滝の宮公園は、愛媛県新居浜市に位置する都市公園(風致公園)です。1956年(昭和31年)10月15日に開設され、長年にわたり市民や観光客に愛されています。特に春には桜、秋には紅葉が見事で、多くの人々が訪れる名所となっています。
滝の宮公園は、新居浜市の西部に広がる丘陵地帯の一部、金子山を中心に整備されています。公園の総面積は41.70ヘクタールに及び、1952年(昭和27年)から整備が進められ、1982年(昭和57年)に公園としての整備が完了しました。しかし、1978年(昭和53年)4月に発生した山林火災で一部の修景施設が被災し、その後復元されています。
公園の南東部には「大池」と呼ばれるため池があり、元々農業用に使用されていた池ですが、現在は公園の風景の一部となっています。この大池の周りには、約850メートルの歩道が整備されており、訪れる人々が散歩やジョギングを楽しむことができます。また、金子山の山中には、山頂に向かっていくつかの歩道や東屋があり、こちらも市民の憩いの場として親しまれています。
大池の近くには広場があり、ここではコブハクチョウ、烏骨鶏、ウサギなどが飼育されている動物広場があります。さらに、子供向けの遊具広場もあり、家族連れが楽しむことができるスポットです。春には「花見公園」としても利用され、多くの人々が桜を楽しむために訪れます。
滝の宮公園は、四季折々の自然が楽しめる場所です。公園内にはソメイヨシノ、ヨウコウ、ヤマザクラなど約1500本の桜が植えられており、春になると園内は美しい桜の花で彩られます。さらに、日本庭園も整備されており、ここでは約100本の白梅と10本の紅梅が見られ、梅の季節にはまた違った趣を楽しめます。
桜や梅以外にも、ツバキやツツジなどの花々が公園内に点在しており、季節ごとに様々な植物が訪れる人々を楽しませてくれます。秋には公園全体が紅葉に包まれ、特に金子山の紅葉は圧巻です。
金子山の山頂には「金子城本丸跡」があり、ここには第1展望台が設置されています。この展望台からは新居浜市内を一望することができ、晴れた日には遠くまで見渡せる絶景スポットです。また、金子山の尾根上には第2展望台もあり、こちらも市内を見渡す絶好のポイントとなっています。
さらに、公園の西側のふもとから山上を経由して、慈眼寺にかけて「金子山八十八ヶ所」と呼ばれる札所巡りが楽しめます。信仰心のある人々だけでなく、観光客にも人気のスポットです。
滝の宮公園周辺には、歴史的な観光スポットや自然を楽しめる場所が点在しています。特に注目すべきは、金子山にある「金子城跡」です。金子城は戦国時代の城跡で、現在は城跡として整備されていますが、往時の面影を感じながら歴史に触れることができます。
また、公園の周辺には「慈眼寺」「真光寺」「滝の宮地蔵堂」「滝神社」といった歴史的な寺院や神社があり、歴史好きの観光客にとっても魅力的なエリアとなっています。
公園のすぐそばには「滝の宮カントリークラブ」というゴルフ場があり、スポーツを楽しみたい方におすすめです。ゴルフを楽しんだ後に、公園を散策して自然を満喫するという過ごし方も人気です。
滝の宮公園以外にも、新居浜市にはたくさんの公園があります。代表的なものとしては、「池田池公園」「山根公園」「市民の森」「黒島海浜公園」「正光寺山古墳公園」「岡城館歴史公園」などが挙げられます。
さらに、広瀬公園やマリンパーク新居浜、そして「ゆらぎの森」など、自然と触れ合えるスポットが数多くあり、市民や観光客にとっても魅力的なエリアです。
滝の宮公園へは、新居浜市街から車で訪れることができます。愛媛県道47号新居浜別子線を通り、大永山トンネルを越えて旧別子山村へ入ると、公園までは約15分ほどで到着します。駐車場も完備されているため、車でのアクセスが便利です。
滝の宮公園は、四季折々の美しい自然が楽しめる公園として、多くの人々に親しまれています。桜や紅葉の時期には特に多くの人が訪れ、公園内を散策しながら季節の移り変わりを感じることができます。動物広場や遊具広場も整備されているため、家族連れでの訪問にも最適です。また、展望台から見える新居浜市の景色や、歴史的な観光スポットとの近さも魅力的です。
滝の宮公園は自然だけでなく、文化や歴史にも触れられるスポットとして、観光客だけでなく地元の人々にも愛されています。是非一度、滝の宮公園を訪れ、その魅力を体感してみてはいかがでしょうか。