池田池公園は、愛媛県新居浜市船木の池田池周辺に広がる都市公園（風致公園）です。池田池は、奈良時代の天平勝宝8年（756年）に「池地3町6反110歩柏坂の古池」と記されており、当時から存在していたと考えられます。以降、江戸時代や昭和期を通じて幾度か改修され、現在に至るまで地域住民に親しまれています。広さは22.14ヘクタールあり、季節ごとに美しい自然景観を楽しむことができます。
明暦元年（1655年）、西条藩主である一柳直興は亀山八郎右衛門に池田池の改修を命じました。しかし、その後の寛文9年（1669年）8月12日に堤防が決壊し、甚大な被害をもたらしました。翌年から修復工事が始まり、2年後に完了しました。この改修により、池の周囲は18町、長さ106間、幅72間、土手120間という大きさになりました。
1952年（昭和27年）、池田池は川東4ケ村から船木村に移管され、1955年（昭和30年）には新居浜市の所有となりました。1957年（昭和32年）からの大改修を経て、1965年（昭和40年）に竣工しました。その後、1983年（昭和58年）から1992年（平成4年）まで池田池公園の整備事業が行われ、現在の形となりました。
池田池公園の一角には美しい花菖蒲園が整備されており、毎年6月頃には「菖蒲まつり」が開催されます。花菖蒲が見頃を迎え、多くの観光客が訪れます。
池田池公園の所在地は、愛媛県新居浜市船木字上原甲1538番1で、緯度は北緯33度56分19.63秒、経度は東経133度20分23.48秒です。広大な敷地にはさまざまな自然環境や遊歩道があり、訪れる人々が四季折々の風景を楽しむことができます。
新居浜市内には、池田池公園以外にも数多くの公園があります。滝の宮公園は、広大な敷地に加え、豊かな自然環境が特徴で、多くの市民に親しまれています。
広瀬公園は、歴史的な建造物や広い芝生エリアがあり、ピクニックや散策に適しています。また、毎年春には美しい桜が咲き誇り、花見の名所としても有名です。
海岸沿いに位置するマリンパーク新居浜は、マリンスポーツやバーベキューが楽しめる場所です。夏場には多くの家族連れや観光客で賑わいます。
別子山地区にある森林公園ゆらぎの森は、豊かな自然に囲まれたエリアで、ハイキングやキャンプを楽しむことができます。大自然の中でリラックスできるスポットとして人気です。
山根公園は、当初は地区公園として整備されていましたが、昭和天皇在位60年記念事業と市制施行50周年記念事業の一環として、1988年（昭和63年）に総合公園へと拡張されました。体育館や屋内温水プール、グラウンド、テニスコート、子供用遊具ゾーンなどがあり、市民の健康増進とレクリエーションの場として利用されています。
市民の森は、新居浜市の東端の山中に位置し、えひめ森林浴八十八ヶ所の81番として愛媛県に指定されています。ここには学習館があり、木々に囲まれた環境での学習活動が可能です。また、キャンプ場も整備されており、自然体験を楽しむことができます。
黒島海浜公園は、埋め立てによって市内と陸続きになった海岸部に位置し、1988年（昭和63年）に開設されました。野外ステージやローラースケート場、バスケットコート、各種遊具が整備され、海風を感じながらさまざまなアクティビティを楽しめる公園です。
正光寺山古墳公園は、新居浜市のほぼ中央にある小高い丘陵上に位置し、古墳時代後期に造られた古墳群を整備したものです。2011年（平成23年）に開設され、2013年（平成25年）には「正光寺山古墳群」として新居浜市指定史跡に指定されました。歴史を感じながら散策できるスポットとして、歴史愛好家に人気です。
岡城館歴史公園は、明治初期に塩田を有していた藤田家の跡地を改装し、歴史公園として2014年（平成26年）に開設されました。藤田家の先祖が郷山の岡崎城主であったことから、この公園は「岡城館」と名付けられました。歴史的な建物と美しい庭園が調和し、訪れる人々を魅了します。
新居浜市には池田池公園をはじめとするさまざまな公園や歴史的スポットが点在しています。それぞれの公園が持つ豊かな自然と歴史的背景を楽しむことができ、地域の文化と自然を深く理解することができます。家族連れや観光客にとっても、新居浜市は四季折々の楽しみ方を提供する魅力的な場所です。