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石岡神社

(いわおか じんじゃ)

石岡(いわおか)神社は、愛媛県西条市氷見に鎮座し、西条だんじり祭りの発祥地として知られる神社です。神紋は三つ巴で、地元の産土神(うぶすながみ)としても祀られています。江戸時代末期までは「石岡八幡宮」とも呼ばれていましたが、現在では「石岡」が正式な表記となっています。「岩岡」と表記されることもあり、これは社銘の石碑に見られる代表的な例です。

祭神

石岡神社の祭神は以下の三座です。

由緒

石岡神社の歴史は、4世紀にさかのぼります。新羅征伐から凱旋した神功皇后が、九州の宇瀰(うみ、現在の福岡県糟屋郡宇美町)にて応神天皇を出産した帰途、現在の社叢(しゃそう)のある台地で天神地祇(てんじんちぎ)を奉祀し、「祝いが岡」と称されたのが始まりです。これが後に「石岡」となりました。貞観元年(859年)には、宇佐神宮の八幡神をこの地に勧請(かんじょう)し、石岡神社の創建が伝えられています。

延久5年(1073年)には、源頼義(みなもとのよりよし)が後冷泉天皇(ごれいぜいんてんのう)の勅命により伊予国内に十八社の八幡宮を建立した際、その一社として再興されました。天正13年(1586年)には、小早川隆景(こばやかわたかかげ)の四国征伐の際に戦場となり、社殿が焼失しましたが、ご神体のみは守られ、仮社殿を設けて祀られました。

寛文10年(1670年)には、西条藩主の松平頼純(まつだいらよりずみ)によって藩の祈願所とされ、元禄2年(1689年)には社殿が再建されました。その後、歴代の西条藩主もこの神社を篤く奉祀しました。

明治5年(1872年)には、近代社格制度の導入により社格を郷社とし、明治17年(1884年)には県社に昇格しました。昭和21年(1946年)の南海地震では拝殿など一部の社殿が倒壊しましたが、昭和29年(1954年)に再建され、現在に至ります。

境内の見どころ

主要施設

摂末社

石岡神社の境内には、多くの摂末社が点在しています。以下はその一部です。

その他の見どころ

文化財

市指定天然記念物

石岡神社の社叢は、昭和44年(1969年)11月3日に市指定天然記念物に指定されています。この社叢は、神社の周囲を覆う森林であり、神聖な場所として地元住民に大切にされています。

例大祭

石岡神社祭礼

毎年10月14日と15日に開催される石岡神社祭礼は、地元の伝統的な祭りとして親しまれています。この祭りでは、27台の楽車(だんじり)と2台の太鼓台が奉納され、盛大な行事が行われます。

14日の午前9時には、一の鳥居と二の鳥居の間にある桜の馬場に全てのだんじりが集結し、お練りを行った後、各集落に戻ります。15日の未明には、再び桜の馬場にだんじりが集結し、宮出しが行われます。その後、神輿にお供して各集落を回り、夕方には再び桜の馬場に集合し、かきくらべを演じ、宮入りとなります。この際、だんじりは二の鳥居と神門前にある石柱門の間の参道まで進みます。

Information

名称
石岡神社
(いわおか じんじゃ)

新居浜・西条・石鎚山

愛媛県