三嶋神社は、愛媛県西条市小松町に位置する由緒ある神社です。この神社は古代から地域の総鎮守として信仰され、多くの歴史的な出来事を経て現在に至っています。
三嶋神社は、愛媛県西条市小松町に鎮座し、地域住民に長く信仰されてきた神社です。拝殿や本殿を含む境内は、歴史の趣を残しながらも丁寧に手入れされています。周囲の自然と調和した静かな環境の中にあります。
三嶋神社の創建は、元明天皇の和銅5年(712年)に遡ります。国司河野伊代守越智宿禰玉興、玉澄が勅命を受けて、大山祇大神を井出郷の総鎮守として勧請したことが始まりとされています。あるいは、聖武天皇の天平年間に河野益雄が勧請したとも伝えられています。
寛永15年(1638年)には、小松藩主一柳直頼(ひとつやなぎ なおより)によって本殿が再建されました。その後、嘉永7年(1854年)に8代藩主一柳頼紹(よりつぐ)の時代に、中山川の氾濫を避けるため、現在の標高25.5mの舟山に遷座されました。このとき、頂上にあった船山八幡宮も本社に合祀されました。なお、この遷宮が嘉永7年(1754年)であったとする説もあります。
明治5年に村社となり、明治28年には郷社に列格しました。以後、地域の守護神として多くの人々に崇敬され続けています。
三嶋神社の主祭神として祀られているのは以下の神々です。
三嶋神社では、年間を通じてさまざまな祭事が行われています。以下は代表的な祭事の一覧です。
日時: 4月10日
春の訪れを祝う例祭で、多くの参拝者が訪れます。
日時: 7月20日
夏の厄払いと無病息災を祈願する祭りで、賑やかな雰囲気に包まれます。
日時: 10月16日・17日
最も重要な祭事であり、多くの神事が行われ、地域の人々が集います。
三嶋神社の境内には、摂末社や文化財など、見どころが多くあります。
三嶋神社の境内には、以下の摂末社が祀られています。
花陵霊社は、江戸中期の遷宮の際に舟山にあった古墳を発掘し、出土した石棺の人骨や副葬品を奉斎し、その霊を祀る神社です。発掘物の一部は、帝宝博物館に保管されています。
一柳直卿(なおあきら)による「三島宮」の扁額は、平成9年3月14日に西条市指定有形文化財に指定されました。
同じく一柳直卿による「三島新宮」の石碑も、平成9年3月14日に西条市指定有形文化財に指定されています。
船山古墳群は昭和37年11月1日に愛媛県指定史跡に指定されました。古墳時代の貴重な遺跡として、地域の歴史を物語っています。
JR予讃線「伊予小松駅」から徒歩約15分の場所にあります。駅からは徒歩でアクセス可能です。
三嶋神社は国道11号線と国道196号線の交差点付近に位置しています。東側に数台分の駐車場があり、また、一の鳥居内は行事のない時に駐車スペースとして無料で開放されています。
三嶋神社は、地域の歴史と文化を伝える重要な場所として、訪れる人々に深い感銘を与えます。ぜひ訪れて、その歴史に触れてみてください。