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フォレスターハウス

(Forester House)

フォレスターハウスは、愛媛県新居浜市別子山にある施設で、森林に関する知識を学べる場所です。施設は愛媛県道47号新居浜別子山線沿いの中七番エリアに位置し、周囲は豊かな自然に囲まれています。ここでは住友林業による歴史的な植林活動や、地域の自然再生プロジェクトに関する展示が行われており、訪れる人々が自然との共生を学ぶことができます。

記念広場とフォレスターハウスの設立

フォレスターハウスは、別子銅山事業を支えた住友林業の植林事業100周年を記念して1993年に開設されました。1882年(明治15年)に苗木栽培所が設立されたこの地は、住友の植林事業が始まった重要な場所であり、その歴史的な価値を伝えるための施設です。入館料は不要で、記念広場には多くの植生が見られ、季節ごとに異なる花や樹木を楽しむことができます。

住友の森のゾーニング

フォレスターハウスが位置するエリアは、住友林業が管理する「住友の森」の一部であり、対象面積は1890ヘクタールに及びます。森は4つのゾーンに分かれており、そのうちの一つが「記念広場・フォレスターハウス周辺」の10ヘクタールです。このエリアには遊歩道が整備されており、来館者は自由に自然に触れながら散策することができます。

他のゾーンは以下の通りです:

展示内容と森林浴

フォレスターハウスの館内では、住友の植林事業の歴史や、実験林のデータが展示されており、訪れる人々が自然再生と森林管理の重要性を学ぶことができます。展示の中でも特に注目すべきは、住友家の伊庭貞剛が進めた大造林計画に関する資料です。館外には、四季折々の花や木々が植えられた美しい自然の風景が広がっており、ヒノキやシラカバなどの森林浴を楽しむことができます。

季節ごとの花々と森林の美しさ

春にはアヤメやシャクナゲ、カタクリといった色とりどりの花々が咲き誇り、夏には緑豊かな木々が清涼感を提供します。秋には紅葉が見られ、特にシラカバの黄葉が美しく、冬には静かな雪景色が広がります。これらの自然の変化は、訪れるたびに異なる景色を楽しむことができる大きな魅力です。

伊庭貞剛の記念碑

フォレスターハウス周辺には、住友林業の歴史的な偉人である伊庭貞剛に関連した記念碑や句碑が点在しています。特に有名な句碑としては、伊庭貞剛が残した「五ヶ年の跡見返れば雪の山」が記念広場の南にあり、彼の植林事業にかけた情熱を偲ぶことができます。また、住友吉左衛門友成による「移し植ゑし落葉松ここに黄葉して か久美はしき樹林と成りぬ」という句が玄関のロータリー脇に刻まれています。

その他の記念碑

他にも、合田一系の「此処に見る平家平や時鳥」という句碑が記念広場の東にあります。これらの碑文は、住友林業の歴史的な意義を感じさせるものです。

利用案内

フォレスターハウスの利用に関しては、以下の通りです:

団体での利用を希望する場合は、事前に問い合わせが必要です。

アクセス情報

フォレスターハウスへは、新居浜市中心部から車で約1時間の距離にあり、自然豊かな別子山の中に位置しています。アクセスは自家用車が便利ですが、事前に天候や道路状況を確認してから訪れることをお勧めします。

まとめ

フォレスターハウスは、愛媛県新居浜市の別子山にある歴史と自然が融合した施設です。住友林業の大造林計画の歴史を学びながら、四季折々の自然を楽しむことができる貴重な場所であり、自然保護と持続可能な森林管理の重要性を感じることができます。家族連れや自然愛好家、歴史に興味がある方におすすめのスポットです。

Information

名称
フォレスターハウス
(Forester House)

新居浜・西条・石鎚山

愛媛県