岩黒山は、四国山地西部に位置する石鎚山脈に属する標高1,746mの山です。この山は「四国百名山」のひとつに選定され、多くの登山者や自然愛好家に親しまれています。
岩黒山は、石鎚山への登山口のひとつである土小屋のすぐ背後にあり、その存在感を放っています。春には山全体が美しいアケボノツツジに彩られ、自然の美しさが広がります。標高1,746mの山頂からは、周囲の山々や渓谷を一望できる壮大な景色が楽しめ、初心者からベテランまで、多くの登山者に人気のスポットです。
岩黒山の登山は、石鎚スカイライン終点の土小屋（標高1,492m）にある白石ロッジ南側の登山口から始まります。この登山口から約50分ほどの比較的短い道のりで山頂に到達できるため、初心者でも挑戦しやすいコースです。道中は緩やかな傾斜が続き、景色を楽しみながらの登山が可能です。
また、岩黒山は南側にある筒上山からもアクセスが可能で、このルートも比較的容易に山頂までたどり着けます。筒上山からのルートは、緑豊かな自然の中を進むため、四季折々の植物や景色を楽しむことができます。
岩黒山は、四国の主要な河川の源流に位置しています。山から流れる水は、瀬戸内海や太平洋に注ぐ複数の河川を形成しています。
吉野川の支流である名野川が岩黒山から流れ出し、瀬戸内海へと向かっています。この流域は、清らかな水と豊かな自然が広がる地域で、多くの生物が生息しています。
仁淀川の番匠谷も岩黒山から流れ出しており、この川は太平洋へと注ぎます。仁淀川は、その水質の美しさで知られ、特に「仁淀ブルー」と呼ばれる川の青さは観光客を魅了しています。
加茂川のおだま谷も岩黒山の水源となっており、こちらは瀬戸内海へ流れます。加茂川は、その流域に豊かな自然と文化が息づく川です。
岩黒山の北東に位置する伊吹山（標高1,503.1m）も、岩黒山と同様に登山者に人気のある山です。瓶ヶ森との間にあり、15分ほどの登山で山頂に立つことができます。
伊吹山は、よさこい峠とシラサ峠の間に位置し、頂上はなだらかで広がりがあり、テラスのような形状をしています。そのため、山頂からは周囲の山々を眺めるのに最適な場所です。四国山地の雄大な自然を一望できるため、多くの登山者が訪れています。
岩黒山を含む石鎚山脈は、多くの魅力的な山々が連なる場所です。登山ルートや周辺の観光スポットも豊富で、四国の自然を存分に楽しめます。
岩黒山の周辺には、登山愛好家に人気の高い山々が広がっています。堂ヶ森や二ノ森、石鎚山など、険しい山からなだらかな山まで、多様な登山ルートを提供しています。これらの山々は、四国の豊かな自然と一体となった美しい景色を提供し、季節ごとに異なる顔を見せます。