あじさいの里は、愛媛県四国中央市に位置するあじさいの名所です。この地域は、「新宮あじさいの里」とも呼ばれ、毎年約5万人が訪れる人気の観光地となっています。白や薄紫を中心に、約2万株のあじさいが咲き誇るこの場所は、四国中央市の美しい自然を感じられる絶好のスポットです。約4ヘクタールにわたる斜面にあじさいが咲き乱れ、訪れる人々を魅了しています。
新宮町上山の中野地区に位置する「あじさいの里」は、地元住民や観光客にとって特別な場所です。特に6月には、あじさいまつりが開催され、多くの観光客で賑わいます。この期間中は、モノレール「あじさい号」が運行され、斜面に広がるあじさいを空中から楽しむことができます。また、あじさいまつりでは「あじさい見団子」や「山菜うどん」などの地元特産品が販売され、訪れる人々にとって一層魅力的なイベントとなっています。
1975年(昭和50年)に旧新宮村の中野地区に新たな農道が完成した際、地域の主婦たちが沿道に2000株のあじさいを植えたことがこの地のあじさいの始まりです。この活動は「中野お茶のみグループ」によって行われ、あじさいの美しい景観を生み出しました。1989年にはこの活動が引き継がれ、「中野あじさいグループ」が結成され、さらに5000株が植えられました。
1990年からは「あじさい祭り」が開催され、地域全体であじさいの普及と美化活動が進められました。1996年には、これらの努力が評価され「農山漁村高齢者対策優良活動地域最優秀賞」として農林水産大臣賞を受賞しました。さらに、2002年には荒れ地を整備し、4ヘクタールにわたる大規模なあじさい園が完成しました。
現在では、年間を通じて多くの観光客が訪れる人気の観光スポットとなっています。6月には約2万株のあじさいが咲き誇り、色とりどりの花が斜面を彩ります。この美しい景観は、写真愛好家や家族連れなど、幅広い層に親しまれています。また、あじさいの季節にはモノレールに乗って斜面をゆっくりと登りながら、あじさいを鑑賞することができるため、特に人気があります。
新宮あじさい祭りは毎年6月中旬から下旬にかけて開催されます。この期間中は、さまざまなイベントや販売が行われ、訪れる人々を楽しませています。特に、モノレール「あじさい号」は、斜面に広がるあじさいの絶景を一望できるため、非常に人気です。また、あじさい見団子や山菜うどんなど、地元の特産品を楽しむこともできます。さらに、期間中の夜にはライトアップが行われ、美しく輝くあじさいを夜空の下で鑑賞できるのも大きな魅力です。
新宮あじさいの里を訪れた際には、周辺の観光スポットにも足を運んでみてはいかがでしょうか。近くには、美しい自然が広がる「霧の森」や「霧の高原」、また雄大な風景が楽しめる「塩塚高原」や「翠波高原」などがあります。さらに、歴史的なスポットとして「三角寺」や「川之江城」も見どころです。これらの観光地を巡ることで、四国中央市の豊かな自然や歴史を満喫することができます。
あじさいの里へのアクセスは非常に便利で、高知自動車道の新宮インターチェンジから車で約8kmの距離にあります。愛媛県道・高知県道5号川之江大豊線と国道319号を経由してアクセスできるため、ドライブを楽しみながら訪れることができます。
愛媛県四国中央市にあるあじさいの里は、美しいあじさいの花が咲き乱れる観光地として、多くの人々に愛されています。特に6月のあじさい祭りは、多彩なイベントや地元特産品の販売、そして夜のライトアップなど、見どころが満載です。また、周辺には自然や歴史を感じられる観光スポットも点在しているため、訪れる価値のある場所です。ぜひ、四国中央市の豊かな自然とあじさいの美しさを楽しんでみてください。