルです。島の北端には琴引鼻があり、釣島海峡を挟んで北には中島や睦月島が広がり、周囲には他の忽那諸島の島々が点在しています。中央部がくびれた特徴的な形状をしており、東側に由良湾、西側には鷲ヶ巣海水浴場が広がります。最も狭い部分では幅がわずか2...»
朝日八幡神社は、愛媛県松山市に鎮座する歴史ある神社です。神社の神紋は「左三つ巴」で、古くから地元の人々に信仰されています。 神社の概要 朝日八幡神社は、松山市の中心部に位置しており、地域の氏神として信仰を集めてきました。境内には、四季折々の風景が楽しめる自然が広がり、訪れる人々を魅了しています。 祭神 朝日八幡神社は、以下の神々を主祭神として祀っています。 足煩地主神(あぬみちしゅのかみ):地域の守護神として信仰されています。 八幡三神:応神天皇、仲哀天皇、神功皇后を指し、武運長久や平安をもたらす神々です。 品陀和気命(ほんだわけのみこと、応神天皇) 帯中津彦命(たらし...»
大宝寺は、愛媛県松山市にある真言宗豊山派の寺院です。山号は古照山で、正式には「古照山 薬王院 大宝寺」と称されています。本尊は阿弥陀如来坐像で、これは国の重要文化財に指定されています。また、本堂は愛媛県内で最も古い木造建築であり、国宝として大切に保護されています。 大宝寺の歴史 創建の由来 大宝寺の起源は飛鳥時代の大宝元年(701年)にさかのぼります。地元の豪族であった小千(越智)伊予守玉興(おち いよのかみ たまおき)によって創建されたと伝えられています。寺号の「大宝寺」は、寺が建立されたとされる大宝元年に由来しています。 江戸時代の復興 江戸時代に入ると、大宝寺は松山藩主の祈願所...»
城山公園は、愛媛県松山市丸之内・堀之内に位置する都市公園(総合公園)で、松山城を囲む城山およびその周辺を含む広大な公園です。松山市街地の一角にあり、広々とした芝生や歴史的な老木が並ぶこの公園は、市民の憩いの場として親しまれています。また、オータムフェスティバルをはじめとする様々なイベントが年間を通して開催され、多くの人々が訪れる魅力的な場所です。 公園の概要 城山公園は松山城の本丸、二之丸、三之丸を含む広大な敷地を持ち、その全域が文化財保護法に基づく史跡として指定されています。公園内には、国の重要文化財に指定されている松山城の大天守や、県の天然記念物に指定された城山樹叢(じゅそう)が存在し...»
松山城山ロープウェイは、愛媛県松山市が所有し、松山城への観光ルートとして知られる索道です。このロープウェイは、1955年(昭和30年)8月に開設され、以後松山城を訪れる観光客にとって欠かせないアクセス手段となっています。 松山城は標高132mの城山の頂上に位置し、その登城ルートの一部として松山城山ロープウェイが利用されています。2024年(令和6年)2月に導入された6代目のゴンドラにより、さらに快適な移動手段となり、多くの観光客に親しまれています。 路線データ 松山城山ロープウェイの基本的な路線データは以下の通りです: 全長:327m 最急勾配:23度08分 走行方式:4線交走...»
愛媛県庁舎は、愛媛県松山市一番町四丁目に位置する愛媛県の行政機関です。本庁舎は、本館、第一別館、第二別館、および県議会議事堂から構成されており、所在地は愛媛県松山市一番町四丁目4番地2です。 本館の歴史と特徴 本館は1929年に完成し、1980年には第一別館、1982年には県議会議事堂が完成して現在の形態となりました。 本館の設計と構造 本館の設計は、著名な建築家木子七郎によるもので、構造計算は内藤多仲が手がけました。内藤多仲は東京タワーの設計でも知られています。本館の工事費用は約100万円(当時)で、左右対称のデザインとドーム状の屋根が特徴です。屋根の内部には会議室があり、戦前には緑...»