新居浜・西条・石鎚山エリアには吉祥寺、伊吹山、石鎚山などの観光スポット、新居浜太鼓祭り、石鎚山ヒルクライム、西条まつりなどの観光イベント、ゆべし、霧の森大福、ポンジュースなどのご当地グルメがあります。
瀬戸内というと海のイメージですが、じつは西日本で一番高い山があるのがこのエリアです。標高1,982mの石槌山は修験道の聖地としても古くから知られています。
山頂までの登山道は修行の場というだけあってかなり厳しいものですが、ロープウェイを利用すれば七合目まで一気にのぼることができます。さまざまな登山ツアーが企画されているので利用してみるのも良いでしょう。
石槌山の南には、四国最大級の規模を誇る渓谷、面河渓があります。果てしなく広がっているかのような樹海を背景に奇岩、断崖、滝などが点在しているダイナミックな景観を楽しむことができます。
石槌山の北側には四国霊場第60番札地の横峰寺があり、弘法大師が修行したとされる星ヶ森もひかえています。
そんな石槌山系に連なる久万高原は「西の軽井沢」とも呼ばれています。城と天体ドームがならんでいる久万高原天体観測館では、およそ16等星まで観測できる60cm反射望遠鏡があります。
澄み切った高原の空の下で、毎日の生活の中では見つけることのできない星を観測することができます。わずか40席とこぢんまりしたプラネタリウムでは季節の星空を解説しているので、昼間のうちに予習しておくとより楽しめるでしょう。
山がちな地形を生かして林業がさかんなエリアでもありますが、自然のままの古木も多く、最近では「パワーをもらえる」と若い女性に人気です。樹齢600年を越えると推定される「猪伏の大トチ」などが人気です。
お楽しみのグルメも、もちろん山の幸が満載。キジなどを使用したジビエ、清流で育った川魚の炭火焼きなどワイルドな味わいが人気です。ネイチャーキャンプ場もいくつかあり、キッチンと水洗トイレを完備したきれいなところも多いので安心です。
昼夜の気温の差が大きいので、いろいろな花が色鮮やかに咲いていることでも有名です。桜、つつじ、ユリなど季節ごとに主役となるのは別の花ですが、どの季節に訪れても夢のような見どころ満載です。
西日本第一の高峰。信仰の山として昔から多くの人が頂をめざして登った。石鎚登山ロ-プウェイ終点から約3時間。【標高】1、982m 石鎚山の概要 石鎚山(いしづちやま)は、四国地方の愛媛県に位置する山で、標高1,982メートルを誇ります。この山は四国山地の最高峰であり、日本百名山の一つとしても知られています。石鎚山は、その美しい自然景観と信仰の対象として、多くの登山者や参拝者に愛されています。 地理と自然環境 石鎚山は、四国山地の中央部に位置し、その頂上からは四国全体を見渡すことができます。山の斜面には豊かな森林が広がり、ブナやツガなどの樹木が生い茂っています。また、春にはシャクナゲ、秋に...»
西日本最高峰石鎚山を神体山とする神社で、山麓に鎮座する本社(口之宮)、山腹の成就社(中宮)と土小屋遙拝殿、山頂の頂上社の4社を総称して石鎚神社という。 7月1日からの大祭は特に有名。但し、7月1日のみ女人禁制。 石鎚山は古くから日本七霊山の一つとして名高く、日本霊異記には「石鎚山の名は石槌の神が坐すによる」とある。 伝説で紀元前63年のこと崇神天皇第35年石鎚の峯に神を勧請す(長寛勘文による)とある。 685年に役小角(神変大菩薩)が開山、引き続き、寂仙法師(上仙とも呼ばれていて石仙の弟子)が開山したと伝えられる。 その後、空海自作の『三教指帰』に「或ときには石峯に跨りて」と記されて...»
面河渓は、愛媛県西部の仁淀川上流、石鎚山の南麓にひっそりと佇む美しい渓谷です。深い山の間に刻まれたV字型の谷には、断崖絶壁、滝、奇岩など、圧巻の自然景観が次々と現れます。 名所と見どころ 国の名勝に指定されている面河渓には、以下のような名所があります。 * 関門: 断崖絶壁が迫り、まるで門のように見えるスポット。 * 相思渓: 川の流れが二股に分かれており、まるで愛し合う男女のように見えるスポット。 * 五色河原: 川床の石が赤、青、緑、黄色、白色など五色に見えることから名付けられたスポット。 * 亀腹: 大きな岩が亀の背中に見えるスポット。 * 蓬莱峡: 柱状...»
一般的に見られる“とよのか”より濃い赤色が鮮やかな真っ赤ないちご。平成5年に愛媛県の生産者が品種改良ののちに生み出した。瀬戸内の温暖な気候はいちご栽培に適しており、“レッドパール”が栽培されている西条市は日照時間も長く、「日本一おいしい水」ともいわれる良質な水源もある。この水は「うちぬき」と呼ばれ、名水百選のなかでも評価が高いことで有名だ。このことから、レッドパールは別名「名水いちご」とも呼ばれている。 旬 1月 2月 3月 4月 5月 ...»
愛媛県東部でカニといえば“ワタリガニ”のことを指す。別名はガザミ。足の先がヒレになっており、すばやく海中を泳ぐことからその名が付いたようだ。棲み家は瀬戸内海中央部の燧灘(ひうちなだ)。波が穏やかな内湾の水深30メートルの砂泥底に生息している。ここには好物であるタコが数多く生息していることから、ワタリガニの一大漁場となっている。食用とされるのは主にメスで、秋から冬にかけて生殖腺が発達した時期の内子(卵巣)が非常に美味である。 旬 11月 12月 1月 2月...»
愛媛県西条市の地ビール。1872年(明治5年)に創業の老舗の酒造メーカー「梅錦山川」が、本場ドイツのビール製造を手本にしつつも、清酒造り経験を取り入れ高品質なビールを醸造している。 石鎚山ものぞめる豊かな自然のなか、職人が吟味した原料と酵母から造られています。コクと苦味のある日本人にも馴染み深い下面酵母発酵の“ピルスナー”を代表に、果実のような優しい香りで、クリーミーな泡とクセの少ないやわらかな口当たりの小麦を原料にして造られる“ヴァイツェン”、愛媛の伊予柑の皮とスパイスの一種であるコリアンダーを使ったやわらかな口当たりとなめらかなコクのホワイトビア“ブロンシュ”、8%と高いアルコール度で熟...»
愛媛県は東温アルプス(皿ヶ嶺連峰)の麓で、米どころで知られる東温市。そこで自家栽培の清流米を100%原料にした、口当たりがよく、甘口で飲みやすい濁酒どぶろく。長期間かけてゆっくりと発酵・熟成する独自の醸造方法で作られるどぶろくは、さっぱりとした甘さと飲みやすいのが特徴。お酒が苦手な女性にも好評だ。発酵を止めていないので、下にピりッとする刺激があり、瓶の中でもゆっくりと発酵が進み、味わいが変化する「生きた」お酒。どぶろくはバリエーションも豊富で、のどごしすっきりで、まろやかな甘みの<甘口>、程よい酸味と甘さの深い味わいの<中辛>、爽やかな香りとフルーティな味わい<辛口>、古代米を使用した<紫黒米...»
瀬戸内海の煮干を主体として瀬戸の旨みを凝縮した出汁をベースに、愛媛県産の柚子果汁と隠し味に徳島県産スダチとワインビネガーをブレンドした、瀬戸内の大地・海の素材の旨味と柚子の果実味がぎっしりつまった塩ポン酢。醤油ベースのポン酢とは一味違う、柑橘の華やかな香りと爽やかな酸味、鰹・煮干・昆布・椎茸の出汁の濃厚なコクで、柔らかな口当たりと香りが特徴の食べ飽きしない味わい。鍋はもちろん濃厚な味わいなのでノンオイルドレッシングとしてもおすすめ。醤油屋「三星食品工業」による洋と和が融合した新しいポン酢。うま味調味料・合成保存料無添加で安心。...»
お茶どころ新宮の観光スポット「霧の森」内にある菓子工房で製造販売されている和菓子。中心に生クリーム、そのまわりにこしあん、そしてそれらを新宮産かぶせ抹茶を練りこんだ餅餅でくるみ、抹茶をまぶす四重構造になっている。クリームとこしあんの甘味、抹茶の苦味のバランスがよい。この大福に使用される抹茶は、収穫前に黒い布を被せて日光を遮る「かぶせ抹茶」という栽培法により苦みを抑えている。また、完全無農薬有機農法で有名な新宮茶を贅沢に使い、品質にもこだわりを持っていて、1つ1つ丁寧に作られている。その為、生産に限りがあり、午前中に売り切れる日もある大人気商品。お取り寄せでも入手困難なほど。...»
愛媛県のゆべしの起源は足利時代にまで遡り、文献に見られるようになったのは、江戸時代。将軍のお祝い事の品に「柚べし」とあり、格式の高い料理で、武家の保存食として作られ重宝された。江戸時代から伝わる作り方は、砂糖、白味噌、柚子、米粉、餅粉を混ぜて蒸したという。もちっとやわらかい食感は米粉と餅粉のバランスがいいから。香りと風味を出す柚子は、愛媛県内はじめ、高知、徳島産などのものを使用する。棒状のゆべしは今でも竹皮で一つずつ包むという、伝統の味わいだ。 1867年(慶応三年)創業の老舗菓子店「星加のゆべし」は、柚子をくり抜き、その中へ砂糖、白味噌、柚子、米粉、餅粉を混ぜて、何度も蒸しあげては天日干し...»
ゆべしで有名な「星加のゆべし」の洋菓子部門で作った、ブランデーケーキ。フランスの最高級ブランデー、ナポレオンをシロップにして、焼き上がったスポンジ生地にたっぷりとしみ込ませた。きめ細やかでしっとりとした食感にブランデーの芳醇な香りが漂う。賞味期限は30日間あるので、お土産に最適だ。紅茶、コーヒーはもちろん、日本茶にも合う、やさしい味わいが魅力だ。創業は慶應3年(1867年)の老舗だが、1987年には洋菓子部門を開設し、クッキー、カステラなどを発売。ゆべしと並び、根強い人気を誇っている。2%のアルコール分を含んだ、優雅なブランデーの香りがふわりと広がる贅沢な焼菓子。...»
愛媛県新居浜市の世代を越えて愛される名物飴菓子。日本三大銅山のひとつ別子銅山(1973年に閉山)の歴史を讃え、その名をつけた別子飴(べっしあめ)は銅釜で水飴を炊き上げ、創業以来変わらぬ製法で実直につくられるミルク風味のソフトキャンディ。オブラートに包まれた飴は、ほんのり柔らかく、さっぱりとした甘さで懐かしい味わい。いちご、抹茶、ピーナッツ、みかん、ココア、コーヒーとバラエティに富んだ味が楽しめる。味ごとに色分けされた「別子飴」と記された包装も渋さが光る。1868年(明治初年)に創業した菓子製造の「別子飴本舗」では、工場見学も行っており(要予約)、練られた飴が手作業で細く伸ばされていく様子は見事...»
愛媛県東予地方の特産品である、「えびちくわ」をはじめ、新鮮な瀬戸内の魚介を使ったかまぼこや天ぷらを作る、1950年(昭和25年)に創業の青木蒲鉾店。伝統の味を守りながらも、新しい食の提案も挑戦している。えびちくわは、瀬戸内のエビと白身魚のすり身、自家製豆腐で作る、ふわふわの食感が特徴のピンク色のちくわ。華やかな色合いが縁起物としても喜ばれる逸品。なかでも、えびのすり身と豆腐で作られる看板商品の「昔ながらのえびちくわ」は、同店の「特選えびちくわ」より5%えびの含有量が多い。地のえびを100%使い、昔の味を再現しようとあえて殻ごとのえびのジャリジャリとした歯ざわりと食感を残した、素材とできたてにこ...»
愛媛県四国中央市寒川町は強風地域で根菜野菜である生姜が多く生産されてきた。地元の特産品を生かした生姜糖を中心とした製造販売を手がける「進藤重晴商店」のオリジナルブランド商品が果の香。愛媛県特産品の柑橘類で、これまで使用されていなかった皮の部分に注目し、伊予柑や柚子、レモンを使ったピール(砂糖菓子)を開発。生姜糖で培った50年の製造経験を生かした製法でつくったピール菓子は、口にした瞬間に柑橘の自然な香りが広がります。完成までに二日半ほどの工程を要するお菓子は、皮とは思えないほどジューシーな仕上がり。絶妙な酸味と甘みのバランスで、後味さわやか。無香料・無着色・保存料不使用の自然素材である柑橘類の外...»
吉祥寺は、愛媛県西条市に位置する真言宗東寺派の寺院であり、四国八十八箇所霊場の第六十三番札所として知られています。密教山、胎蔵院(たいぞういん)と号し、本尊には毘沙門天を祀っています。当寺ではこの毘沙門天を「毘沙聞天」と表記し、四国八十八箇所の中で毘沙門天を本尊としているのは唯一この寺だけです。 本尊とご詠歌 本尊である毘沙門天は、一般的に戦勝や財運を司る神として信仰されています。吉祥寺では「毘沙聞天」として特別な崇敬を受けており、60年に一度の開帳時には多くの参拝者が訪れます。また、ご詠歌として「身の中(うち)の悪(あ)しき悲報を打ちすてて みな吉祥(きちじょう)を 望み祈れよ」があり、...»
西山興隆寺は、愛媛県西条市丹原町古田に位置する真言宗醍醐派の別格本山です。仏法山(ぶっぽうさん)、仏眼院(ぶつがんいん)と号し、本尊は千手千眼観世音菩薩を祀っています。この寺は四国別格二十霊場の第十番札所、四国三十六不動尊の第二十二番札所などに指定されており、「紅葉の名所」としても有名です。背後にそびえる「西山」を名前に冠して、「西山興隆寺」と呼ばれています。 寺の概要 西山興隆寺は高縄山系の東麓、標高100mから300mに位置し、自然に溶け込んだ美しい景観が特徴です。特に紅葉の時期には、「もみじの西山興隆寺」として、11月下旬から12月初旬にかけて多くの観光客や写真家が訪れます。この時期...»
近藤篤山旧邸は、江戸時代の朱子学者であり、小松藩の教育者であった近藤篤山が文化3年(1806年)から弘化3年(1846年)に没するまで40年にわたって過ごした屋敷です。この屋敷は、小松藩が篤山のために用意し、篤山一家が暮らしていました。藩校「養正館」での教育活動に加え、邸内には私塾「緑竹舎」および「挹蒼亭」が設けられ、教育活動を支える重要な拠点でもありました。藩主もお忍びで訪れていたと言われています。 歴史と特徴 屋敷の概要 現在の宅地面積は約627坪で、その中に屋敷の一部と庭園「五友園」が残っています。この庭園は、篤山が愛した篤山椿が美しく咲き誇る場所であり、歴史的な風情を感じさせます...»
西条市は、愛媛県東予地方に位置し、西日本最高峰である石鎚山の麓に広がる市です。瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)にも面しており、豊かな自然と歴史、文化が交錯する魅力的な観光地です。 西条市の主な観光スポット 鉄道歴史パーク in SAIJO 鉄道歴史パーク in SAIJOは、鉄道好きにとっては外せない観光地です。四国鉄道文化館、十河信二記念館、観光交流センターの3施設からなるこの施設では、四国の鉄道史や歴史的な鉄道車両を見ることができます。家族連れや子どもたちにも人気のスポットで、学びながら楽しむことができる場所です。 西条市考古歴史館 西条市考古歴史館は、八堂山の山頂に位置し、ライトア...»
栴檀寺は、愛媛県西条市に位置する高野山真言宗の寺院で、正式には「世田山 医王院 栴檀寺」と称します。通称は「世田薬師」として親しまれています。本尊は薬師如来立像で、新四国曼荼羅霊場の第36番札所として多くの参拝者が訪れる霊場です。 栴檀寺の歴史 寺院の由来と発展 栴檀寺の歴史は奈良時代まで遡ります。神亀元年(724年)、行基が四国を巡錫している際、世田山の上に薬師如来の姿を見つけ、その姿を栴檀の木に刻んだことが寺院の始まりとされています。寺名もこの伝承に由来し、寺の本尊である薬師如来立像は高さ9尺(約2.7メートル)の秘仏です。最盛期には十二坊の末寺を持ち、山岳仏教の拠点として栄えました...»
伊曽乃神社(旧字体:伊曾乃神社)は、愛媛県西条市中野に位置する歴史ある神社です。式内社(名神大社)であり、旧社格は国幣中社、現在は神社本庁の別表神社として登録されています。神社の神紋は「御所車」で、豪華絢爛な「西条祭り」で最大規模のだんじりが奉納される神社としても有名です。古くは「磯野宮」とも称されていました。 神社の祭神 伊曽乃神の由来 伊曽乃神社の祭神は、天照大神の荒魂である「武国凝別命(たけくにこりわけのみこと)」の2柱で、「伊曽乃神」と総称されています。もともと祭神は1柱の天照大神の荒魂でしたが、後に武国凝別命が加えられ、2柱が祀られるようになりました。天照大神は本殿内陣の正中に...»
石岡(いわおか)神社は、愛媛県西条市氷見に鎮座し、西条だんじり祭りの発祥地として知られる神社です。神紋は三つ巴で、地元の産土神(うぶすながみ)としても祀られています。江戸時代末期までは「石岡八幡宮」とも呼ばれていましたが、現在では「石岡」が正式な表記となっています。「岩岡」と表記されることもあり、これは社銘の石碑に見られる代表的な例です。 祭神 石岡神社の祭神は以下の三座です。 誉田別尊(ほんだわけのみこと):応神天皇 気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと):神功皇后 宗像三女神(むなかたさんじょしん):多紀理姫命(たぎりひめのみこと)、多紀都姫命(たぎつひめのみこと)、市寸島...»
飯積神社は、愛媛県西条市下島山に鎮座する神社で、旧社格は郷社です。神紋は抱き稲束で、太鼓台の「寄せがき」発祥の神社として知られています。 祭神 飯積神社では、主祭神として倉稲魂命(うかのみたまのみこと・稲荷神)を祀っています。この他に、國魂愛比売(くにたまえひめ)、十城別王(とおきわけぎみ)、足仲彦尊(たらしなかつひこのみこと・仲哀天皇)、気長足姫尊(おきながたらしひめのみこと・神功皇后)の五柱が祀られています。 神社の由緒 創祀と歴史的背景 飯積神社は、伊曽乃神社のご祭神である武国凝別命の孫である十城別王が、食物の神・倉稲魂命を創祀し、さらにこの地に早くから住んでいた先住民が祀って...»
三嶋神社は、愛媛県西条市小松町に位置する由緒ある神社です。この神社は古代から地域の総鎮守として信仰され、多くの歴史的な出来事を経て現在に至っています。 神社の概要 三嶋神社は、愛媛県西条市小松町に鎮座し、地域住民に長く信仰されてきた神社です。拝殿や本殿を含む境内は、歴史の趣を残しながらも丁寧に手入れされています。周囲の自然と調和した静かな環境の中にあります。 神社の歴史 創建と由来 三嶋神社の創建は、元明天皇の和銅5年(712年)に遡ります。国司河野伊代守越智宿禰玉興、玉澄が勅命を受けて、大山祇大神を井出郷の総鎮守として勧請したことが始まりとされています。あるいは、聖武天皇の天平年間...»
西条祭りは、愛媛県西条市で行われる秋祭りの一つで、平成16年(2004年)の市町村合併以前の旧・西条市にある4つの神社の祭礼を総称したものです。ポスターなどの表記では「西条まつり」と書かれることが多く、地元の人々に愛され続けています。 西条祭りの概要 4つの神社の祭礼 もともと西条祭りは、石岡神社(氷見・橘地区)、伊曽乃神社(神戸・大町・神拝・玉津・西条地区)、飯積神社(玉津・飯岡地区と新居浜市大生院地区)の3つの神社の祭礼を指していました。しかし近年、嘉母神社(禎瑞地区)の祭礼も含まれるようになり、4つの神社の祭礼が西条祭りとして認識されています。 それぞれの神社では異なる形式の屋台...»
別子銅山は、愛媛県新居浜市にあった日本有数の銅山です。その総産銅量は約65万トンに及び、日本第2位の規模を誇ります。1691年(元禄4年)から1973年(昭和48年)までの283年間、住友家が一貫して経営してきたことから、住友グループ発展の礎となった場所でもあります。現在では、閉山後の遺産を活かした観光地として整備されており、歴史と自然を感じられる場所となっています。 別子銅山の歴史 開坑と発展 別子銅山の歴史は、1690年(元禄3年)、切場長兵衛という人物が足谷山(別子)で銅鉱脈を発見したことに始まります。翌年、住友家が正式に開坑し、銅の採掘が始まりました。当初、採鉱は険しい山中で行わ...»
マイントピア別子は、愛媛県新居浜市に位置するテーマパークで、かつての別子銅山の施設跡を利用して作られています。道の駅「マイントピア別子」も併設されており、観光客に人気のスポットとなっています。施設内には温泉や観光鉄道、歴史的な建造物が数多くあり、別子銅山の歴史を体感できる場所です。 施設概要 マイントピア別子には、二つの主要なゾーンが存在します。ひとつは、最後の採鉱本部が置かれていた「端出場(はでば)ゾーン」、もうひとつは最盛期の拠点であった「東平(とうなる)ゾーン」です。それぞれのゾーンで異なる体験ができ、別子銅山の歴史を深く知ることができます。 端出場ゾーン 端出場ゾーンは、新居浜...»
別子銅山記念館は、愛媛県新居浜市の山根公園に隣接する博物館です。この記念館は、元禄年間から約280年にわたり、日本の貿易と産業を支え、現在の住友グループの基盤を築いた別子銅山の歴史や技術を後世に伝えるために、1975年(昭和50年)に住友グループ各社が共同で設立しました。別子銅山の麓に位置し、周囲には住友各社の工場が多く集まり、現在もその名残を感じさせる地域です。 記念館の立地と建物の特徴 記念館は、かつて別子銅山で働いていた従業員のための社宅や厚生施設があった山根地域の厚生施設跡地に整備された山根公園の南部にあります。ここは市の平野部と山岳部の境界に位置し、現在では住宅地や総合運動公園な...»
広瀬歴史記念館は、愛媛県新居浜市にある博物館です。この館は、明治維新の動乱から別子銅山を守り、さらにその近代化を推進した広瀬宰平(ひろせさいへい)の功績と生活を後世に伝えるために設立されました。館内は広瀬公園の中に位置し、展示館と旧広瀬邸から構成されています。 広瀬宰平の生涯と功績 初期の経歴と広瀬家への養子入り 広瀬宰平は1828年、近江(現在の滋賀県)の北脇家に生まれました。9歳で別子銅山に勤務し、28歳の時に広瀬義右衛門の養子となりました。幕末から明治初期にかけて、彼は別子銅山の支配人や住友家の総理事を歴任し、明治新政府による銅山接収の危機からこの重要な資源を守り抜きました。 銅...»
日暮別邸記念館は、愛媛県新居浜市王子町の通称・星越山に位置する洋館型の記念館です。この建物は、かつて瀬戸内海に浮かぶ四阪島にあった旧日暮別邸を移築したもので、四阪島を遠く望むことができる四国側の選鉱場があった星越山に移されています。 日暮別邸の歴史的背景 住友家と別子銅山の煙害問題 住友家は、別子銅山での銅製錬に伴う煙害問題に直面していました。1888年(明治21年)に惣開製錬所が操業を開始しましたが、煙害問題を解決するため、1905年(明治38年)に製錬拠点を四阪島に移し、本格的な操業を開始しました。 日暮別邸の建設とその役割 翌1906年(明治39年)、住友家第15代当主の住友友...»
池田池公園は、愛媛県新居浜市船木の池田池周辺に広がる都市公園(風致公園)です。池田池は、奈良時代の天平勝宝8年(756年)に「池地3町6反110歩柏坂の古池」と記されており、当時から存在していたと考えられます。以降、江戸時代や昭和期を通じて幾度か改修され、現在に至るまで地域住民に親しまれています。広さは22.14ヘクタールあり、季節ごとに美しい自然景観を楽しむことができます。 歴史 江戸時代の改修 明暦元年(1655年)、西条藩主である一柳直興は亀山八郎右衛門に池田池の改修を命じました。しかし、その後の寛文9年(1669年)8月12日に堤防が決壊し、甚大な被害をもたらしました。翌年から修...»
新居浜マリーナは、愛媛県新居浜市の北東部に位置し、新居浜東港に整備された海浜リゾート公園です。地元では「マリンパーク新居浜」という愛称で親しまれており、豊かな自然と充実した施設で訪れる人々を楽しませています。 概要 新居浜マリーナは、臨海レジャー環境の充実を目的として新居浜市が整備した施設です。四国最大級のマリーナや、研修施設、「フランス料理Restaurant Loca」を備えたクラブハウス、人工砂浜、キャンプ場、多目的広場など、さまざまな施設が整備され、2005年に全面完成しました。年間に5万数千人が訪れる人気のスポットで、小型船舶係留施設であるマリーナ地区は「にいはま海の駅」として国...»
別子ラインは、愛媛県新居浜市に位置し、国領川の上流部に沿って約10kmにわたる渓谷を指します。このエリアは自然の美しさと歴史的な価値を兼ね備えた景勝地として知られており、四季折々の風景を楽しむことができます。別子ラインは、生子橋(しょうじばし)から始まり、マイントピア別子、鹿森ダム、遠登志渓谷(おとしけいこく)、清滝周辺、そして河又に至るまでのエリアを含みます。 国領川の流れと別子ラインの成り立ち 国領川は四国山地の笹ヶ峰を源流とし、5つの支流を合わせて瀬戸内海に注ぐ二級河川で、全長は約44km、流域面積は73.1平方キロメートルに及びます。河口から生子橋のあたりまでは「国領川」と呼ばれ、...»
一宮神社は、愛媛県新居浜市に鎮座する歴史ある神社です。古くから新居郡の一宮として崇敬されており、その社名はこれに由来します。旧社格は県社で、境内には国の天然記念物に指定されたクスノキの社叢が広がっています。 概要 祭神一宮神社の主祭神は、大山積神(おおやまつみ)、大雷神(おおいかづち)、高龗神(たかおかみ)の三柱です。また、健御名方神(たけみなかたのかみ、諏訪神)も配祀されています。これらの神々は、それぞれ山、雷、水に関連する神として崇敬されており、地域の安全や豊穣を守護する神々とされています。 歴史 創建年代は不明ですが、古くから大山積神が祀られていました。和銅2年(709年)には、...»
南光院は、愛媛県新居浜市別子山にある高野山真言宗の寺院です。1901年(明治34年)に別子山保土野にあった圓通寺がこの地に移転されたことから現在の形となりました。本殿は険しい斜面に位置し、訪れる参拝者に独特の雰囲気を提供しています。 歴史 南光院の歴史 南光院は、1694年(元禄7年)に土居上野を巡錫していた快盛法印が住友家の要請を受けて、別子銅山の鉱夫や村人の精神教化に努めたことが始まりです。快盛は1706年(宝永3年)に62歳で亡くなりますが、その功績が認められ、寛政年間(1789年-1801年)には別子銅山の守護神「南光八幡大菩薩」として祀られることとなりました。1874年(明治7...»
滝の宮公園は、愛媛県新居浜市に位置する都市公園(風致公園)です。1956年(昭和31年)10月15日に開設され、長年にわたり市民や観光客に愛されています。特に春には桜、秋には紅葉が見事で、多くの人々が訪れる名所となっています。 公園の概要 滝の宮公園は、新居浜市の西部に広がる丘陵地帯の一部、金子山を中心に整備されています。公園の総面積は41.70ヘクタールに及び、1952年(昭和27年)から整備が進められ、1982年(昭和57年)に公園としての整備が完了しました。しかし、1978年(昭和53年)4月に発生した山林火災で一部の修景施設が被災し、その後復元されています。 大池と散策コース ...»
愛媛県総合科学博物館は、愛媛県新居浜市に位置する県立博物館で、科学に関する幅広い知識を体験的に学ぶことができる施設です。特に、世界で二番目の規模を誇るプラネタリウムを擁していることでも知られています。 概要 この博物館は1994年に開設され、自然、環境、生物、天文、産業、技術といった多様な科学分野に関する展示が行われています。来館者は年間約20万人を超え、愛媛県内外から多くの人々が訪れます。また、地元では「かはく」という愛称で親しまれています。 建物のデザイン 博物館の建物は、建築家・黒川紀章氏による設計で、常設展示室が「自然館」「科学技術館」「産業館」の3つに分かれています。これらの...»
別子山ふるさと館は、愛媛県新居浜市別子山保土野に位置し、別子山の歴史、自然、風土を学ぶことができる施設です。愛媛県道6号高知伊予三島線沿いにあり、入館料は不要で気軽に訪れることができます。 施設の概要 別子山ふるさと館は、1990年(平成2年)8月にふるさと創生事業の一環として竣工しました。1階には別子銅山に関連する資料や別子山の自然に関する展示があり、地下階にはかつて別子山で使用されていた民俗品や生活用品が展示されています。 周辺の自然との接点 施設周辺には自然を楽しむための遊歩道が整備されており、施設の外には小庭園が広がっています。また、敷地内には銅山川にかかる鉄製の吊り橋があり、...»
新居浜太鼓祭りは、愛媛県新居浜市で毎年秋に開催される大規模な祭りです。徳島の阿波踊りや高知のよさこい祭りと並び、四国三大祭りの一つとして広く知られています。また、日本三大喧嘩祭りの一つにも数えられ、その起源は平安時代に遡るとされています。 祭りの概要 太鼓台の勇壮な練り歩き 新居浜太鼓祭りは、毎年10月16日から18日までの3日間にわたり、新居浜市内の諸地区で開催されます。祭りの象徴である太鼓台(たいこだい)は、全長22メートルの担ぎ棒を備え、高さ6.5メートル、重さ2トンにも及ぶ巨大な山車で、約200人の「かき夫」と呼ばれる男衆がこれを担ぎます。 太鼓台は金糸刺繍で豪華に装飾され、最...»
住友化学愛媛工場歴史資料館は、愛媛県新居浜市に位置し、住友化学株式会社愛媛工場の新居浜地区に隣接する歴史的資料館です。住友化学の発展の歴史を知ることができる貴重な施設であり、愛媛の産業遺産の一つです。 概要 当資料館では、住友化学の前身である住友総本店直営肥料製造所が設立された時から、現在に至るまでの資料を展示しています。住友化学の歴史だけでなく、日本の近代化学工業の発展を知ることができる展示が揃っています。 建物の歴史的背景 建物自体は、元々1901年(明治34年)に住友銀行新居浜支店として建てられたもので、1958年(昭和33年)まで銀行として使用されていました。その後、2001年...»
星越は、愛媛県新居浜市に位置する地域で、かつては別子銅山に関連する産業と鉄道の拠点として栄えた地です。 星越選鉱場と星越駅 星越選鉱場の歴史 別子銅山では、時代と共に採掘された鉱石の銅比率が低下し、低品位の鉱石からでも銅を精錬できる技術が求められるようになりました。これに応じて、金子村前山(現在の位置)の斜面に浮遊選鉱場が建設され、大正14年(1925年)4月に竣工しました。その翌年には、東平から粉選鉱場と粒選鉱場が移設され、浮遊法と比重法を併用した選鉱操業が開始されました。この改良により、1日あたり900トンの鉱石を処理できるようになりました。 星越駅の役割 選鉱場の建設と同時に、...»
あかがねミュージアムは、愛媛県新居浜市坂井町に位置する総合文化施設で、2015年7月18日に開館しました。この施設は、地域の文化活動を支援し、新居浜市やその周辺地域の歴史や風土を広く伝える場として機能しています。 ミュージアムの外観と特徴 あかがねミュージアムの名称にある「あかがね」は「銅」を意味しており、新居浜市がかつて別子銅山から大量に銅を産出したことに由来します。このため、ミュージアムの外壁には銅板が使用されており、建物の流線型のデザインに合わせてカーブ状に貼り付けられています。この外観は、新居浜の森や自然の美しさを表現しているとされています。 施設の概要 あかがねミュージアムは...»
フォレスターハウスは、愛媛県新居浜市別子山にある施設で、森林に関する知識を学べる場所です。施設は愛媛県道47号新居浜別子山線沿いの中七番エリアに位置し、周囲は豊かな自然に囲まれています。ここでは住友林業による歴史的な植林活動や、地域の自然再生プロジェクトに関する展示が行われており、訪れる人々が自然との共生を学ぶことができます。 記念広場とフォレスターハウスの設立 フォレスターハウスは、別子銅山事業を支えた住友林業の植林事業100周年を記念して1993年に開設されました。1882年(明治15年)に苗木栽培所が設立されたこの地は、住友の植林事業が始まった重要な場所であり、その歴史的な価値を伝え...»
長福寺は、愛媛県西条市北条(旧壬生川町)に位置する由緒ある寺院です。長い歴史を持ち、美しい藤の花や文化財としての価値が高い建造物が特徴です。 長福寺の歴史 創建の経緯 長福寺の創建は、鎌倉時代後期の弘安4年(1281年)に遡ります。この年、元軍の来襲に際し、執権北条時宗の命を受けた伊予の豪族である河野家48代当主の河野通有(かわのみちあり、~1311年)は、一族を率いて博多で奮戦しました。しかし、この戦いで彼の叔父にあたる河野通時をはじめ多くの将兵が戦没しました。通有は、彼らの冥福を祈るため、翌年の弘安5年(1282年)に、自らの館を寺として長福寺を創建しました。 戦火による被害と再興...»
石鎚登山ロープウェイは、四国の霊峰として名高い石鎚山の中腹(標高1,300m)までを結ぶ索道です。このロープウェイは、登山者や観光客に対して石鎚山へのアクセスを提供し、四季折々の景観を楽しむことができます。また、このロープウェイを運営するのは、瀬戸内運輸の関連会社で、1966年8月に設立されました。 駅一覧 山麓下谷駅 山麓下谷駅はロープウェイの起点で、標高1,300mの石鎚山中腹に向けて出発する場所です。 山頂成就駅 山頂成就駅は石鎚山の中腹に位置し、成就社や周辺の観光施設へアクセスできます。 周辺施設 山麓下谷駅周辺 山麓下谷駅周辺には、石鎚山への玄関口として以下の施設が整...»
極楽寺は、愛媛県西条市大保木に位置する石鎚山真言宗の総本山です。山号は九品山、本尊は阿弥陀三尊と石鎚蔵王大権現で、石鎚山信仰の根本道場として知られています。極楽寺は約1300年前から続く山岳宗教の修験道場でもあり、多くの信仰を集めています。 極楽寺の基本情報 本尊真言:オン・アボギヤ・バダラヤ・ソワカ ご詠歌:石鎚の 峰にのぼれば 極楽の 祈り祈らん 九品の浄土 童子名:佛守護童子 納経印:四国八十八箇所番外、四国36不動霊場、新四国曼荼羅霊場、石鎚山法起坊、四国(東予)七福神・福禄寿 歴史 極楽寺の歴史は古く、寺伝によると西暦680年頃、役行者(えんのぎょうじゃ)が石鎚山を仰ぎ...»
前神寺は、愛媛県西条市洲之内に位置する真言宗石鈇派の総本山です。石鈇山(いしづちさん)、金色院(こんじきいん)の号を持ち、本尊は阿弥陀如来です。前神寺は、四国八十八箇所霊場の第六十四番札所であり、日本七霊山の一つである霊峰石鎚山の麓に位置しています。石鎚山は標高1982メートルの西日本最高峰として知られ、その霊力と歴史的背景が、この地を霊場としての価値を高めています。 ご本尊とご真言 前神寺の本尊である阿弥陀如来のご真言は「おん あみりた ていぜい からうん」で、衆生を苦しみから救済する仏様とされています。ご詠歌は「前は神、後(うしろ)は仏、極楽の よろずの罪をくだく石鈇」と謳われています...»
岩黒山は、四国山地西部に位置する石鎚山脈に属する標高1,746mの山です。この山は「四国百名山」のひとつに選定され、多くの登山者や自然愛好家に親しまれています。 概要 岩黒山は、石鎚山への登山口のひとつである土小屋のすぐ背後にあり、その存在感を放っています。春には山全体が美しいアケボノツツジに彩られ、自然の美しさが広がります。標高1,746mの山頂からは、周囲の山々や渓谷を一望できる壮大な景色が楽しめ、初心者からベテランまで、多くの登山者に人気のスポットです。 登山ルート 土小屋からのルート 岩黒山の登山は、石鎚スカイライン終点の土小屋(標高1,492m)にある白石ロッジ南側の登山口...»
瓶ヶ森は、四国山地西部の石鎚山脈に位置する標高1,897mの山であり、日本三百名山および四国百名山の一つとして知られています。愛媛県では石鎚山、笹ヶ峰に次ぐ第三の高峰で、四国全体でも二ノ森に次いで5番目の高さを誇り、西日本でも八経ヶ岳に次いで7位の山です。 「瓶ヶ森」という名称は、山頂西側の湧水がたまる「瓶壺(かめつぼ)」という地形に由来しており、瓶ヶ森を含む石鎚山脈一帯は石鎚国定公園に指定されています。 特徴と風景 瓶ヶ森には「女山(めやま)」と「男山(おやま)」の二つの山頂があります。女山山頂には蔵王権現、男山山頂には石土古権現の祠が祀られており、古くから信仰の対象とされてきました。...»
笹ヶ峰は、四国山地西部に位置する石鎚山脈に属する山であり、標高1,859.47mを誇ります。この山は、日本二百名山および四国百名山の一つに数えられており、その山名は山頂部が一面のイブキザサに覆われていることから由来しています。 概要 笹ヶ峰の山頂には一等三角点「笹ヶ峰」が設置されており、一等三角点百名山にも選定されています。山頂の東側には、全く異なる山容を持つちち山(標高1,855m)が対峙しています。かつて山頂の東側には四国電力のマイクロウェーブの反射板が設置されていましたが、1997年に通信衛星へ役目を譲り撤去されました。山頂からは西側に石鎚山、北側には瀬戸内海、南側には幾重にも重なる...»
加茂川は、愛媛県西条市を流れ、瀬戸内海に注ぐ二級水系の本流です。その美しい流れは、西条市にとって重要な自然資源であり、地元住民に親しまれています。加茂川の清らかな水は、石鎚山を源流としており、名水百選にも選ばれた「うちぬき」の水源となっています。 加茂川の地理 石鎚山から瀬戸内海まで 加茂川は、西日本の最高峰である石鎚山系に源を発し、愛媛県西条市の禎瑞(ていずい)で瀬戸内海の燧灘(ひうちなだ)に注ぎます。流路延長は約28キロメートルで、上流から下流にかけて異なる自然環境が広がり、地元の人々や観光客に親しまれています。 源流の碑 石鎚山の登山拠点である土小屋近くにある瓶ヶ森林道の脇には...»
うちぬきは、愛媛県西条市の旧西条市一帯に豊富に存在する自噴井(じふんせい)で知られる地下水です。この地域の自噴井は、ポンプを使わずに地下から自然に水が湧き出すという希少な現象で、昭和60年にはその質の高さが評価され「名水百選」にも選ばれています。 概要 西条市は四国最高峰である石鎚山系のふもとに位置し、その自然の恩恵として豊富な地下水が古くから湧き出しています。この地下水は「うちぬき」と呼ばれ、市内においては約2,000箇所もの自噴井が確認されており、1日の湧出量は90,000立方メートルに達します。この地下水は非常に浅い場所からも湧き出ることが特徴で、地中にパイプを挿すだけで水が溢れ出る...»
鉄道歴史パーク in SAIJOは、愛媛県西条市の伊予西条駅前に位置する観光施設で、鉄道に関連する歴史的な展示や地域の文化紹介を行っています。主に「四国鉄道文化館」「十河信二記念館」「観光交流センター」の3つの施設から構成されており、鉄道ファンや観光客にとって見どころ満載のスポットです。 四国鉄道文化館 施設の概要 四国鉄道文化館は、公益財団法人日本ナショナルトラストによって設立された鉄道保存展示施設です。ここでは、かつて四国で使用されていた鉄道車両や関連用品が展示されています。特に目を引く展示物には、新幹線0系電車や国鉄DF50形ディーゼル機関車があり、鉄道ファンだけでなく幅広い年齢層...»
本谷温泉は、愛媛県西条市(旧国伊予国)に位置する、歴史ある温泉です。道後温泉、鈍川温泉と並び、「伊予の三湯」として称される本温泉は、美しい自然と豊かな歴史に包まれた癒しの地として、多くの訪問者に親しまれています。 泉質と特徴 本谷温泉の泉質は、アルカリ性単純温泉で、源泉の温度は20℃の冷鉱泉です。この泉質は、肌に優しく、特にリフレッシュ効果が高いとされています。また、無色透明の湯は「美人の湯」として知られ、体だけでなく心までリラックスさせてくれます。 温泉街の魅力 本谷温泉は、大明神川沿いに位置し、その豊かな自然環境が訪れる人々を魅了します。温泉施設「本谷温泉館」では、食事処や休憩所、...»
休暇村瀬戸内東予は、愛媛県西条市河原津に位置する自然豊かな休暇村です。1965年に「東予国民休暇村」として開村し、1997年に現在の名称に改められました。この施設は、一般財団法人休暇村協会によって運営されており、瀬戸内海と石鎚山系の絶景を一望できることが魅力です。その美しい景観は四国八十八景の第60番にも選ばれ、多くの人々に愛されています。 休暇村の歴史と名称変更 休暇村瀬戸内東予は、もともと「東予国民休暇村」としてスタートしました。国民のためのリラクゼーション施設として設立され、観光やリフレッシュのために訪れる人々を迎え続けてきました。1997年には「休暇村瀬戸内東予」に名称が変更され、...»
道の駅小松オアシスは、愛媛県西条市にある国道11号沿いの道の駅です。この施設は、松山自動車道の石鎚山サービスエリアに隣接しており、一般道だけでなく、高速道路からもアクセスが可能な点が大きな特徴です。 概要 道の駅小松オアシスは、石鎚山サービスエリアの隣に位置し、松山自動車道を利用する旅行者にとって便利な立地となっています。道の駅そのものは一般道からもアクセスできますが、国道11号からは2kmほど南に離れており、利用者の多くが松山自動車道からのアクセスを利用しています。 この道の駅は2019年7月6日に全面改装され、アウトドアオアシス石鎚としてリニューアルオープンしました。施設内にはアウト...»
横峰寺は、愛媛県西条市小松町にある真言宗御室派の寺院です。山号は石鈇山(いしづちざん)、院号は福智院(ふくちいん)といい、本尊は大日如来が祀られています。四国八十八箇所霊場の第六十番札所で、石鎚山の西遥拝所としても知られています。 横峰寺の歴史 寺の起源 横峰寺の歴史は651年(白雉2年)に遡ります。伝承によれば、修行僧である役行者が石鎚山を臨む星ヶ森で修行をしていた際に、蔵王権現が出現し、その姿を石楠花の木に刻んで祀ったことが寺の始まりだと伝えられています。その後、行基が天平年間(729年 – 748年)に入山し、さらなる寺の発展に寄与しました。 桓武天皇と延暦年間の逸話 延暦年間...»
香園寺は、愛媛県西条市小松町南川に位置する真言宗系の単立寺院であり、四国八十八箇所霊場の第六十一番札所として知られています。寺院の山号は栴檀山(せんだんさん)、院号は教王院(きょうおういん)であり、本尊には大日如来が祀られています。また、香園寺は「子安大師」としても信仰を集めており、特に安産や子育てに関わるご利益があるとされています。 寺院の基本情報 本尊真言 おん あびらうんけん ばざらだどばん ご詠歌 後の世を思えば詣(まい)れ香園寺 止(と)めて止まらぬ白滝(しらたき)の水 納経印 当寺本尊、白瀧不動明王 香園寺の歴史と沿革 創建と聖徳太子の伝説 香園寺の創建について...»
慈眼寺は、愛媛県新居浜市西の土居に位置する曹洞宗の寺院です。この寺院は、滝の宮公園のある金子山の東側に隣接しており、その歴史は古く、地元の人々に深く根付いています。 慈眼寺の歴史 金子家忠と慈眼寺の創建 慈眼寺の歴史は、鎌倉時代に遡ります。源平の争乱において活躍した武将、金子家忠は、その戦功により伊予国新居郷などの領地を賜りました。家忠の5代目の子孫である金子頼広は、弘安6年(1283年)頃にこの地に下向し、当地の支配を始めました。頼広は現在の慈眼寺がある場所に館を築き、金子山の山上には詰城として金子城を築きました。そして、北側の山麓には家族の菩提寺として、慈眼寺の前身となる寺院を建立し...»
明正寺は、愛媛県新居浜市黒島に位置する真言宗善通寺派の寺院です。山号は龍宝山と称し、本尊は聖観音菩薩をお祀りしています。この寺院は、新四国曼荼羅霊場の第二十九番札所として知られ、信仰を集めるとともに、明正寺の名前を冠した「ミョウショウジザクラ」の原木も有名です。 歴史と由来 明正寺の歴史は古く、今から1200年前に遡ります。斉明天皇と大田姫(大海人皇子の妃)が九州行幸の途中、黒島沖で大田姫が産気づき、この地に上陸されました。黒島神社に安産祈願をした後、無事に皇女を出産されたことから、この地には安産のご利益があるとされています。その約60年後、越智氏によって西法寺が当地に建立され、黒島神社と...»
瑞應寺は、愛媛県新居浜市山根町にある曹洞宗の寺院です。市街地の南端、四国山地の山麓に位置しており、厳かな雰囲気を持つこの寺は、地元住民から深く信仰されています。特に冬の時期には、修行僧である「雲水」が市内を巡り托鉢を行う姿が見られることで知られています。 瑞應寺の概要 瑞應寺は、1448年(文安5年)に松本景村によって創建されました。当初は臨済宗の寺院として設立され、松本家の菩提寺として機能していました。しかし、1585年(天正13年)に発生した天正の陣で焼失し、1660年(万治3年)に曹洞宗の寺として再興され、一般民衆の寺院として生まれ変わりました。 復興とその歴史 1828年(文政...»
睍壽院は、愛媛県四国中央市に位置する真言宗御室派の寺院で、四国三十六不動霊場の第二十五番札所として信仰を集めています。寺院の本尊は不動明王坐像で、その力強い姿が多くの参拝者の心を惹きつけています。睍壽院は、訪れる人々に静寂と心の安らぎを提供する場所として広く知られています。 睍壽院の歴史 睍壽院の歴史は、行基菩薩が開創したと伝えられています。行基がこの地を行脚した際、草庵を建て、陶磁器の製法を地元の人々に広め、地域社会の発展に寄与したとされています。その後、戦国時代の戦乱により寺院は一度焼失しましたが、再興され、さらに享和二年には京都の大覚寺の直末となり、寺院としての地位を確立しました。天...»
浦渡神社は、愛媛県新居浜市に鎮座する神社で、旧社格は郷社に指定されています。主祭神には大山祇命(おおやまつみのみこと)が祀られており、配祀神として大雷命(おおいかづちのみこと)、高龗命(たかおかみのみこと)、天津甕星命(あまつみかほしのみこと)が祀られています。神紋は「折敷に揺り三」とされています。 神社の歴史 浦渡神社の創建年代は明らかではありませんが、大和時代から存在していたと伝えられています。『伊予温故録』には、「越知郡大三島の内浦渡神社を勧請した。大三島大山祇神社はもと浦渡神社と称し、瀬戸村に在った云々」と記されています。 また、『社名式』によると、但馬国気多郡雷神社、山城国愛宕...»
黒嶋神宮は、愛媛県新居浜市に位置する由緒ある神社で、式内小社である黒嶋神社に比定されています。古くから地域に根付いた信仰の対象となっており、旧社格は県社として認められています。主祭神は、大山祇神(おおやまつみ)、木花咲耶姫(このはなさくやびめ)、天之御中主神(アメノミナカヌシノカミ)の三神で、この地に深い歴史を持つ神社です。 黒島の由来 黒嶋神宮が鎮座する黒島は、現在では陸続きとなっていますが、かつては離島でした。この島の名前は、島内に生い茂る樹木が黒々としていたことに由来し、「黒島」と呼ばれるようになったと伝えられています。 黒嶋神宮の縁起 黒嶋神宮(黒嶋神社)は、仁徳天皇の時代に創...»
宇摩向山古墳は、愛媛県四国中央市金生町に位置する、四国地方最大級の長方形墳です。7世紀前半(古墳時代終末期)に築造されたと推定され、国の史跡にも指定されています。 概要と歴史的背景 宇摩向山古墳は、愛媛県東部に広がる宇摩平野の東端、金生川の東岸丘陵に位置し、その壮大な規模から「伊予の石舞台」とも称される古墳です。この古墳は、東西約70メートル、南北約46メートルの長方形を持ち、四国地方では最も大きな古墳として知られています。 この古墳は、2つの石室を備えており、1号石室は「雌塚(めんづか)」、2号石室は「雄塚(おんづか)」と呼ばれています。これらの石室は、南に向かって開口しており、当時の...»
東臺神社は、愛媛県新居浜市に鎮座する歴史ある神社です。旧社格は村社であり、古くから地元の人々に信仰されてきました。 祭神 この神社の主祭神は菊理比咩命(くくりひめのみこと)であり、速玉之男命(はやたまのおのみこと)、事解之男命(ことさかのおのみこと)が配祀されています。神紋は「十六菊」であり、格式ある神社であることを示しています。 東臺神社の由緒 社伝によれば、「東台三所大権現は紀伊国熊野三所大権現と同体也」と記されており、神社の歴史は紀伊国熊野三所大権現と深い関わりがあります。神社の鎮座年は不詳ですが、天正の陣の際に浦渡神社と共に社殿や宝物が焼失してしまった歴史があります。 境内の...»
正法寺は、愛媛県新居浜市大生院に位置する真言宗御室派の寺院です。正式な名称は石鈇山(いしづちざん)往生院(おうじょういん)正法寺であり、嵯峨天皇の勅願寺としても知られています。伊予三名山の一つである笹ヶ峰の別当寺でもあります。この地域の「大生院」という地名も、当寺の寺号「往生院」に由来しており、その歴史的な影響が見て取れます。 寺の歴史 石鈇山往生院正法寺の創建は平安時代初頭に遡ります。この寺院は、賀美能宿禰によって秦氏の氏寺として建立されました。その開基は、上仙(または寂仙)と呼ばれる人物であり、彼は一宮神社で生まれた同族でもありました。平安時代初期の文献には、神野郡(現在の新居浜市や西...»
道の駅 霧の森は、愛媛県四国中央市新宮町馬立に位置し、愛媛県道5号川之江大豊線沿いにあります。この道の駅は、豊かな自然と新宮茶の文化が融合した施設で、日帰り温泉、レストラン、カフェなどの設備が整っています。 施設概要 霧の森は、訪れる人々がリラックスできる多様な施設を提供しています。自然豊かな環境の中で、地域特産の新宮茶を堪能できるだけでなく、観光客が楽しめるアクティビティも充実しています。 大駐車場 霧の森は、新宮インターチェンジから約5分の距離にあり、アクセスが非常に便利です。駐車場は無料で、トイレも完備されています。毎週日曜日には「青空市かほり」が開催され、地元産の新鮮な野菜や特...»
翠波高原は、愛媛県四国中央市に位置する翠波峰の牧場跡地に開発された美しい花の名所です。金砂湖県立自然公園の一部であり、四季折々の花々が楽しめる場所として、訪れる観光客に愛されています。特に、春には菜の花と桜、夏から秋にかけてはコスモスが咲き誇り、その美しい花々が高原を彩ります。 春と秋の花の絨毯 翠波高原は、春には菜の花と桜が、そして秋にはコスモスが一面に広がり、まるで花の絨毯のような景色を楽しむことができます。菜の花や桜の見頃は4月中旬頃、コスモスの見頃はお盆頃が目安です。これらの花々が咲く時期以外は施設は休園していますが、自由に園内を散策することができます。 第1花園、第2花園、第3...»
三角寺は、愛媛県四国中央市に位置する高野山真言宗の寺院で、四国八十八箇所霊場の第六十五番札所です。寺院の正式な名前は「由霊山(ゆれいざん)慈尊院(じそんいん)」であり、本尊として十一面観世音菩薩が祀られています。このお寺は、巡礼者や観光客にとって非常に魅力的な場所となっており、その美しい自然と豊かな歴史が訪れる人々を引き寄せています。 寺院の位置と概要 三角寺は、標高465mの龍王山の中腹にあり、海抜355mに位置しています。このため、かつては非常に険しい山道を登らなければならない難所として知られていました。特に、背後にそびえる平石山(標高825m)の地蔵峠(標高765m)を越えることが参...»
仙龍寺は、愛媛県四国中央市新宮町に位置する真言宗大覚寺派の寺院です。号は金光山、遍照院(へんじょういん)で、本尊は弘法大師を祀っています。この寺はかつて、四国八十八箇所六十五番札所である三角寺と一体であり、その大師堂として機能していましたが、現在は独立し、三角寺の奥の院としてその役割を果たしています。そのため、「四国総奥之院」(伊予国総奥之院)とも称され、四国別格二十霊場十三番札所、四国三十六不動尊霊場二十六番札所として多くの参拝者を迎えています。 基本情報 本尊真言:南無大師遍照金剛御詠歌:極楽は 他にはあらぬ この寺に 御法の声を きくぞうれしき 寺の歴史 仙龍寺の起源は奈良時代に...»
川之江城は、愛媛県四国中央市川之江町の鷲尾山(城山)に位置する歴史ある日本の城です。別名「仏殿城」とも呼ばれ、長い歴史の中で戦国時代や南北朝時代の重要な舞台となりました。この城は交通の要衝であり、伊予、讃岐、土佐、阿波を結ぶ要所に位置しており、多くの武将がこの地を巡って戦いを繰り広げました。 歴史と成り立ち 川之江城の歴史は南北朝時代にまで遡ります。南朝方の武将であった土肥義昌が、延元2年(1337年)に河野氏の命を受けて川之江城を築いたのが始まりです。この城は仏殿城という別名を持つことからもわかるように、当初は仏閣としての役割を果たしていたとされています。しかし、その後の歴史の中で城とし...»
四国中央市紙のまち資料館は、愛媛県四国中央市川之江町に位置する紙に関する博物館です。この資料館は、日本における製紙産業の発展に重要な役割を果たしてきた四国中央市の歴史と紙に関する知識を広めるために設立されました。 四国中央市は「紙幣・切手・収入印紙以外のあらゆる紙が作れる」と評されるほど、製紙業が盛んな地域です。この町では、紙の歴史や製造工程、紙製品の展示が行われるとともに、さまざまな体験活動が提供されています。紙のまち資料館の入口には、和紙の原料となる楮(こうぞ)の木が植えられており、訪れる人々に紙作りの伝統を感じさせる雰囲気が漂っています。 展示内容とイベント 紙の展示と即売コーナー...»
四国中央市は、愛媛県の東端に位置する美しい市です。四国の4県(愛媛、香川、高知、徳島)の中でも交通の要所として知られており、また豊かな自然や歴史的な名所が数多く点在する魅力的な観光地です。市内には美しい景勝地や歴史ある建造物があり、地元の祭りやイベントも盛んに行われています。 川之江城の復元施設 川之江城は、四国中央市の歴史的なシンボルの一つです。川之江城は一度失われましたが、現在は復元され、その歴史的な価値を保ちながら市民や観光客に親しまれています。天守閣からは市内の景色が一望でき、特に夜景は美しいと評判です。また、城内には歴史資料館も併設されており、地域の歴史を学ぶことができます。 ...»
三島神社は、愛媛県四国中央市三島宮川に位置する歴史ある神社です。奈良時代から続くこの神社は、地元の人々に愛され、毎年多くの参拝者が訪れています。祭神として祀られているのは、大山祇神をはじめ、高龗神、上津比咩神、下津比咩神、そして雷神です。それぞれの神々は自然や水、雷を司り、人々の生活に深く関わっている神々です。 創建と歴史 創建の由来 三島神社の創建は、奈良時代初期に遡ります。宇摩の大領に任じられた越智玉澄(おちたますみ)は、新館を建て、毎月大山祇神社(愛媛県今治市大三島町)へ参拝していました。しかし、彼が年を取って参拝が困難になったため、養老4年(720年)8月23日に大山祇神社の神霊...»
延命寺は、愛媛県四国中央市土居町土居に位置する、真言宗御室派準別格本山の由緒ある寺院です。摩尼山、玲光院(れいこういん)とも称され、本尊には延命地蔵菩薩が祀られています。この寺院は、四国別格二十霊場の十二番札所、伊予六地蔵霊場の五番札所としても知られ、霊場巡りの巡礼者に親しまれています。また、通称「いざり松」(誓いの松)や「千枚通し本坊」としても名高く、長い歴史と共に信仰の対象となっています。 本尊と御詠歌 延命寺の本尊である延命地蔵菩薩は、人々の長寿や健康、病気平癒を祈念する存在です。本尊の真言は「おん かかかびさんまえい そわか」であり、信仰を集めています。また、寺の御詠歌は「千代かけ...»
常福寺は、愛媛県四国中央市川滝町に位置する高野山真言宗の寺院です。正式な名称は「邦治山(ほうちざん)不動院(ふどういん)椿堂 常福寺」であり、本尊は「大聖不動明王立像」と「延命地蔵菩薩立像」の二尊です。この寺院は「椿堂」の通称でも知られています。 常福寺は、四国別格二十霊場の第十四番札所であり、伊予六地蔵霊場の第六番札所でもあります。さらに、四国三十六不動尊霊場の第二十六番札所としても名高い場所です。多くの巡礼者や観光客が訪れることで知られています。 巡礼者に親しまれる常福寺 常福寺は、三角寺や仙龍寺から雲辺寺へ向かう歩き遍路道に位置しており、四国遍路の途中で多くの巡礼者が立ち寄る場所と...»
四国中央市にある歴史考古博物館は、地元の歴史や文化を学び、体験することができる施設です。特に「かわのえ高原ふるさと館」と「考古資料館」を統合し、地元の歴史文化を深く知ることができる「歴史文化発信拠点施設」としての役割を果たしています。この博物館は、教育機関との連携を強化し、特に地元の学校教育との協力を重視した教育施設としても機能しています。ここでは、四国中央市の歴史や考古学的資料、貴重な文化財などが展示されており、訪れるたびに新しい発見が期待できます。 見晴らしの良いロケーション 博物館は高台に位置しており、四国中央市の美しい景色を一望できます。館内は自然光が差し込み、開放感あふれるデザイ...»
塩塚高原は、徳島県三好市山城町と愛媛県四国中央市新宮町の境界に位置する標高1,043メートルの塩塚峰に広がる美しい高原です。徳島県観光協会と徳島新聞社により「とくしま88景」に選定されており、四季折々の風景が楽しめる観光地として知られています。 塩塚高原の歴史と利用 塩塚高原は、かつて地元の農家にとって茅肥採取地として活用されていました。この良質な茅を守るため、現在でも「野焼き」と呼ばれる伝統的な火入れ作業が行われています。この作業により、土壌が豊かになり、草地の維持管理がされています。塩塚高原は観光地としてだけでなく、地元の暮らしに密接に関わっている希少な里山の一つと言えるでしょう。 ...»
霧の高原は、愛媛県四国中央市新宮町に位置する塩塚峰に広がる塩塚高原の観光施設です。標高1,000メートルの大草原に広がるこの場所は、自然との調和を目指して整備されたプレイゾーンで、四季を通して様々なアクティビティや景色を楽しむことができます。 キャンプ施設とアクティビティ 涼しい夏のキャンプ 霧の高原は、標高1,000メートルに位置するため、夏でも涼しく過ごせるのが特徴です。キャンプ施設には、水道・流し台付きのオートキャンプサイトや、高床式のウッドデッキが完備されており、快適に過ごせます。キャンプ場をベースにして、マウンテンバイク(MTB)やトレッキングなどのアウトドアアクティビティも楽...»
具定展望台は、愛媛県四国中央市寒川町に位置する展望台で、四国中央市の美しい街並みと瀬戸内海を見渡すことができる絶好の場所です。その名の由来は、具定町と寒川町の境に位置していることから来ています。展望台は標高349メートルにあり、国道319号沿いの法皇山脈の中腹に位置します。 四国最大級の夜景スポット 具定展望台は「日本夜景遺産」および「日本夜景100選」にも認定されており、四国最大級の夜景スポットとして知られています。ここからは、四国中央市の市街地と、どこまでも続く瀬戸内海を一望することができ、特に夜景は圧巻です。製紙工場地帯の灯りや船の光が夜空に浮かぶように輝き、幻想的なイルミネーション...»
金砂湖畔公園は、愛媛県四国中央市金砂町に位置する美しい公園です。この公園は、金砂湖県立自然公園に属し、自然豊かな環境の中で四季折々の風景を楽しむことができます。公園内には、遊具や水車小屋、資料展示館などの施設が整備されており、家族連れや観光客にとって人気のスポットとなっています。特に春には桜、夏には紫陽花が見頃を迎え、訪れる人々の心を癒してくれます。 金砂湖の概要 金砂湖は、銅山川を堰き止めて建設された柳瀬ダムによってできた人造湖です。湖の周囲は、国道319号線を走る赤いトラス橋「平野橋」が象徴的で、その景観は非常に印象的です。湖周辺には四阿(あずまや)が点在し、訪れる人々がゆったりとした...»
三島公園は、愛媛県四国中央市に位置する市民公園で、「桃山公園(ももやまこうえん)」とも呼ばれています。この公園は、四国八十八景の66番目に選ばれた美しい景観を持ち、園内からは瀬戸内海と工場群の眺望を楽しむことができます。また、桜やツツジが美しく咲き誇る季節には、多くの観光客が訪れる人気スポットでもあります。 公園の概要 三島公園は、四国中央市役所から南へ約2kmの丘陵地にあり、海抜140メートルの位置に広がる8.3ヘクタールの広大な敷地を誇ります。1969年(昭和44年)に完成し、市民や観光客に愛される憩いの場となっています。公園内には、遊戯広場やピクニック広場、遊歩道、展望台、売店、駐車...»
あじさいの里は、愛媛県四国中央市に位置するあじさいの名所です。この地域は、「新宮あじさいの里」とも呼ばれ、毎年約5万人が訪れる人気の観光地となっています。白や薄紫を中心に、約2万株のあじさいが咲き誇るこの場所は、四国中央市の美しい自然を感じられる絶好のスポットです。約4ヘクタールにわたる斜面にあじさいが咲き乱れ、訪れる人々を魅了しています。 あじさいの里の特徴 新宮町上山の中野地区に位置する「あじさいの里」は、地元住民や観光客にとって特別な場所です。特に6月には、あじさいまつりが開催され、多くの観光客で賑わいます。この期間中は、モノレール「あじさい号」が運行され、斜面に広がるあじさいを空中...»